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昼寝ネコの雑記帳

2019年 05月 30日 ( 1 )

退役女性工作員・アレックスにアディオス

Adios Nonino - Astor Piazzolla
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 私はパソコンやプリンタ、iPadなどの機器には感情移入し、名前を付けている。起動時や電源を落とすときには、必ず声をかけるようにしている。

 パソコンは2台使っているが、主に使用しているiMacはアリス、2011年に購入し、今は印刷専用で使用しているiMacの名は、アレックスである。アレックスは、アメリカのテレビドラマ・ニキータに出て来る工作員で、北欧出身という役どころの女性の名前を拝借し、命名した。

 フランスの映画監督、脚本家、映画プロデューサーであるリュック・ベンソンは、TAXIシリーズ、レオン、ニキータなどの映画で知られるのではないだろうか。アメリカのテレビドラマ用に製作されたニキータは、シーズン1から4までの全てを観ている。このニキータにリュック・ベンソンが関わっているのかどうか、調べてはいない。

 私は同じ型のプリンタを2台使用していたが、古い方にはオーギー、新しい方にはオーギー・ジュニアと名付けていた。オーギーはニキータに出て来る、盲目の男性SEだ。そのオーギーが動作不良を起こし、戦列を離れた。ちょうど次男が酷使している上位機種のプリンタが少し古くなったので、買い替えることにした。そこで、まだ使える古い方のプリンタをお下がりでもらい受け、私が使うことにした。早速、レオンと命名した。

 ところが問題が発生した。古い方のiMac・アレックスに接続したのだが、PDFファイルは印刷できるものの、エクセルファイルは印刷できないという動作不良が起きてしまった。年代物なので、OSは最新にしたものの機能が追いつかないのだと判断した。そうなると、iMac・アリス1台で、2台のプリンタを同時使用しなくてはならない。

 確認したところ、USB接続では2台同時に印刷することはできないという。説明すると長くなるので、途中経過は省略するが、今日キャノンの電話サーポートを受け、プリンタ2台とも無線Wi-Fi接続して、同時使用できるように設定してもらった。

 いよいよアレックスの退役のときがやってきた。電源コードを外し、プリンタケーブルを外しながら、何年も飼ったペットを看取るときのような、感傷的な気分に浸った。ありがとう、そしてさらば、である。

 アディオス・ノニーノは、ピアソラが亡くなった父親を偲んで作った曲だと聞いている。今日は、旧友・アレックスの退役を独り静かに見送ろうと思い、この曲を選んだ。ヘレン、アレックスと、これまでに2台のiMacを看取っている。


 さて、ふと疑問に思ったことがある。私自身が機能不全に陥り、退役することになったときには、アリス、オーギー・ジュニア、新たなプリンタのレオン、iPadプロのヴァーコフのみんなは、果たしてしんみりと感傷に浸って私を見送ってくれるのだろうか。それとも、無機的に、そして機械的に淡々と機能を果たし続けるのだろうか。・・・そんな情景を想像し、ちょっと寂しい気持ちになってしまった。

 OA機器にここまで感情移入する私は、もしかしたら精神的に異常なのだろうか。仮に精神科の専門医から精神異常だと診断されても、正直にいうと気にならない。実は、印刷を失敗し無駄にしてしまったコピー用紙をくずかごに捨てるときも、その紙1枚に対し、無駄死にさせたことを心の中で詫びている。

 ん〜・・・確かに、異常かもしれない。でも、どんな対象に対しても情を感じるというのは、悪いことではないのではないだろうか。昔から、米一粒だって、お百姓さんの苦労を考えて大事にするよういわれているのだから。

 いつか三男が精神科医として修行を積んだ頃、実は・・・と告白して診断を仰いでみたい。案外あっさりと、「ああ、それは昼寝ネコ症候群という名の精神病だよ」といわれたりして。(笑)

 ん〜、自分では異常だとは思っていないが、確かに一般規格から較べると、かなり外れた発想をしているな、という自覚はある。しかしそれだって、一般規格の方が異常なのであり、私の方が正常なんだよ、という妙な自信を持っているのも事実である。

 私は、自分が利己的にならず、他者のために労を惜しまない生き方を維持する気持ちがある限り、自分は正常なのだと思い続けようと考えている。

 まあ、ある意味では、どうでもいい議論なのだろう。

【ニキータとアレックス・・・こんな雰囲気である】
 東洋風の女性がニキータである。


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by hirune-neko | 2019-05-30 00:26 | 心の中のできごと | Comments(0)



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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