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昼寝ネコの雑記帳

2019年 05月 20日 ( 1 )

今日はここまでにしておこう

Cello suite n.1 in G, BMW 1007: I. Prelude
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 あまり先まで見通してしまうと、道のりの長さにげんなりしてしまいそうなので、とりあえずは視野に入るところまで到達し、それ以上は考えないようにしよう・・・そんなことを、トルストイが作品の中で語っていたはずだ。深夜、機関車を走らせる運転士になぞらえ、光の届く所まで走らせることに集中する・・・含蓄のある表現だと思う。

 何時間かかけて、韓国に行き滞在する人たちに、どのような注意事項が必要かを検討するための資料を作成した。主催当事者の皆さんが、聞く耳を持ってくれればいいのだが、さてどうなることうやら。

 こうしてみると、仕事と関係の無いことに、少なからぬ時間を費やしている。当然だが、その分、仕事の進行が遅れてしまう。なんでも仕事最優先にすればいいのだろうか。締め切りのある案件の場合は、最優先するようにしているが、時間と労力の配分がなかなか難しい。

 日曜日は、製本所に行った木曜日から溜まっている、絵本の受注データ処理をしている。もうじき深夜0時だが、製作を担当している次男が、早いときは午前1時過ぎには仕事場にやってくる。少しでも負担を軽減してやりたいと思い、ずっと担当している。その作業は、もうとっくに終えてしまっている。

 しかし、今日の読書課題がまだだった。朝から外出したためだ。

 お待ちいただいている案件がいくつもあるので、集中して追いつきたいと思ってはいるのだが、いずれも事務的にこなすことができないため、やはりそれなりの時間が必要だ。

 最近は、創作時間がまったく確保できなくなっている。しかし昨日、数年前に作った「迷える子羊の教会」という作品を引っ張り出して印刷した。

 家内の知人は、あるプロテスタント系の教会の牧師さんの再婚相手になったが、そのご主人が早世し、ご主人と先妻との息子さんが跡を継いだそうだ。ところが、鬱から躁鬱に移行し、教会の管理が困難を来たしているという。やむを得ず、家内の知人女性が勉強しながら、日曜日の礼拝の話をしているそうだ。気の毒に思い、入院中のその息子さん親子を励ますために、小冊子として印刷した。

 その「迷える子羊の教会」という作品は、正義感に従って行動したのだが、結果的に教団から除名されてしまった男性が主人公だ。舞台はアメリカで、コロラド州デンバーから始まる。自分的には愛着のある、好きな作品だ。一度完結させたのだが、その後ラストシーンに追加したい設定が思い浮かび、増補版として仕上げた。

 オリジナル版は、2016年4月24日に書いたが、増補版は2017年12月15日に仕上げている。1年半後の復活劇だった。巨大な教団の陰謀を告発し、犠牲になった孤独な主人公。そして、それが原因で離婚した妻と娘との再会が、ラストシーンで描かれている。主人公の彼も、このラストシーンで報われたのではないだろうか。

 どこの教団にも属さず、なんの権威も権限も持たず、ただひたすら迷える子羊のような市井の人たちを励まし、それぞれ自分に合った宗派を見つけるよう導く。要するに、単なる通過点に過ぎないような教会。そんな生き方をする人がいてもいいのではないかと、そんなイメージで書いたものだ。

 もし私が今より20歳ほど若かったら、どこにも所属しない、そのような小さな教会を設立することを考えたかもしれない。神学校も出ていないし、浅い知識しかない。でも、そのような生き方もいいなと、本気で思っている。

 興味がおありになる方は、是非お立ち寄りいただきたい。


増補版 迷える子羊の教会(オリジナル版:2016.04.24)】

*どのような雰囲気か、最初の10行程度をご紹介させていただく。

 スーツケースひとつを車のトランクに入れ、とりあえず西に向かってハイウェイを走った。デンバーから何時間か走り、日が陰ってきたのでハイウェイを出て、目についた安ホテルに投宿した。あれからもう、1週間になる。

 最初の数日は何も考えられなかった。少しは思考力が戻って来たような気がするが、訪ねてくる人など存在せず、どこにも行く当てがない。食欲もないし眠気も感じない。スケジュールは全てキャンセルされ、何の予定も入っていない。電話をかける相手も、メールを送る相手もいなくなってしまった。実在するけれど、社会的には不存在の人間。そんな自分は、このままこの安ホテルで朽ち果てるのも、ありかもしれないと思い始めていた。人目を気にすることもないので、外見がどうでも良くなってしまい、シャワーを浴びる程度で、ヒゲも剃っていない。

 思い出したくないあれこれが、徐々に湧き上がってくるのを感じた。

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by hirune-neko | 2019-05-20 00:50 | 心の中のできごと | Comments(2)



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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