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昼寝ネコの雑記帳

2019年 05月 03日 ( 1 )

自治体向けの提案書作成に着手したが、産みの苦しみである

avec le temps léo ferré
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 A4サイズで、全12ページの予定である。なんといっても、表紙は第一印象なので、本質を衝いた表現であるべきだし、しかも興味を引く必要もある。伝えたい内容はたくさんあるのだが、私自身の思い入れを羅列せず、冷静で戦略的な構成にする必要がある。

 かなり以前、1歳の誕生日を迎えた子どものための絵本の、表紙デザインを公募したことがある。今日、使用する画像をいろいろ検討していたとき、およそ10人ぐらいの方からの、応募作品が目に留まった。最終的には、応募者の中から一人を選び、仕事をお願いした。

 しかし今日、改めて他の応募作品を1点ずつ開いてみると、時間と労力を割いて描いてくれた努力、そして期待感を持ってお待ちになっていただろう、そんな気持ちが伝わってくる。名前で性別は判別できるが、年齢や生活環境、仕事の様子などは皆目分からない。作画を仕事にしようという目標を持って、今でも機会を求めているのかもしれない。

 一度もお会いしたことはないが、一定水準以上の技量を持つ人たちに、少しでも仕事が行き渡る仕組みについて、気がついたら、あれこれ考えていた。

 さて、やや半日近くを使って、表紙で表現すべきコピーについてかんがえたのだが、徐々に核心に迫っているとは思うものの、まだ確信を持てていない。

 抽象的ではあるが、次の表現を使おうと思う。

 「心の中の種が芽を出し、大地に根を張り、空に向かって伸びて行きますように」

 これは、言葉を理解できなくても、お父さんやお母さんが繰り返し、自分の名前を呼び、心を込めて愛情表現をしでくれていることを。感覚的に心深くに刻む感性が育って行く変化を表現したものだ。

 一体、どのような絵本なのか、という素朴な疑問には、以下の表現を使い、お答えしたいと思う。市販の絵本をプレゼントするブックスタートは、すでに全国70%前後の自治体が採用している。私たちの絵本は、一般市販されている絵歩とは、本質的に異なるという点を強調したいと思っている。

 「生まれて間もない、まだ言葉を理解できない赤ちゃんにとって、読み聞かせの絵本など、果たして意味があるのでしょうか・・・私たちは、とても大きな意味があるという確信を持っています。私たちがお届けしている絵本は、赤ちゃんが主人公で、お父さんやお母さんが著者です。各ページには赤ちゃんのお名前が入り、お父さん、あるいはお母さんが、赤ちゃんの名前を呼びながら、心からの愛情を伝えていただく特別な絵本です。」

 自治体担当者の視点で考え、問題意識と興味を刺激したいと考えたのが、次の文章である。

 「読み聞かせに最適な絵本を起点に、少子化対策、子育て支援、青少年の健全育成、地域の皆さんの読書や創作活動の支援などを視野に入れた、企画内容をご提案します。」

 名入り本から、どうしてこのような事案に発展するのか、という方向に興味を持っていただければ、一歩前進である。

 これらを実現させる鍵は、2種類である。ひとつは手前味噌ではあるが・・・少部数の冊子から市販の単行本に至るまでを制作するノウハウ。もうひとつは、個々の自治体に対し、独自ドメインのサイトを提供し、読書活動や創作活動を側面支援するノウハウだ。

 以下が、すでに用意している、自治体用のバナーの見本である。
c0115242_01201739.jpg

 自分の無能さを曝け出すようで恥ずかしいのだが、出版社を創立した1981年当時の状況を簡単に説明したい。
 
 当時の私は、Excelの存在も知らず、QuarkExpressなるものも知らなかった。当時は、写植で版下を作成した時代だったので、DTPソフトの存在は、あまり知られていなかったと思う。出版部門の業績はどうであれ、外資系企業や大使館に住宅を貸してたので、その賃料収入で全てを賄えていた。典型的などんぶり経営であり、今思い出すと、自分の無能経営者ぶりに顔から火が出る思いだ。

 何年かして、バブル崩壊という未曾有の経済状態になった。外資系企業は日本から撤退し、私は空き家を抱えて立ち往生した。銀行の支援も得られなくなってしまった。頭を下げて、従業員全員に辞めてもらった。世の中に、バブル崩壊という言葉が広まる、1年ぐらい前のことだったので、みんなは唖然としたことだろう。その後しばらくして、辞めてもらった従業員の一人から電話があった。今になって、状況を理解した、と言ってくれた。

 その後、スタッフも外注予算も確保できない状況だったので、ゼロから独学でExcelを学び、QuarkExpressやPhotoshopの操作を覚え、4Dというデータベースソフトを動かせるようになり、サイト制作のノウハウも学んだ。

 次男が不平を言わず、無給状態からずっと手伝ってくれているので、とても助かっている。多くの知人・友人達からの支援と励ましも、実に有難かった。夢中だったので、長い逆風の時期を耐えてこられたのだと思っている。

 今の私は、あれほど痛めつけられたにも拘わらず、相変わらず売上至上主義の発想を持たず、未だに理念先行型の姿勢で仕事に取り組んでいる。年齢的にも、目先の利益に振り回されない体質になっているのではないだろうか。

 このレオ・フェレの歌うアヴェク・ル・タン・・・時の過ぎゆくままに・・・と訳せると思うが、私自身も、できる限りの努力を傾注しながら、あとは事態の自然な推移に身を任せようという心境になりつつある。

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by hirune-neko | 2019-05-03 01:22 | 心の中のできごと | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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