昼寝ネコの雑記帳

2019年 02月 12日 ( 2 )

愚考・・・精神領域のグローバリズム

John Barry Theme Out of Africa
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 不勉強なので、今話題のグローバリズムを正確に定義することはできない。しかし、ごく簡単に表現すれば、国境を越えて人材や商品、システムが拡散していくと言っていいのではないだろうか。

 深く調べてはいないが、ここ日本という限定された地域で論ずれば、賛否両論があるようだ。安い労働力が入ってくることにより、日本人の雇用機会が減るという人がいる。一方で、このままだと労働者が足りなくなるので、海外から確保することの必要性を主張する人もいる。

 異なる言語、国民性、習慣、倫理観などを指摘し、懸念を表す人も多い。

 そのような、現実的なグローバル化の争点はさておいて、個の人間の生き方についてのグローバル化について考えてみた。

 社会人になれば、大概の人はどこかの企業や官庁、あるいは医療機関や教育機関に就職し、その組織に所属することになる。組織というのは、それぞれ独自の気風があり、考え方があるので、和を乱さないよう、同時に上司や周りからの期待に応えられるよう、精一杯の努力をするのが一般的だ。行動指針も様式も、いわばその組織や企業のプロトコルをわきまえることで、信頼と評価を受け、徐々に昇進の道を歩む。それが自然であり、当然でもある。

 もし仮に、自分が所属する組織体が、自己利益のために違法で非倫理的な方奥に進むことが明白になったとき、どのような行動に出るべきなのだろうか。スノーデンのように国家の国民に対する違背行為を、メディアに公表し組織を離れるべきなのだろうか。それとも、経済基盤という現実を直視し、私情を殺して組織に留まり、その違法行為に加担することで自己保身を図るべきなのだろうか。・・・そんなに簡単に結論が出るようなことではないだろう。

 ある組織に所属していると、一般的にはその組織と外部社会を隔てる境界線を越えて離脱するのは、とても勇気の要る決断だと思う。

 自分が組織にローカライズされた存在で、離脱が困難な人間なのか。あるいは逆に、あくまでも自分が正しいと思える方向に、自己投企する決断と実行ができる人間なのか。なかなかハードな岐路だと思う。

 そこで、不本意な選択をせず、正しいと思う方向に自己投企できる人間は、組織の境界線、国でいえば国境を制約と考えず、自由に離脱できるグローバルな人間なのではないか・・・今日はそんなことを考えていた。

 で、私はどちらの部類に属する人間なのか、と自問してみた。どうやら私は、組織や人的なしがらみに迎合忖度し、自己喪失することはできない人間のようだ。

 果たして、そんな自分に安住の地はあるのだろうか。あるとすれば、精神領域の中にしかないだろうと思う。それが今日の愚考の結論である。そしてそのことが、仕事を含む全ての行動の、モチベーションになっているようだ。

 ほとほと疲れる人生である。

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by hirune-neko | 2019-02-12 23:01 | 心の中のできごと | Comments(0)

纐纈・・・読めない名前だったが、意外な発見だった

Autumn In New York - Ayumi Koketsu
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 今日は、ダウンロードした約200種類のファイル名を編集するのに、何時間もの時間を費やしてしまった。

 なんとか終えて、ブログ用の音楽を選ぼうと思い、YouTubeを開いた。すると、いつものように、私へのお勧めというカテゴリーで、楽曲がずらっと並んでいた。大概は過去の再生データを元に選定しているので、見知ったアーティストばかりだ。その中に、日本人らしき若い女性の画像があった。曲名はAutumn In New Yorkとあったので、おそらくジャズ・ヴォーカリストだと思った。

 どんな歌い方をするのか興味があり、再生してみた。ピアノのイントロに続いて流れてきたのは、サックスのメロディーで、一向に歌声が出てこない。おかしいと思って調べたら、この女性はヴォーカリストではなく、アルト・サックス奏者だった。

 名前はローマ字表記で、Ayumi Koketsuとなっていた。こけつ?一体何人だろうと思って検索してみたら、漢字では「纐纈」と書き「こうけつ」、と読むそうだ。愛知県や岐阜県に集中して存在する名前だそうだが、仕事柄、珍しい名前はたくさん目にしている私にとって、初めて目にする名前だった。

 それよりも驚いたのは、その演奏スタイルである。最初のフレーズを耳にした瞬間、デクスター・ゴードンのような、円熟した男性の演奏を連想した。デクスター・ゴードンは確か、テナー・サックスだと思うのだが、この女性はアルト・サックス奏者のようだ。なるほど、途中の何カ所かとエンディングの数フレーズは、アルト・サックス奏者のチャーリー・パーカーを彷彿とさせるメロディーであり、音色でもあった。勝手な想像だが、チャーリー・パーカーの影響を受けているのではないだろうか。

 それにしても、自分の音楽的偏見を正すいい機会だった。先入観無しで演奏だけを聴いたとしても、国籍はアメリカの黒人ジャズ奏者で、性別は男性、年齢は少なくとも50歳代で、体系は小太りであまり背は高くない・・・そのよなイメージでで聴いただろうと思う。

 何度も書いているが、高校生の頃からかなりの時間を、ジャズを聴いて過ごした。六本木などのジャズクラブでは、著名な日本人ジャズ・ミュージシャンの演奏もかなり聴いた。従って、聴く耳は肥えているという自負心を持っていた。

 このAyumi Koketsu=纐纈歩美さんの演奏、音楽性、感性、表現力から感じるのは、日本人の枠をはみ出した、存在感のあるプロフェッショナルなジャズ・ミュージシャンである・・・というイメージである。

 ついでみたいで申し訳ないが、ピアニストのアドリブ演奏もなかなかのものだ。派手さはないが、ベーシストとドラマーも、大人の演奏で、いい雰囲気を作っていると感じながら、聴くことができた。

 残念ながら、Appleミュージックではアルバムを見つけられなかったので、YouTubeからダウンロードし、音声ファイルに加工して持ち歩こうと思う。

 おっさんの演奏だと思って聴いたので、いやあ本当に、驚いてしまった。

【纐纈歩美公式ホームページ】
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by hirune-neko | 2019-02-12 01:08 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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