人気ブログランキング |

昼寝ネコの雑記帳

2018年 11月 17日 ( 1 )

エンドレスで果てしのない遺言書


les swingle singers - JAZZ SEBASTIEN BACH 20/23 - Adagio: Sonata per Violino MiM BWV 1016 (1968)
いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 いつ何が起きるか分からないのが人生である。

 私が、どれだけ長期構想を描き、実行に移していても、不慮の事故に巻き込まれたり、重篤な病に見舞われ、私自身が落命したり、機能不全に陥ってしまう可能性は常に存在する。
 
 4人の子どもたちを代表し、長男からもしもの時に、何をどのようにすればいいか家族会議を開いて、説明してほしいという申し入れがあった。一度だけ基本的な資料をメールで送ったきりになっている。家族会議とはいっても、長男自身が海外に行くことが多く、三男もかなり過酷なスケジュールで仕事をしている。娘も、育児をしながら日本舞踊の講師その他、新しい仕事を開拓しているのでハードな毎日である。しかも亭主は海外の仕事が多いときている。

 唯一、次男は一緒に仕事を手伝ってくれているので、日常的に仕事の話をしている。したがって、どのような構想を描き、何をしようとしているかはかなり理解している。せめてもの救いである。

 私の場合は、遺言といっても財産の分与に関するようなものではなく、文字通り事業の継続に資するガイドラインのような内容になる。それと同時に、人間として生きる上での雑感を、助言として残そうと考えている。

 子どもたちそれぞれが、夫婦で情報を共有し、いざというときにはそれぞれの立場で、力になってくれればと期待している。

 ときどき思い出したように、その手法について考えていた。今日、歩きながら思い浮かんだのは、メールではなくPDF文書として作成し、クラウド上で保存共有する方法である。その方が、後々管理しやすいのではないかと思う。

 とっさに、dropboxやevernoteが思い浮かんだのだが、それはセキュリティの観点から採用しないことにした。その理由は、今日たまたまNTT東日本のセキュリティ部門の方が、二人で来社してくれたのだが、重要書類をdropboxやevernoteに保存すると、第三者に閲覧される可能性が高まるという主旨の助言をしてくれたからだ。すでに契約し、まったく使用していない、あずけーるというNTTのサービスだと、外部からの侵入は困難だとも教えてくれた。ずっと使用していなかったので、つい最近50㎇から10㎇に減らしたばかりだ。とりあえずは十分な容量だと思うので、そこにPDF文書を保存し、子どもたちに共有してもらうのが、現時点では最も安全だと思う。

 但し、IDやパスワードなどの一覧表は、電子化せず紙に印刷して渡すことにしようと考えている。

 昨晩は脳内疲労が重症だったため、将棋のレッスンは無理せずお休みした。不衛生だとカトリ〜ヌ・笠井さんからは、何度も注意を受けているのだが、トイレに用のあるときはiPadを持ち込んでいる。詰めパラという名前のソフトで、詰め将棋を解く。あるいは将皇(しょうおうと読むそうだ)と平手の対戦をする。先手と後手で2連勝したら1ランク上げるようにしている。入門、レベル0、レベル1、レベル2を負かし、現在はレベル3と対戦中である。残すはレベル4と5であり、有段者レベルのようだ。

 詰め将棋も対戦も、かなり先を読まなければならない。仕事にも似たような側面があり、目先で良さそうに見えても、ちゃんと読まないで進めると、手痛いしっぺ返しを食らってしまう。レベルが上がるほどに手痛い反撃を受け、反省とともに学習しているが、将棋だとその都度リセットし、何度でもやり直せるが、現実の仕事だとそういう訳にはいかない。

 数ヶ月前には、営業対象として、全国の産婦人科と自治体に照準を当てていた。その後、いろいろ調べていくうちに、異なる3種類の対象が浮上してきた。それらは一見すると別々の分野なのだが、稼働し始めると微妙に重複する部分がある。

 将棋対戦の最も難しいのは、中盤だと思う、序盤には研究し尽くされた定跡というものがある。終盤は、ほとんどが詰め将棋の世界だ。しかし、中盤は変化の幅が広く、その変化をプロはすべて読み切って次の手を考えるという。

 仕事上の営業の場合は、営業手法を決めて動き出してから、基本方針を変更するのは困難だ。従って、動き出す前の時点で、できるだけ多くの変化を予測し、最終戦略を立てる必要がある。

 将棋をプロの棋士のスクールに入門し、勉強しておいて良かったと思う。

 戦後間もない頃、マッカーサー元帥と升田幸三棋士が対面したときのエピソードが、今でも記憶に残っている。将棋とチェスの根本的な違いは、将棋の場合、相手の駒を取ったら自分の味方として使える。もともとは敵の駒なので、裏切るかもしれないなどという疑念は一切不要である。全幅の信頼を置いて働いてもらえる。色も形も同じなので、文字通り味方である。

 チェスの場合は根本的に異なる、私はチェスをしないが、確か敵味方で色が違うはずだ。相手の駒を取ったら、それは死刑執行同然で盤外の存在となってしまう。

 そのとき、升田幸三棋士はマッカーサー元帥に向かって・・・正確な表現は忘れたが、「それが日本の将棋と、貴様達のチェストの違いだ」と言い放ったそうだ。マッカーサー元帥に対して「貴様」呼ばわりした升田幸三棋士の個性が垣間見える。そのとき、通訳が「貴様」という言葉をどのように通訳したかは、記録されていなかった。

 その「説教」が奏功したのかどうか分からないが、戦犯として巣鴨プリゾンに収監されていた政治家達は、死刑を免れ、活躍の場を与えられたはずだ。

 実に興味深いエピソードである。私の将棋は、まだまだ改良の余地があるが、師匠曰く、プロが指すのを見たことがないという序盤定跡を創作し、師匠の助言をいただいて研究している。先手の場合は初手が6六歩と指す。一見すると四間飛車だが、次に7六歩、7五歩と突き越して、最終的には立石流の形を目指す。これを私は、気仙流と勝手に命名している。

 何度かご紹介した未完の大作である舞台脚本「気仙雪しぐれ」に登場する主人公で、将棋が滅法強い女の子が指す、独創的な将棋の戦法の名前である。発案以来、何年が経過しただろうか。時代劇だが、舞の背後に流れるピアソラの作品は選定し終わっている。粗筋も出来上がっている。私が書く時間を確保できないままになってしまっているだけだ。

 3.11で落命された皆さんへの供養と思って書き始めたのだが、すっかり不義理をしてしまっている。もう少しお待ちいただきたい。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。

by hirune-neko | 2018-11-17 01:40 | 心の中のできごと | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
名無しの猫飼いさん ..
by hirune-neko at 19:59
いつも楽しく読ませて頂い..
by 名無しの猫飼い at 16:37
山本瑞教さん コメ..
by hirune-neko at 12:41
昼寝ネコさん、2日連続F..
by 山本瑞教 at 07:10
山本瑞教さん 何度..
by hirune-neko at 12:40
記事ランキング
以前の記事
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ