昼寝ネコの雑記帳

2018年 10月 31日 ( 1 )

仮定法過去の世界〜もし私がNHKの番組ディレクターの上司だったら

"Adiós Nonino" - Julia Zenko - Astor Piazzolla -

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 昨晩午後10時から放送された番組に関連し、余命ブログについての関連取材を受けた一人として、簡単に感想を述べたいと思う。

 実際には次男に番組の録画依頼をしていたのだが、YouTubeにアップされた方がいらっしゃり、午後一番でそれを視聴させていただいた。ただ、アクセス数がかなり多かったせいだろうと思うが、何度も断線してしまった。

 約27分程度の番組を、最後まで観ることはできた。全体の印象をひと言で表現すると、被懲戒請求者である弁護士の主張、経済的に破綻した環境で軽い気持ちで懲戒請求した人の後悔、懲戒請求によって家庭崩壊に直面した懲戒請求者、さらには大学の先生や専門家による、インターネット社会で生じている心理的あるいは意思決定プロセスなどの、特異な危険性に関する学術的な解説、がほとんどの番組構成を占めていたのではないだろうか。

 NHKが制作した番組であり、私には何も関係がないのだが、関連取材を受けた一人として、率直な感想を述べたいと思う。英文法の仮定法過去ではないが、あり得ない状況、つまりこの場合は、私がもし「NHK クローズアップ現代」の番組ディレクターの上司だとしたら(そのようなポストが実際にあるかどうかすら分からないので、大変脳天気な妄想になってしまうが)、というあり得ない状況をイメージしてみた。
 
 以下は、番組ディレクターの上司である私の妄想セリフである。

(妄想セリフの始まり)
 いやあ、ディレクターとしていろいろ苦労はあっただろうし、反発もあっただろうけど、ひとまずはなんとか放送にこぎつけられて、ご苦労さんでした。

 再度放送内容を確認してみましたが、今後の「クローズアップ現代」をより良い番組にするという観点から、率直な意見を言わせてもらいますよ。

 まず一点確認させてほしいんですが、番組の中で懲戒請求者の個人情報が、被請求者である弁護士に対し、自動的に送付されるという表現があったと思います。それは間違いないですか?

 冒頭で、懲戒請求者を不当請求・名誉毀損で訴えた原告の弁護士が登場し、主張を述べていました。私の認識では、弁護士に対する懲戒請求は国民に等しく認められている権利だと思いますが、不当請求・名誉毀損であるという根拠が、今ひとつ明確ではないと感じた視聴者が多かったのではないでしょうか。憲法違反であるという最高裁判決に対し、それを否定する声明を出した、あるいは声明に名を連ねたという事実は本当に無かったんですか?その点を明確にしないと、視聴者からの共感は得にくいのではないでしょうか。

 NHKの独自調査で懲戒請求者を特定し、取材申し込みをしたと表現していますが、もし仮に法廷の場で、どのような独自調査だったかを明確するよう求められたとき、そこに違法性は無かったと言い切れますか?

 懲戒請求者を特定し、取材に応じてもらうのは大変な努力が必要だったでしょう。記者の皆さんもご苦労されたでしょうね。経済破綻して生活保護を受けている人が、ブログ主導の懲戒請求に乗せられたとか、被請求者の弁護士から損害賠償の訴訟を受けられたら家庭が崩壊するとかの理由で、和解に応じた例が報道されていました。請求者が1000人という規模になると、様々な境遇の人がいて当然だと思います。信念をもって貫徹する人もいれば、精神的重圧に耐えられない人がいても当然だと思います。しかし、公平客観的に見て、被請求者の弁護士からの反対訴訟を受けて立つ、最後まで撤回しないという人も、相当数存在すると考えるのが自然だと思います。そのような人を見つけることはできなかったんですか?あるいは、取材拒否されたんでしょうか。まさか、そのような人たちの声があっても、一切を黙殺してしまったということはないでしょうね。

 それと、請求者に対する損害賠償請求が、地裁で認められる判決が出たということですが、そこに不自然さを指摘する声があります。訴えた弁護士の仲間が請求者に扮して被告となり、弁護士に有利な判決が出るよう、打ち合わせ通り裁判には欠席した、という指摘です。原告と被告との間に、そのような関係が無かったかどうかを確認しましたか?

 ブログが主導して、懲戒請求の輪が拡がったという論旨でしたが、実際には映像で「余命三年時事日記」の名前が出ただけでした。報道機関としての公平さや客観性を基本軸に置くなら、「余命三年時事日記」のブログ主に対しても取材し、どのような考えで情報発信したのかを確認する必要性があったのではないでしょうか。そのような努力やコンタクトはしましたか?
 *追記:ブログ読者の方から、余命への取材があったとのコメントと、
  その部分が収録された動画記録情報をいただいた。なぜ、その部分が
  カットされていたのか、そこまでは判明していない。
  コメントを入れてくださった方に、お礼申し上げる。

(ブログ読者の方からのコメント)
   貴方が貼り付けている動画では余命へのインタビュー部分が
   なぜか切り取られていますね
   こちらからどうぞ
   https://www.dailymotion.com/embed/video/x6wdvuy
   11:30あたりから


  

 個別・具体的な内容について私の考えを伝えましたが、その一方で、変化の激しい現代社会にあって、報道機関の使命は何かを、改めて考える必要があると思います。懲戒請求者に対する訴訟の理由のひとつに、人種差別を挙げ、在日韓国人弁護士をを狙い撃ちにした、という主張をしている被請求者の弁護士がいるようですね。そのように論点を矮小化し、すり替えるばかりで、日本の国家安全に対する視点が欠落しているという主張もあるわけです。世界的に熾烈な戦いを繰り広げている情報戦争、プロパガンダ活動という視点で検証しようとする人たちも、決して少なくはないようです。

 政治意識の高い一般国民の皆さんの中には、政治的にバイアスのかかった、いわゆる偏向した報道姿勢、それにともなう捏造報道、印象操作、世論誘導を厳しく監視する傾向が高まっています。民放であれば、視聴者離れが続くといずれは経営が破綻します。幸いにNHKは公共放送として、視聴者から受信料を徴収することが認められています。経営的にはとても恵まれているのではないでしょうか。しかし、この番組を視聴した多くの皆さんが、公平な報道番組ではないという意見に傾くことを怖れています。つまり、対立構造・対立論点が存在するテーマを、どちらか一方に偏った姿勢で番組制作を続けるなら、視聴者が離れるだけでなく、受信料支払いの拒否・不払い運動から始まり、やがてはNHKを解体すべしという強硬な意見に発展する可能性が高まると懸念しています。

 公の電波を使用する者として、今一度、公平で客観的な報道とは何かを、真摯に見つめ直す必要があると思います。折しも、アメリカではトランプ大統領が先頭に立ち、メイン・ストリーム・メディアと称される主要な報道機関を、フェイクニュースを垂れ流していると厳しく批判しています。ここ日本でもすでに、メディア・スクラムと呼ばれる報道機関の報道姿勢を、厳しく監視する風潮が高まっています。
 
 NHKが今後末永く存続するためには、国民から愛され信頼され、公共放送機関として日本の国益を最優先する情報提供が望まれていると思います。

 さてどうでしょうか。今回の番組の制作過程を振り返って、胸を張ってなんら後ろめたいことは無かったと断言できるでしょうか。

 あれこれ苦言を呈しましたが、私はもうじき定年退職の身ですので、我が愛するNHKの将来のために、敢えてお伝えした次第です。どうか、日本と日本国民を裏切らず、使命感を忘れないでください。
(妄想セリフの終わり)

 この番組のラストは、歌舞伎役者による次の言葉で締めくくられている。

 「私はなんのために生まれ、なんのために生きているのか」

 私もそれを考えながら生きている。私たちはどこから来て、どこに行くのだろうか・・・。葛藤も過ちも含め、目的を持つ人間にとっては、全てが成長の要素となるのでへないだろうか。

 私の、仮想・NHK管理者の苦言をお読みになり、もしまだの方は当該番組をご覧いただきたい。

 *追記その2:不思議なことが起きるものである。NHKの放送番組をYouTubeで公開されていたのを見つけ、以下に掲載した。その後、ブログ読者の方とのコメントのやりとりで、実際には余命ブログ(おそらくブログ主と思われる)への電話取材が行われていたことが判明した。つまり、以下に掲載したYouTube動画では、余命取材部分がそっくり削除されていたことになる。改めてたった今、掲載ブログを閲覧しようとしたら、アップした人の都合で削除されたという。

 再度YouTubeで検索したところ、削除されていた余命取材部分だけの動画がアップされていた。まるで狐につままれたような感じだが、記録としてそのまま残しておこうと思う。余命取材部分だけの動画を最下部に掲載させていただき、削除されたYouTube動画の痕跡も、そのまま残しておく。・・・ん?また謎がひとつ。コメントを入れてくれた読者の方の名前が「羽賀」さん。そして余命ブログ主のお名前が「羽賀芳和」さんなのか。名前すら知らなかった。

 羽賀さんの姓名でGoogle検索をしたら、凄まじいバッシング記事の嵐で驚いた。確かに、一連の余命ブログの情報発信行動が、不都合だと思う人たちは少なからず存在するだろうと思う。私自身は、初代かず先生の頃から余命ブログを貴重な情報源だと評価しているので、そのうち私に対してもバッシングが起きるのかもしれない。

 私はもともとひねくれ者で、世間体や人目というのはまったく気にならず、思ったままに自説を主張する人間なので・・・いずれにしても、たとえ考え方が異なる者同士でも、ただ感情的に反目し合うのは精神衛生上良くないし、エネルギーの無駄遣いだと思うので、できれば建設的な議論・討論を呼びかけたいと思っている。

(削除された動画)
NHK クローズアップ現代+ 10月29日 181029 ネットを通じ弁護士に大量の懲戒請求を行った市民が、

(削除されていた余命取材部分だけの動画)

余命 羽賀芳和の醜態「この卑怯な責任逃れで信者は洗脳から解けるか?」NHK クローズアップ現代+ 2018年10月29日放送



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by hirune-neko | 2018-10-31 01:11 | インテリジェンス | Comments(6)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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