昼寝ネコの雑記帳

2018年 05月 24日 ( 1 )

妄想短編〜南北合作の危険な陰謀シナリオ

Astor Piazzolla - Marejadilla

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 午後8時40分からインターネットの対局場で、将棋のレッスンを受ける予約をしていたのだが、脳内の圧迫感が強く、思考力にまったく粘りがないフニャフニャ状態なため、先生にメールを送ってお休みさせていただいた。こんなに早い時間から、ブログを書く気になるなんて珍しいことだ。

 仕事脳はフニャフニャ状態なのだが、妄想脳はどうやら健在のようだ。ここ数日の内外情勢をぼんやりと眺め、インターネット上を飛び交っている情報をもとに、妄想短編を書きたくなってしまった。最初に明確にお伝えするが、今日の記事は・・・妄想短編は、100%が想像の産物である。部分的に読まれて、くれぐれも大騒ぎされないようお願いしたい。アハハと笑い飛ばしていただき、でももしかして、と用心を深めていただければ幸いである。

【妄想短編の始まり】

 今日は木曜日なので、いつも通り製本屋さんを往復した。運転しながら、好きな音楽をいい音で聴きたいと思い、Bose製のMini Sound Linkという小さなスピーカーを座席の横に置いた。Boseオタクの次男が、還暦か何かのお祝いで買ってくれたものだが、なかなかの優れもので気に入っている。

 駐車場に車を入れ、事務所に戻りかけたとき携帯の呼び出し音が鳴った。出るといきなり「Hello! Do you remember me?」という声が聞こえた。アメリカ政府の職員だといって、一度電話をかけてきた東部アクセントの男性だった。
(前回の妄想記事参照。「恐ろしいことに、どうやら監視対象になってしまったようだ」2018/5/11 https://hiruneneko.exblog.jp/29486598/

 以下に、政府職員と名乗る男性とのやりとりを、できるだけ簡潔に、しかも日本語に訳して記述したいと思う。

謎の男「まだ鼻水とクシャミは止まらないのか?」
おいら「えっ?まだおいらのことを監視してるの?」
謎の男「トランプ大統領から、日本の昼寝ネコから目を離すなと命じられているので、申し訳ないが、まだ監視している」
おいら「へえ、じゃあ今日は洋菓子屋のフルールの前を通ったが、我慢してオートミールのクッキーを買わなかったのも把握しているの?」
謎の男「監視員がちゃんと観ていた。昼寝ネコは自制心が増したと感心していた」
おいら「で、今日はなんの用件なの?」

 政府職員の男の申し出を、簡潔に紹介する。

 6月12日にシンガポールでドナルド・トランプ大統領と金正恩委員長の会談が予定されている。しかし、金正恩氏は文在寅大統領との会談をキャンセルし、態度をめまぐるしく変えているので、現時点でどのような考えなのかがなかなか掴めない。メールや電話のやりとり、行動パターンについてはエシュロンや偵察衛星を駆使して、ある程度は把握しているが、脳内の思考パターンまでは掌握できない。米朝会談の日程が迫っているのだが、金正恩氏がどのような戦略で動くか予測が難しい状況だ。そこで、昨日の国家安全保障会議の席上、昼寝ネコならどのように予測するか意見を訊いてみようということになった。そこで、金正恩氏と文在寅氏がどのような戦略構想を描いているのか、予測レポートを作成してくれないだろうか。

 ざっと、上記の内容で予測レポートを依頼されてしまった。まあ、むげに断るのも角が立つだろうし、少しでも国際平和に貢献できるのであれば、本望でもある。国家安全保障会議は、私のレポートが届き次第招集されるといわれたので、事務所に戻ると仮病を使い、脳内の圧迫感が強いので休養を取らせてもらう、といって自室に引きこもり、レポートの作成にとりかかった次第である。

 実際のレポートは、かなりの文字数なのだが、簡略化したエッセンスだけを以下にご紹介する。興味がおありになる方はお読みいただきたい。

【アメリカ合衆国・国家安全保障会議メンバー各位】
→開始
 以下は、人間がアクセスできず、世界中の由緒正しいネコだけが共有しているネコネットからの情報と、古代イスラエルから伝承されている、昼寝ネコ一族の霊感の賜によって作成されたレポートである。文中の人名は敬称略である。

  1. 南北対話の中断は、金・文両氏が入念に打ち合わせた馴れ合いの芝居である。
  2. 金が強気に出る姿勢を強調するのは、トランプに動揺と懸念を与えるのが目的である。
  3. 米・朝間の緊張をできるだけ高め、周辺国の日・韓・中・露までをも巻き込む核戦争に突入するのではないか、という国際的緊張を高める演出をし、できるだけトランプの譲歩と妥協を引き出しやすい環境を作るのが目的である。
  4. 文は米朝の間に入り、粘り強く説得する役割を引き受ける。あわや全面戦争か、という局面まで持って行き、そこで劇的に金が核兵器、ミサイル、生物化学兵器の全面廃棄に踏み切ると発表する。
  5. 文は中・露の後押しを得てノーベル賞選考メンバーを懐柔し、東アジアに恒久的平和をもたらす大英断をした金、そして粘り強くトランプ、金両氏を説得して東アジアの平和構築に献身的努力を重ねた文の二人に、ノーベル平和賞を与えるよう画策する。
  6. 金および文は、核兵器等の全面廃棄の見返りとしてトランプと安倍に対し、速やかな経済制裁解除と莫大な経済支援を要求する。
  7. 経済制裁解除と莫大な経済支援を得た南北朝鮮は、南北両首脳がダブルでノーベル平和賞を受賞したのを記念し、世界平和を祈念するという名目で突如電撃的に南北朝鮮の統一を果たす。
  8. ほどなく新しい朝鮮国でクーデターが勃発し、金と文が拘束されて軍事政権が樹立される。新軍事政権は世界に対し、大量の核兵器、大陸間弾道ミサイル、生物化学兵器を保有していることを宣言する。さらには、欧米主要国の多くの都市にスーツケース爆弾と呼ばれる、携帯型核爆弾が秘匿されていることを公表する。
  9. 新しい朝鮮国に対し、軍事的な行動に出た場合は世界中で携帯型核爆弾を起爆し、生物化学兵器による無差別テロ攻撃を実行に移すと宣言する。それを実証するかのように、世界の主要国で新しい朝鮮国の工作員によるものと思われる、テロ事件が発生し多くの一般市民が犠牲になる。
  10. これらは、北朝鮮の核兵器と生物化学兵器の廃棄前に、フル生産されたかなりの量を、極秘裏に北朝鮮から韓国内に運び込み、秘匿していたものである。アメリカの軍事偵察衛星の盲点を衝いて搬出したものである。
  11. 新しい朝鮮国の軍事政権が、国際社会を恫喝し、ほぼ制圧した頃、金・文の両氏は軍事政権首脳に対し、粘り強く正義と国際平和の重要性を説き始める。その懸命な努力の甲斐があって、軍事政権は金・文主導の民主国家樹立に協力することになる。国際世論は、世界平和に大きく貢献した金・文両氏の指導力を絶賛し、さすがノーベル平和賞受賞者だという美談が流布される。
  12. しかしこれらはすべて、国際社会を欺くためのカバーストーリーであり、実際には最初から金・文両氏がシナリオを描き、軍部を背後から操っていたものである。民主国家といっても、世界中に潜む工作員によるテロによって恫喝し、世界制覇を目論む、独裁国家による戦略的陰謀の最終章である。つまり、米朝会談に対する揺さぶりを行っているのは、この遠大・長大な陰謀計画の、ほんの序章にしか過ぎない
→終了


 ・・・以上が、アメリカ国家安全保障会議宛ての妄想レポートの概要である。トランプ大統領や他のメンバーが、ひどい妄想だと一笑に付すか、あるいはこれまでに得ている情報や傍証と照合し、信憑性が高いと考えるか、そこまでは私のあずかり知らぬことである。
 しかし、100%が想像の産物である妄想だ、とお断りしたものの、南北朝鮮の情報部中枢の人間がこれを読み、当たらずとも遠からずの内容だと判断したら、これからの私はトランプ大統領だけでなく、金正恩委員長、文在寅大統領からも監視対象にされてしまうのだろうか。

 そうなったら私は、祖国の日本を捨てて、どこかに亡命しなければならなくなるだろう。いやいやせっかく住みなれた日本だもの、その時には人間としての面倒な人生を捨てて本来のネコの姿に戻り、ネコカフェ辺りで余生を送ることにしようではないか。クッキーを手に、ネコカフェにおいでになったとき、嬉しそうに近寄って来るネコがいたら、それは私である。深夜にはそっとパソコンを開き、このブログはなんとか更新し続けたいとも思う。

 こうして読み返してみると、妄想と現実・真実の境界線がとても曖昧に思えてしまう。世界平和を願う一念で、不覚にも私の本性を少しだけ明かしてしまったが、それもご愛敬だろう。笑い飛ばしていただきたい。


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by hirune-neko | 2018-05-24 23:16 | 創作への道 | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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