昼寝ネコの雑記帳

2018年 04月 29日 ( 1 )

まるで生前葬の挨拶文のようになってしまった


Chet Baker - Almost blue

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 過日、子どもたちから、私にもしものことがあった時に、何をどうすればいいかをまとめてほしいという要望があった。いろいろ思い巡らせているが、一番の問題は、そのXデーをいつに設定するかが難しいという点だと気づいた。今週中に何かが急変したり事故に遭ったりするかもしれない。あるいは1年程度は猶予があるのかもしれない。そこであれこれ考えた末に、では暫定的に1年程度先をXデーと想定して、レポートをまとめることにした。そのレポートのタイトルは、
 「暫定・余命1年じじい日記」
 ・・・こんな感じでいいのではないだろうか。うん。

 今の時代は、何をするにもコンピュータが介在する。至る所、パスワードだらけである。やたらとクラウドサービスを利用しているので、構造と利用方法の詳細をちゃんと伝えなければ、即、業務が停滞してしまうと思う。まだ入口ではあるが、対Xデー対応レポートの大見出しは、ざっと以下のようになるのではないだろうか。

1.銀行口座やサイトログインを含む、あらゆるIDとパスワード情報
2.dropbox、evernote、iCloud driveの利用状況と利用方法
3.事業構想の短期、中期、長期の概要
4.経営理念・ポリシーのうんちく
5.日本を中心とする社会情勢の変化の見通し
6.病死か事故死かによって受け取る保険金の額が違うので、それぞれの場合毎の相続の仕方と、その後の使途。さらには状況によって相続放棄の活用方法
7.もしもの場合に掲載する、ブログ読者の皆さんへのお別れメッセージ

 まあ、ざっとこんなところだろうか。準備が整ったら、子どもたち全員とそれぞれの伴侶に集まってもらい、きちんと説明し理解してもらおうと思う。

 ずいぶん湿っぽい話題になってしまったが、いつの頃からかこのブログは、日記みたいなものになっているので、ご容赦願いたい。

 これまでの人生を振り返ってみて、正直な感想を述べると・・・恥も外聞もなく述べるなら・・・ある意味では自分らしく生きてきたように思う。決して平坦で真っ直ぐの道ではなく、エリートコースでもなく、感じるままに生きてこられたのではないだろうか。いい音楽や文学そして映画作品との出会いがあった。数は少ないものの、気を許せて信頼できる人たちとの出会いもあった。厭なことはすぐに忘れる性格なので、思い出したくもないようなことは何もない。

 いろいろな出会いがあり、別れもあった。しかし、この地上での旅路を振り返ると、自分の足跡を遺すことができたという実感はある。

 やりかけのこと、まだ志半ばのことも多い。あと何年生きれば納得できる状況に到達できるのだろうか。それはやってみなければ分からない。しかし、暫定的にではあっても、余命1年という想定でシナリオを描いてみたい。結果的にそれ以上生存し続けられたら、それはおまけの人生だと考えることにしよう。なすべきことを終えて、最後は予定通り作家として人生を閉じられれば・・・そこまで到達できれば、本当に佳き人生だったと、感謝の念で生涯を終えられるように思う。

 ここまで書いてみて、なんだか生前葬の挨拶文になってしまったっような気がする。改めて、ブログ読者の何人かの皆さんとも交流を持たせていただき、嬉しく思っている。一面識もないものの、感性や人間性を感じることができている。これは貴重な出会いだと思う。佳き読者の皆さんに恵まれたと実感し、10年以上継続してきて良かったと思っている。

 ・・・この調子で書き続けると、「存命中は大変お世話になりました」という論調になりかねないので、これぐらいで締めくくらせていただくことにする。正直に申し上げれば、長年にわたり早世の予感で生きてきたが、とりあえずは70歳を超えられるのではないかという、希望的な実感が湧いてきている。図々しくなったものだ。


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by hirune-neko | 2018-04-29 00:42 | 心の中のできごと | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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