昼寝ネコの雑記帳

2018年 02月 24日 ( 1 )

今日ばかりは何も音楽が思い浮かばない


adagio for strings_Samuel Barber

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 デスクワークだけではあるものの、連続作業がずっと続いたので徹底的に消耗してしまった。脇目も振らず集中し、脳内の実務領域だけを酷使していると、自分が感性も何もない、つまらない人間になってしまったように感じてしまう。

 今もこうして何か書こうとしているのだが、さっぱり何も思い浮かばない。やはり人間という生き物には、ときに瞑想し、空想し、夢想し、妄想する時間が必要なのだと実感している。
 
 そういえば、最近はまたかなりリアルな夢を見ているようだ。決まって朝の時間帯だ。リアルな夢から覚めたときは、重い徒労感と虚脱感を感じる。たとえ夢の中であったとしても、現実感があるため、それなりに考え、言葉を選び、行動している。それらが夢の中の出来事だったと思った瞬間、あっという間に残像も雲散霧消してしまっている。実に虚しい。

 その点、現実世界ではどれだけ苦しく、痛みがあったとしても、生きているという実感があるし、連続性がある。連続性があるということは、未来を展望し希望を持つこともできる。たとえ遠い彼方の光明だったとしても、心の支えになり身体の中から生気も湧き上がってくる。

 身体であれ心であれ、病に冒されている人は、自分自身の存在を支えること自体が大きな課題になっているだろう。何年も前のことだが、足の傷から菌が入り胆嚢に炎症が発生して高熱が続いた。病院嫌いの私でも、とうとうギブアップして診察を受けに行った。即入院ということになってしまった。結局、1週間は入院しただろうか。4人部屋だったように記憶している。食欲もなく、点滴で何日かを過ごしたが、不思議と不安や怖れはなかった。本質的に楽天家なのだろうか。

 担当の内科医の先生が癌の可能性を疑い、MRIとエコーの診断を受けさせられた。消化器外科の先生は画像を見ながら、胆管に石ができているので、いつ手術をしましょうかと、まるで散髪にでも行くかのように簡単に質問した。石は何センチですか、と質問すると、一瞬考えて1センチだという。画像を見ているのなら、考える問題ではないだろうと思った。不信感を感じた瞬間だった。考えておきます、と答えたままずっと放置している。その後とくに胆嚢に異常は発生していない。

 最近、世界中の伝統医療を研究しているという方のサイトに登録した。西洋医学の医者は,病気を治すことはできても、人を健康にすることはできない、と述べていた。なんとなく分かるような気がする。

 早死にの強迫観念と同居してしてきた私だが、思いがけずこの年齢まで生きてくると、70歳を超えることが自然に思え、80歳過ぎまで生きるのではないかなどという、都合のいい考えを持ってしまっている。その反面、いつ倒れてもいいように、自分がいなくても、仕事の基本機能が継続するよう,仕組みを作らなければと、矛盾した考えも同居している。肉体の健康面では、今が分水嶺だと思っている。

 医薬品も医療機器も無かった昔に存在していた健康法は、今でも有効だと考えている。つまり、全身を適度に酷使し、体内の免疫力・抵抗力を高め、自然治癒能力を高める。それが理想的な健康法だと思っている。思ってはいるのだが、なかなか実行できない。歩いたり、トレーニングする時間を確保するのが困難な状況が続いている。でもやはり人間である以上、基本は歩くこと、筋肉を鍛えること、代謝を良くすること、脳内を活性化すること、なのだと思っている。

 思っているだけのことが多く、なかなか実行できない私なので、ある日突然パタッとラストシーンを迎える可能性もあるだろう。しかし運命と引力、時間経過に逆らって、はかない抵抗は続けようとは思っている。すべてはまず、思うことから始まるものだろうから。


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by hirune-neko | 2018-02-24 23:19 | 心の中のできごと | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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