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昼寝ネコの雑記帳

2017年 05月 25日 ( 1 )

脳内酷使で疲弊したが、嬉しかった


Eliane Elias - Time Alone - Dreamer (2004).wmv


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 何度か登場している、村上春樹の研究家でニュージーランド出身の男性から、メールが届いた。何だろうと思って開いた。

 日本の学会で、初めて村上春樹に関する論文を発表するという。英語の論文は仕上がったのだが、日本語に翻訳してくれる適切な人が見つからず、自分なりに日本語訳を作ってみたそうだ。
その日本語を、自然な日本語に推敲してもらえるかという打診だった。英語と日本語の両方に厳しい感覚を持っている彼から、いきなり和訳という依頼ではなかったので、ほっとした。

 毎日、それなりの量の文章を書き、推敲もしているので、そんなに難しくはないと判断した。

 読むと、英語を母国語とする人間なのに、日本文のワンセンテンスがかなり長い。引用されていたのは、フィッツジェラルドの「華麗なるギャツビー」で、どうやら村上春樹が翻訳しているようだ。私は数十年前に映画で観ている。確か、ロバート・レッドフォードの主演だったと思う。

 途中で、彼自身の論文と「華麗なるギャツビー」の引用文との位置関係が正確に把握できなくなり、何度も読み返した。理解しやすく、なおかつ昼寝ネコ流の文章リズムになるよう推敲を終えた。

 ワンセンテンスずつ読み、日本語として不自然だったり、正確に判読できにくいと感じる部分に手を入れた。・・・実は、村上春樹訳のオリジナル文が2カ所あったのだが、引用符がなかったため、そうとは知らずに手を入れてしまった。
 しばらくして、村上春樹大先生の書かれた文章であることに気づき、元通りに修正した。

 そのことをメールで説明すると、彼は、自分の転記ミスがあるかもしれないので、おかしいと思う部分があったら指摘してほしいといってきた。いやいや、そんな畏れ多いことはできるはずがない。

 村上春樹作品の英訳本を2冊、Kindle版でダウンロードしてしているが、肝心の日本語オリジナルの作品はまだ読んでいない。訳文ではあるものの、初めて村上春樹の文章と、論文の中で対面することになった。思いがけない、嬉しい出会いだった。

 私が推敲した文章を、大学の日本人同僚に読んでもらうと言っていた。無事に合格するといいのだが、ちょっぴり不安でもある。しかし、ニアミス程度ではあったが、思いがけない形で村上春樹の世界の入口を覗けたことに、何か運命的な出会いを感じている。・・・私が一方的に感じているだけではあるが。

 夜7時からは、中国語教室に2回目の出席。帰宅して、インターネットで予約していた将棋の対戦を2局。頭を酷使した一日だったが、今はもうすっきりしている。

 まだ遅延案件を引きずっているが、徐々に気力と集中力が回復してきている。いい兆候だ。

 そういえば、金正恩委員長について、アメリカや日本の精神病理学者が異常さを指摘している。アメリカではパラノイア、日本ではパラノイドと指摘されていた。
 独裁国家なので、CIAなどの海外機関による暗殺やクーデターの仕掛けは、かなり難しいとは思う反面、一般大衆や軍人とて人間である。自分や自分の家族を道連れにしてまで、狂気の道を驀進する国家指導者に対して忠誠を尽くすのだろうか。国民性や国家観の違いもあることだから、部外者の私には窺い知れないことではある。

 作品の取材目的ではあるが、朝鮮半島、中国大陸、ロシア、中東、南米に行ってみたいなどと、無謀なことを考えている。改めて、英国のスパイ小説作家である、ブライアン・フリーマントルの作品を夢中になって読んだ頃が、懐かしく思い出される。・・・入国審査の際、コンピュータでチェックされ、昼寝ネコの名前が出た途端、公安警察がすっ飛んでくるかもしれない。スパイ目的容疑で取り調べを受けるか、ペルソナ・ノングラータと宣告され、入国拒否の上、強制送還されるかもしれない。まあ、そこまでの有名人ではないから、杞憂に終わるとは思うが。

 あっ、くれぐれも誤解しないでいただきたい。私は、国内外を問わず、いずれの情報機関にも所属してはいない。ただ、パリに本部がある、昼寝ネコ世界大会議の日本支部長を委嘱されているだけである。人畜無害とは、まさに私のことである。


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by hirune-neko | 2017-05-25 00:24 | 創作への道 | Comments(0)



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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