昼寝ネコの雑記帳

2014年 04月 09日 ( 1 )

鳥籠が鳥を探しに行った


Piazzolla - Agri - Los pájaros perdidos


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鳥籠が鳥を探しに行った


「鳥籠が鳥を探しに行った」という表現は
40年以上前に、学生寮の先輩から聞かされた。
フランツ・カフカの作品に出てくるらしいのだが、
私はとうとう、カフカの作品は一編も読まないままになっている。
カフカが書いたのだから、哲学的であり、また
鋭敏な詩的世界が拡がっているのだと思う。

ちょっと一段落し、ここ数ヶ月の行動を振り返ってみた。

・レイアウト固定型の電子絵本を製作し
 Amazon.comとiBookstoreで販売できるようにする。
・いずれはリフロー型の電子書籍も製作できるようになりたい。
・まず日本語で第1号の作品を仕上げ、絵を描いてもらう。
・日本語を起点に、英語、スペイン語、ポルトガル語、
 フランス語、ドイツ語、ロシア語などへの
 翻訳原稿を誰かにお願いし、販路を国際化する。
・SEO対策の専門家に弟子入りし、自社サイトへの
 集客力を高める仕組みを作り始めている。
・サーバー上で、データベースを動かせるよう
 勉強し始めている。
・PDF化したファイルに、様々な制限セキュリティを
 設定する方法を習得しようとしている。

ポイントを絞り込むと、以上の環境を
自力で実現しようともがいている。
まだまだ手探り状態なのだが、少しずつ
到達点が見えてきているように思う。

私は別に鳥ではないし、鳥籠に追われている訳でもない。
別に死期を悟って焦っている訳でもない。
ドン・キホーテのように、無謀に生きたい訳でもない。
ただ、いずれそう遠くない将来には、北海道や沖縄の
産婦人科病院から、グリーティング絵本を採用したいと
言ってこられても、飛行機に乗って営業折衝に行く気力が
失せてしまっているだろうと思う。
それと、借金がなくなり、まあまあ人並みの生活ができれば
お金だけのために仕事をするような情熱は
かなり醒めてしまっているだろうと想像している。
唯一、「創作家」として、あるいは「作家」として
イスラエル古代史を研究し、ヘブライ語やスペイン語を学び、
改めて「スパイ映画」を観たり「スパイ小説」を読み、
情報・インテリジェンスの資料もよく目を通して、
世界がどのように動いて、どの方向に行こうとしているかを
客観的に探ってみたいと思っている。
そして、人生の空しさと表裏一体の希望や、
現代死語辞典に羅列されていそうな、感動、平安、
安らぎ、癒し・・・そんなものを、言葉に託して
ずっと発信していきたいと思っている。
頭が回って、目が見えて、指がキーボードを
たたける状態なら、それが自分の最後の世界だと思う。
そのための準備だと思えば、年齢不相応な
難解で最先端の技術であっても、敢えてチャレンジしようという
情熱は消え去らずに残っている。

インターネット環境と、アップル・コンピュータさえあれば、
湘南でも室蘭でも函館でも、五所川原でも大船渡でも、
(それなりの技術を習得してさえいれば)、自分で文章を書き、
DropBoxにイラスト送ってもらい、自分で電子化して
自分の手でAmazon.comとiBookstoreにアップロードできる。
こんな充実した晩年は、ちょっと他に想像ができない。
その場所がどこであっても、知人が一人もいなかったとしても、
周りにネコでもいれば、そんなに寂しくはないだろうと想像している。

なので、私の場合は「終の棲家が私を探している」というより、
「自分で終の棲家を構築しようとしている」のだろうと思っている。
まだまだ到達点は遠いのだが、世界中の読者が私の作品を待っている、
とまあ、誇大な妄想を原動力に、しばらくの間は
下積み生活を送りたいと思う。


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by hirune-neko | 2014-04-09 00:57 | 創作への道 | Comments(0)



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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