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昼寝ネコの雑記帳

石狩街道ものがたり

札幌に滞在していた昨年の初冬・・・まだ雪は降っていなかったが
好奇心に駆られて、暗くなってから石狩街道を走ってみた。
・・・という内容で一度、ブログに掲載し、
さらに雪女と一緒に深夜の石狩街道をまっしぐら・・・
という作り話もブログに掲載した。
石狩街道にはそんなイメージをもっていたが、
今日は明るい時間帯に走ってみた。

昨日、石狩市立図書館に行き、市外在住者でも登録できるというので
詳細を近所のIさんに教えていただいて行ってみた。
その場でIDカードを発行してもらい、とりあえず
「地図で読む江戸時代」という本を借りてきた。
石狩市立図書館は、石狩街道から100メートルばかり入るが
市の建物が並ぶ一角にあり、低層の・・・おそらくは平屋なのだが
全体が銀色に光る金属で覆われており、
まるで月面宇宙ステーションのようなモダンな建物だった。
手稲区には曙図書館というのがあるらしいのだが
石狩市立図書館の蔵書量の方が、断然・・・ずっと多いらしい。

昨年の石狩街道ドライブの時、閉店後の海産物店が
店内に裸電球らしき明かりのみを残し
ひっそりと闇の中に浮かび上がっていたのが印象的だった。
どんな店なのだろうかと思い、図書館から足を伸ばしてみた。
間口は結構広く、隣接する釣り用具店も入れると
10間以上はあるだろうか。
入り口近くには申し訳程度の果物が並んでおり、
主に燻製や豆製品が所狭しと並んでいる。
ホタテの乾燥貝柱も、ひと袋5〜6千円のものから
いわゆる、小さく砕けたのを袋に入れて
格安で売っているものまで、先日青森駅近くで覗いた
市場から比べると、遙かに品揃えが多い。

なおも奥に進むと、「石狩なま椎茸」が
ビニールの袋いっぱいで380円、
ミンク鯨肉のブロックが880円、
たらこに筋子・・・そして一番奥まで行くと・・・
結構奥行きがあるのだが・・・
樽に宗八がれいを2段ぐらい敷いたものが480円。
だんだん、昔懐かしい魚屋さんの風情になり、
とうとう宝の山を見つけてしまった。
なんと、魚が一匹まんまごろごろと並べられ
値段がとにかく安いのである。
で、極めつけはまだ生きている北寄貝(ホッキ)
4個で480円。生きたツブ貝・・・関東ではサザエというのに
よく似ているのだが、小さめのかごに山盛りで580円。
「どこで獲れたの?」
おばさんは怪訝な顔をして、
「石狩の浜だよ。今日獲って持ってきたんだよ」
なるほど、これが本当の地産地消だ。
でも、豆類は表記がないものの、間違いなく
メイド・イン・チャイナだろうな・・・
うっかり手を出せないぞ。
そう見当をつけた。まず間違いないだろう。

魚の見分けに自信がない私は、生きた北寄貝とツブ貝を買い、
なにか得した気分でさっそく帰宅した。
昼食はツブ貝を焼いて、豪勢に食べたのである。

常日頃、湘南での生活に憧れている。
畑もあり、漁港もありなので、
野菜、果物、魚介類が新鮮なものを入手できる。
そう、勝手に決め込んでいる。
逗子から葉山で、ちょっと高台。
窓からは水平線が見渡せる。
庭先で薪を燃やし、原始的なバーベキュー・・・。
月末には湘南信用金庫の口座に
使えきれないほどの印税が振り込まれてくる。
果たしていつか、そんな生活が実現するのだろうか。

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石狩街道ものがたり_c0115242_311088.gif
by hirune-neko | 2008-04-24 01:19 | Comments(4)
Commented by 天然木 at 2008-04-24 18:47 x
>月面宇宙ステーションのようなモダンな建物だった。
そうそう、かなり目立ちますね。
札幌には大好きなモエレ山公園とか、ただひたすら真っ直ぐにひた走る
富良野への道、いいですよね~
Commented by hirune-neko at 2008-04-24 19:52
>てんてんさん

>そうそう、かなり目立ちますね。
って、ご存じでしたか?
なんでもよくご存じなんですね。
モエレ山は、頂上を見上げてだけで
登頂は最初から断念した経緯があります。
Commented by 静御前 at 2008-04-24 21:48 x
モエレ山公園? モエレ沼公園の事でしょうか?
イサムノグチが設計 十数年掛かって
すべて完成したのは、ほんの数年前
二つのなだらかな山の一つがモエレ山です
広い敷地に遊園地的な物なし
歩くのが好きな人には持って来い
と言うことは、昼寝ネコさんには
不向きと言うことになりますね。
貸し自転車もありますが…
頂上に上ると結構達成感があるのですが
一度試してみてはいかがでしょうか
Commented by hirune-neko at 2008-04-24 21:53
>静御前様

モエレ沼公園が正しい名前なんでしょうか。
イサムノグチでした。
まさか、頂上まで自転車という
意味ではないですよね?
下りが大変そうで、道も狭いので
歩行者と事故ですね。
でも、本当の意味で自然の中に
とけ込めるいい公園でした。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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