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昼寝ネコの雑記帳

仕事の合間に道楽なのか、道楽の合間に仕事なのか?

我ながら自分にあきれている・・・あきれることが多い。

いよいよ最後の営業で、5時の約束時間を控え
準備をしていたら電話があり、6時にしてほしいという。
1時間の余裕ができたのでひと仕事済ませ、十三へ。
電車に乗って少し経つと携帯に電話。
6時には帰れそうもないので、7時にしてもらえるかとのこと。
相手は開業を控えた大事な時期なので、
そりゃあ予測のつかないこともあるだろう。
で、5時40分頃には現地に着き、近くの喫茶店へ。
ゆっくり夕食をと思ってメニューを眺めていると
また電話が入る。
今日は終わりそうもないので、明日の午前中にしてほしい。
洋風の店構えなのに定食がワンメニューで、
しかも中華レシピだったのもあり、結局のところ
「ピーナツ汁粉」という何やら珍しい品名に惹かれて、
美味しくいただいた。
商談が済んだら、夜遅くてもいいから大阪を引き払おうかと
あれこれ段取りを考えていたのだが、もう一日延泊となった。

二日前に借りてきた時代劇のDVDを観ることにした。
いろいろな原作者の作品が、江戸言葉をどいう処理しているか
強く関心を持っていたので、今しがた五作品目を観終えた。
著名な作家の作品ばかりで、中には存命中の
売れっ子作家の作品もある。
まるで、時代小説をテーマに卒論を書き上げるための
研究をしている気分で、立て続けに五作品を「閲覧」した。

結論、私個人の評価としては、藤沢周平の作品が
一番自分の感性に合っている・・・偉そうな表現で恐縮だが、
改めて強く確信した。
「武士の一分」は大体の評価を聞いていたので
まだ観ていないが、「隠し剣・鬼の爪」を観た。
題名からして池波正太郎作品かと思ったが
藤沢作品なのである。

とにかく、「人間」がしっかり描かれているのが
藤沢作品の特長だと思う。
言葉が足りなかった。
「人間の内面」がよく描かれているのである。
作者についてはあまりよく知らないが、
胸を病み、愛する妻に先立たれ・・・
いずれにしても人生で経験する重いテーマを
いくつも背負った人生だったのだろう。
ある種の達観、あるいは諦観が根底にあるため、
気負わず、自然なペースで筋書きが展開する。
読者、あるいは観客に対する媚や迎合もない。
史実を詳細に調べた成果を、無理に散りばめようとする
不自然さもない。
ゆったりと、自然に場面が展開し、
すべてのシーンが観客を拒絶せず、
作品の中の空気をともに吸い、感情を共有する。
静かな共鳴と共感が随所にある。
セリフもしゃべりすぎず、不自然に絶叫調で話すこともない。
いくらセットに巨費を投じようが、著名な作曲家が
音楽を担当しようが、それはあくまでも
過剰なパッケージにすぎず、要は
江戸の歴史や風俗に対する知識がほとんどない
市井の人が観て、はらりと落涙し
すがすがしい気持ちで・・・新たに生き直す
勇気を得て映画館を出られる・・・そんな作品こそが
秀逸な出来映えなのだと思うし、
藤沢作品にはその条件が揃っていると思う。

もちろん、プロデューサー、監督、演出家、キャスト、
衣装、メーク、大道具に小道具、撮影、音響、照明、効果
などなど、総合的に作り上げる人たちの才能と
努力によって作品は生かされているのだと思う。

大変偉そうなことをいってしまったが・・・
じゃあ、あんたはいい作品を書けるのかい?だなんていう
野暮な質問は、どうかご勘弁願いたい。
プロはやはりプロなのであり、私のように仕事の合間に
ちょろちょろっと文章を書く人間には、
到底無理な作業であることは重々承知している。
だがしかし、書きたい、書けるかもしれない、書ける・・・
と、あれこれ思い惑うのは私の自由ではないだろうか。
人様に迷惑をかける話ではないのだから、
せめて、それぐらいの道楽はお許しいただきたい。

真面目な話、私は改めて藤沢周平先生を
師と仰ぐ謙虚な気持ちになってる。
秀逸・傑出した作家だと思っている。

明日の10時の約束は、また延期になるのだろうか。
でも、朝はちゃんと起きなくては・・・ね。

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by hirune-neko | 2008-04-15 03:38 | 創作への道 | Comments(2)
Commented by 君の名は at 2008-04-15 11:17 x
いくつになっても夢を描く・・わたしもそうありたいな~~デス。

藤沢作品は以前一気に読みました。ご自身の辛い出来事から
かな?・・・憂いのある物語が女性の心も掴みましたね。
Commented by hirune-neko at 2008-04-15 12:23
>君の名はさん

そうそう、憂いがありますね、確かに。
憂いがあると、女性の心を掴めるんですか?
ちっとも知りませんでした。
参考にさせていただきます。
<< 関西営業終了・・・明日は帰宅 いよいよ営業活動も終盤だ >>



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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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