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昼寝ネコの雑記帳

しばらく地方巡業と相成りました

数日前、札幌で独り住まいの母が入院しました。正確に言うと、30年行き来のなかった親戚が母に電話をしてきたのですが、具合が悪そうなので訪問してくれました。看護師ですのであれこれ測定したところ、心拍数が異常に少ないことがわかり、病院嫌いの母のゴタクを無視して半ば強制的に自分の勤めている病院に入院させたわけなのです。で、その二日後の昨日、ナースセンターのモニターが「ピー・・・」。いわゆる心拍が停止したわけなんです。正確には心拍数が30以下になったそうなんです。担当医の先生は、ペースメーカーの埋め込み手術をいやがる母を私が説得してから、と考えていたようなのですが、医師として独断で手術をします、とおっしゃっり、とりあえず緊急手術で、体外にペースメーカーを取り付ける応急処置をしてくれました。その結果、心拍数が60近くに上がり、本人も楽になったものですからこのたびはすっかり観念して、本式の手術を受ける覚悟を決めたようです。

その親戚というのは、正確に言うと私の祖父の弟の娘・・・つまり父の従姉妹に当たります。でも、私の1学年上になります。4人娘の3人が看護師で、息子は私と同学年。で、その強制的に入院させてくれた看護師のおかげで、母はすっかり命拾いしたわけです。いやあ、本当に偶然の電話でした。彼女の母親が亡くなって、香典返しのお礼の電話が30数年ぶりの音信だったわけですから、いかに無信心の私でも、亡くなったおばさんが命をひとつ、置きみやげに置いていってくれたんだろうなと、感謝の気持ちを新たにしています。

来週、本式の手術をしますので、札幌に行ってしばらく滞在してきます。いやあ、その看護師と最後に会ったのは、彼女が高校生ぐらいの時ですから、まぶたに浮かぶのは「白衣の天使」のイメージなんですよ。ですから、来週会ったときになんて言おうか考えているのですが、「有難う、有難う、あなたは本当に天使です・・・」とまあこう言ってハグしてもいいかな、なんて勝手に想像しているのですが、でもちょっと待てよ。30数年の経年変化というのを計算に入れないと、もしかして小錦体型になっていたら、「天使」という表現はちょっと寒いかな・・・う〜ん、私って心にもないことは決して言えない性格なので、まあでも命の恩人であることには違いないので、ここは何かのオーディションを受けたつもりで、くさい台詞のひとつも囁いてみることにします。

とまあ、そんなわけですので、足取りの遅くなったブログも、さらに中断することになりそうで、大変申し訳なく思っています。LAN環境のあるところに宿泊した場合は、アップしたいと思っています。次のタイトルは「ロンドン・ダウニング街の昼寝ネコ」です。どうぞお楽しみに。

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました

グリーティング絵本のコミュニティーもできています(mixiです)
by hirune-neko | 2007-09-22 02:00 | 心の中のできごと | Comments(12)
Commented by romari n at 2007-09-22 03:08 x
ラッキーでしたね。
親が老いてくるといろいろな心配が増えてきます。
義母もちょっとがんの疑いがあって強制的に入院させられ検査をしたのですが、入院中に足がすっかり弱った!と怒りまくり、もう絶対に入院しないと断言しています。
足を鍛えるために、毎日5000歩歩いているそうです。
北海道の人里はなれたところにすんでいるので歩くのには
困らないようですよ。
Commented by うめ at 2007-09-22 07:34 x
親の看病や介護ができるのは、子供にとっては幸せな事なのだと思います。 家族や仕事関係の理解も必要なのと、親も我が儘が言える身内が毎日そばに居てくれる安心感。 お母さんと濃密な時間を過ごして下さい。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 12:48
>romarinさん

怒りまくる元気があれば、大丈夫そうですね。
足は第二の心臓と言われるそうですから、
歩くのは大変いいのではないでしょうか。
私は、ほんの5〜6年前にはバスケの審判で
走り回っていましたが、今は階段の昇降もつらい状態です。
40分歩くことを日課にしようと、それだけでも悪戦苦闘の毎日です。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 12:56
>うめさん

母と濃密な時間・・・ん〜なにやら
マザコンと近親相姦のイメージですね。
大体、会うたびに数十年前の出来事を
何度も反復して聞かされますので、今では上の空です。
私の方から、説明できるぐらいなんですよ。
なにかと苦労が多かった人生なんですね。
昔の人たちは、戦争をはじめ
苦難の道を歩まなかった人はいない。でしょうね
でも、手術さえうまくできれば、かなり健康状態が
改善されると思っています。
涼しい北海道に行ってきますね。
「白い恋人」をお送りしましょうか?
目下、製造中止なんでしょうね。
北海道の人間は曲がったことをしないと思っていましたが、
ミートホープの件もあり、残念なことです。
曲げるのはスプーンだけにしてほしいものです。
Commented by バオバブ at 2007-09-22 15:31 x
わたくし北海道のじゃがポックルが食べとぉ~ございます。
小樽の友人にいつも探してもらっているのですが、
なかなか手に入らないお菓子なのですねぇ~これが!

にゃんこ先生も御身体にお気をつけていってらっしゃいませ。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 15:47
>バオバブさん

じゃがポックルですか?見つけたら試食してみます。
そんなに美味しいんですか?????
疑問符が5つぐらいついてます。
メーカーの名前がわかったら教えてください。
Commented by バオバブ at 2007-09-22 16:35 x
にゃんとカルビーで~~~~す。
昔はお1人様1箱しか買えませんでした。
何でも製造が追いつかないとの事!
うっそだぁ~~~~(巷の声)
ですので、余計に食べてみたくなる一品でございます。

じゃがいものフライのスナックなんですがね。
お、お、お、いちぃ~~~~のですよん。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 19:30
>バオバブさん

ん〜・・・そんなに美味しいんですか?不可解ですね。
マタタビでも入っているんではないですか?
Commented by うめ at 2007-09-22 20:03 x
苦労したお母様に育て上げられた昼寝ネコさんは、きっとマザコンに違いないと思います。 男性は皆マザコンですよぉ〜
Commented by バオバブ at 2007-09-22 20:44 x
そやそやぁ〜全世界の男は女から生れたんどすから、
み〜んなマザコンですよって、
にゃんこ先生もそうに違いないどすえぇ〜〜。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 21:14
>うめさんへ

ファザコンでは決してないので、
どちらかというとマザコンの部類なんでしょうね。
一頃はドタコン(ドーター・コンプレックス)で
最近はシロコン(シロちゃんコンプレックス)で、
そのうちアンコン(こしあんコンプレックス)になりそうです。
Commented by hirune-neko at 2007-09-22 21:17
>バオバブさん

そうどすなあ。十代の女性や二十代の女性、
それと三十代の女性には見向きもしません。
どっちかいいますと、60代から70代、できれば80代の女性に
魅力を感じますなあ。金さん銀さんをテレビで観て、
いつもうっとりしてましたなあ。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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