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昼寝ネコの雑記帳

私家版創作小説「車椅子のバレリーナ」 プロローグ

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・まえがき

私には娘が一人いる。つい先日まである劇団に所属して舞台に立っていたが、退団して充電中である。次の目標に向かい、毎日凄い形相でトレーニングに励んでいる。

劇団の団員が何十人あるいは何百人ともなると、一人一人の才能や資質を見抜くのも大変な作業なのだろうと思う。私は二十数年前から娘と向かい合い・・・当たり前の話だが・・・性格も資質もそれなりに理解しているつもりだ。そんな娘を見ていて、娘らしい、つまりある程度無理をしなくても演じられるキャラクターを想定した「独り芝居」用の脚本を書いてみたいと思い始め、かれこれ数ヶ月になる。頭の中ではほぼストーリーが完結したのだが、このままだと徐々に記憶の彼方に埋もれてしまいそうなので、記録に残そうと考えた。ただ設定が舞台だと、場面転換やらの制約があるので、表現上の自由度が高い「創作小説」の形で仕上げる方がいいのではないかと思い始め、ブログ上に掲載させていただこうと決めた。

最終シーンは、候補として少なくとも二通りのイメージがある。いわゆるアメリカ風のハッピーエンド、そしてもうひとつはフランス風の、いくぶん悲劇的な結末。個人的にはフランス風の終わらせ方が好みなのだが・・・たとえばフランソワ・トリュフォー監督、ジェラール・ドパルデュー主演の「隣の女」のように・・・。だがしかし、脳裏をかすめるのはキャシー・ベイツが主演した「ミザリー」だ。ご覧になった方はご理解くださると思うが・・・。ある作家が自動車事故で怪我をし、たまたま彼の作品の熱狂的フアンだった元看護師がその場に遭遇。雪深い山村だったため、とりあえず自分の家まで担いで行き、手当をする。やがて彼女は彼の書類鞄の中から作品の最終章の未発表原稿を見つけ、好奇心を抑えられず読み始めるが・・・その結末に彼女は激怒し、暴力によって書き直させようとする・・・とまあ、簡単にいうとこのような筋立てになっている。

あくまでも架空の世界のできごとなので、現実との区別をちゃんとわきまえればなんの問題もないはずだ。なのに「どうしてこんな、悲劇的な結末なの!娘さんがかわいそう!」と詰め寄ってくる方はいらっしゃらないと思うが、一抹の不安がないでもない。だが、明らかに娘に献呈しようと思って書くので、書いている当人が娘の不幸を願っているような誤解を与えるのも不本意だ。だがしかし、とりあえずは私家版の創作小説ということで、ある程度は大目に見ていただき、もし実際に舞台用の脚本にするときがきたら、改めて結末について推敲することにしようと思う。

こうしてもったいぶった、たいそうな前書きを書いてしまうと、読まれた方の期待をふくらませてしまうことになると思うが、かなり割り引いて読む心の準備をしておいていただきたい。あらかじめの弁解である。・・・といいつつも、仕事に時間をとられてズルズルと遅延することも心配している。困ったものだ。

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました

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by hirune-neko | 2007-07-21 14:28 | 創作への道 | Comments(2)
Commented by 君の名は at 2007-07-21 19:40 x
トリュフォーの「突然炎の如く」はジャンヌ・モローが
はまり役でした。彼女の代表作としては「死刑台のエレベーター」も圧巻でしたね。巻頭から巻末までを十曲のモダン・ジャズで通した音楽はトランペット奏者で作曲家のマイルス・デイヴィスとか・・最高の組み合わせでした。

車椅子のバレリーナ」・・音楽も期待したいな~


Commented by hirune-neko at 2007-07-21 20:17
>君の名はさん

いざ手をつけてみると、入り口でもたついています。
あんまり気負わないで書こうと思っているのですが
どうしても読み手を意識してしまい、集中できません。

車椅子のバレリーナは、全編にミシェル・ルグランの曲が
流れているようなイメージなんですよ。
舞台化すると、それも可能なんですけどね。
文章にすると難しいですね。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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