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昼寝ネコの雑記帳

音楽は、やっぱりいいですね

音楽は、やっぱりいいですね_c0115242_1727558.jpg


何度も登場させていただきます、毎度おなじみの初代昼寝ネコです。せっかくカトリ〜ヌ・笠井さんが描いてくださったのにお蔵入りさせるのはもったいないというか、忍びないので・・・それとなにかほっとするキャラクターなので、引っ張り出しています。

ご覧になった方もおありと思いますが、昨晩かなり遅い時間に、テレビで「かまやつひろしさん」のアメリカ横断・音楽番組を放送していました。ロスから出発し、最後はニューヨークまで、音楽のメッカを訪ね歩く企画だったのですが、「ほお」という感じでいたく感心しました。ご自分でギターをお弾きになり、原語で歌も歌われる・・・プロのクォリティーで・・・ムッシューファンの方には当り前のことなのかもしれませんが、ロックもカントリーミュージックも食わず嫌いの私には初めて見る光景で、とても新鮮でした。音楽は国境を越え、世代を越え、言葉を越え・・・なんでも越えてしまうんですね。

ギターは、唯一まともに触ったことのある楽器なんです。トライしようとした・・・決して誤解しないでください、あくまでもトライしただけで習得はしていないんですから・・・ジャンルは、バロック、スペイン、フラメンコ、ジャズ、ボサノバ・・・まあそんなところです。ジャズに関しては自在にアドリブを、なんていう水準にはほど遠く、もっぱら耳年増でした。高校2年生の頃から、教室で出席を取り終わると窓から抜け出てバスに揺られ、ジャズ喫茶に直行する生活が始まりました。お昼には持参の弁当を食べ、コーヒー一杯で最終バスの時間まで粘って、ひたすらジャズを聴き続けるわけです。お店のママさんもウェートレスさんも、いつもニコニコで決していやな顔はされませんでした。今考えてみれば、いい人たち、そしていい時代だったんですね。一応、地元では進学校でしたから、みんな必死で受験勉強していましたが、私はいたってマイペースであり、教科書よりもスゥイング・ジャーナルやレコードのジャケットを読みあさっていたわけです。そうそう、お茶の水の明治大学を受験したときも、昼休みの時間を惜しんで向かい側にあった確か「岩倉楽器」とかいうお店を覗いたりしたんですから、本当に低水準の受験生でした。

そんんなわけで、ジャズギターでは元祖ジャンゴ・ラインハルトに始まり、ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール、ケニー・バレル、バーニー・ケッセル、グラント・グリーンなどの演奏を聴き込みました。昼間は店も空いていますので実質的な貸し切り状態。ジャズファンの例会もあるぐらい良質な店でしたから、ひと通りのコレクションがありました。ジャズギターに関しては、聞けば大体誰の演奏家が分かるようになりました。今思うに、あのときちゃんと受験勉強していればかなり違った人生を歩んでいただろうなと思います。その延長で、大学の五年間も(大学院に在籍したのではなく、留年したんです。念のため)大いに時間を浪費したものです。大学だって、ちゃんと授業に出て半分ぐらい「優」でもとっていれば、ちゃんとした会社に就職できたと思うんですが、当時の私は非常に反体制的・反社会的な感覚でしたから、私企業への就職より、感覚的に捉えられる世界を優先したんです。誰の演奏か分かることが、そんなに重要なことなのかといわれそうですが、それは「大人の発想」であり、当時の若者だった私には、目に見えないステータスだったように思います。

これからの人生で、もし自由な時間が与えられたら、再びギターを手にとってみたいと思っています。難しそうですが、ピアソラの作曲したアルゼンチンタンゴの曲に挑戦し、気分良く弾けるようになったら、幸せだろうなと想像しています。音楽って、とてもいいですね。

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昼寝ネコの文章がグリーティング絵本になりました

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by hirune-neko | 2007-07-19 17:30 | 創作への道 | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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