人気ブログランキング | 話題のタグを見る

昼寝ネコの雑記帳

読み方によってニュアンスが違うのでは?

読み方によってニュアンスが違うのでは?_c0115242_23534669.jpg
「罪人」をどう読むだろうか。「ざいにん」か?それとも「つみびと」か?

「ざいにん」は、刑事事件を犯した人間で、「つみびと」は宗教的規律に反した人間ではないかと思う。別に辞書にそう書いてあるわけではない。ずっと昔は、罪を犯した人を責める群衆に向かって、「あなた方の内で、罪を犯したことのないものが石で打つがよい」という人がいた。

現代社会では、テレビレポーターが押しかけ、新聞や週刊誌が記事で煽る。大変な時代になったものだ。「自分に相手を責める資格があるだろうか」などど考えている暇がないのだと思う。視聴率を上げなくてはいけないし、販売部数を伸ばさなくてはいけない。相手の支持率にダメージを与え、政権交代の可能性を高めなくてはいけない・・・それぞれに事情がある。そしてその事情とやらは、結局なんらかの利害が根底にある。

弁解するのではないが、私は生身の弱い人間であり、思いにも行いにも不完全さがつきまとう。どれだけの数、反省してはまた同じことを繰り返しただろうか。でも、自分を再起不能なだめな人間だとは思わないようにしている。やりなおせるという可能性を信じて、実際に何度もチャレンジしている。
心ない人からの非難や叱責も甘受し、なるべく後退しないように・・・といえば聞こえはいいが、要するに居直っているだけなのかもしれない。居直って時間をかせぎ、じっとしているだけでも事態は好転するかもしれないのだから。諦めて放り投げることだけは、決してしないのが基本ポリシーだ。
by hirune-neko | 2007-02-12 03:39 | 心の中のできごと | Comments(4)
Commented by ケ・セラ・セラ at 2007-02-12 06:52 x
それぞれに流れる時間の速さは違いますよね。
失敗か?、成功か?の認識も違うと思います。
周りの騒音にかき消されがちな真実の声を聞き
逃さないようにしたいです。
なにやら50歳を超えるとキャッチできない「音」があるそうです。

「耳をすませば・・」鈍りがちな感性にも磨きをかけなくっちゃ!
と反省する日々であります。
Commented by hirune-neko at 2007-02-12 10:53
>ケ・セラ・セラさん
そうね。そうそう、そのとおりですよ。
自分らしさを保てれば、いい人生なのではないでしょうか。
そう思うようになりました。
Commented by バオバブ at 2007-02-12 20:09 x
う~むなるほど・・・読み方でニュアンスが違うのですねぇ~(感動)
絵を描いたり文章を書いたりできる作家さん達は、
それぞれの表現力は違えども、
物事の本質を見抜く力があると聞いています。

そんな物事の本質を追求するのが哲学だとしたら、
時として物事への視点を変えてみなくてはいけないのですね?
自分の物差しを捨てなければいけないのですね?
自分はお馬鹿に見られていても、気にしないで良いのですねぇ~!

ほほほっ『大切なことは目に映らない』のですからね~だ。(笑)


で~も、また星の王子さま読んでじっくり考えなくては・・・






Commented by hirune-neko at 2007-02-13 00:07
う〜む、バオバブさんもかなり哲学的思考ですね。
私もそう思うんですよ。
『大切なことは目に映らない』んですね。
で、「心」の存在も、実感できるものの目に見えない。
どうやら、大切なことは目に見えないところにありそうですね。

このブログを、本日リニューアルしてみました。
画も、バランス良くなるよう、小さくしました。
いよいよ「昼寝ネコ」の誕生を実感しています。
<< う〜ん、なかなかシックだな 慌ただしい1月が終わりました >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:17
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:10
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:24
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:54
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 22:52
記事ランキング
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ