読み方によってニュアンスが違うのでは?「罪人」をどう読むだろうか。「ざいにん」か?それとも「つみびと」か? 「ざいにん」は、刑事事件を犯した人間で、「つみびと」は宗教的規律に反した人間ではないかと思う。別に辞書にそう書いてあるわけではない。ずっと昔は、罪を犯した人を責める群衆に向かって、「あなた方の内で、罪を犯したことのないものが石で打つがよい」という人がいた。 現代社会では、テレビレポーターが押しかけ、新聞や週刊誌が記事で煽る。大変な時代になったものだ。「自分に相手を責める資格があるだろうか」などど考えている暇がないのだと思う。視聴率を上げなくてはいけないし、販売部数を伸ばさなくてはいけない。相手の支持率にダメージを与え、政権交代の可能性を高めなくてはいけない・・・それぞれに事情がある。そしてその事情とやらは、結局なんらかの利害が根底にある。 弁解するのではないが、私は生身の弱い人間であり、思いにも行いにも不完全さがつきまとう。どれだけの数、反省してはまた同じことを繰り返しただろうか。でも、自分を再起不能なだめな人間だとは思わないようにしている。やりなおせるという可能性を信じて、実際に何度もチャレンジしている。 心ない人からの非難や叱責も甘受し、なるべく後退しないように・・・といえば聞こえはいいが、要するに居直っているだけなのかもしれない。居直って時間をかせぎ、じっとしているだけでも事態は好転するかもしれないのだから。諦めて放り投げることだけは、決してしないのが基本ポリシーだ。
by hirune-neko
| 2007-02-12 03:39
| 心の中のできごと
|
Comments(4)
Commented
by
ケ・セラ・セラ
at 2007-02-12 06:52
x
それぞれに流れる時間の速さは違いますよね。
失敗か?、成功か?の認識も違うと思います。 周りの騒音にかき消されがちな真実の声を聞き 逃さないようにしたいです。 なにやら50歳を超えるとキャッチできない「音」があるそうです。 「耳をすませば・・」鈍りがちな感性にも磨きをかけなくっちゃ! と反省する日々であります。
0
Commented
by
hirune-neko at 2007-02-12 10:53
Commented
by
バオバブ
at 2007-02-12 20:09
x
う~むなるほど・・・読み方でニュアンスが違うのですねぇ~(感動)
絵を描いたり文章を書いたりできる作家さん達は、 それぞれの表現力は違えども、 物事の本質を見抜く力があると聞いています。 そんな物事の本質を追求するのが哲学だとしたら、 時として物事への視点を変えてみなくてはいけないのですね? 自分の物差しを捨てなければいけないのですね? 自分はお馬鹿に見られていても、気にしないで良いのですねぇ~! ほほほっ『大切なことは目に映らない』のですからね~だ。(笑) で~も、また星の王子さま読んでじっくり考えなくては・・・
Commented
by
hirune-neko at 2007-02-13 00:07
う〜む、バオバブさんもかなり哲学的思考ですね。
私もそう思うんですよ。 『大切なことは目に映らない』んですね。 で、「心」の存在も、実感できるものの目に見えない。 どうやら、大切なことは目に見えないところにありそうですね。 このブログを、本日リニューアルしてみました。 画も、バランス良くなるよう、小さくしました。 いよいよ「昼寝ネコ」の誕生を実感しています。
|
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
記事ランキング
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 昼寝ネコのプロフィール
・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||