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昼寝ネコの雑記帳

ブログは一日の終わりに、という固定観念を捨てる

Massenet: Thaïs: Méditation

 一年を通しての読書計画表は、数十年前から作成し実行してきている。長年にわたり、夜寝る前に読書していたのだが、疲れに負けていつの間にか寝入ってしまうことが多かった。そこで遅まきながら、昨年か一昨年あたりから、朝のうちに読むことにした。ときには、早朝4時台に目が開き、なかなか眠れないと思った時は、その時間に読むようにしている。夜寝る前に読むよりは、ずっと実施効率が高い。

 朝、布団から出る前に種々雑多なことを思い巡らす時間を持っている。凝り固まっていた夏の疲れが、少しずつほぐれてきたような気がする。それでも、私にとっては膨大な数の遅延案件を抱えており、どこから手をつけていいのかの判断すらできない状態が続いている。

 今朝、ふと頭に思い浮かんだのは、「すべてを自分の力だけに頼ってやろうとしてはいけない」というフレーズだった。しかし、誰だって自分の仕事は自分でやるしかないではないか。「自分の力だけに頼らない」とは、一体どういう意味なのだろうか。しばし思いめぐらしてみた。

 私なりになんとなくだが、どのような意味なのかヒントが得られたような気がした。信頼がおけてスキルのある人物に委任する、というのはもちろん基本的な手法だと思う。しかし、「自分の力だけに頼らない」・ ・ ・では何に頼るのだろうか。しばし立ち止まって考えてみた。

 誰でもそうだと思うが、1つの作業に取り掛かり集中すると、視野に入るのはその作業の事だけである。普通はそうだと思う。作業を終えて次の作業に取り掛かる。同じように集中して、他の事は視野に入らない。つまり、そのようなパターンで仕事を続けていると、それは文字通り「自分の力だけに頼って」実務を行っていることになる。しかしそれは極めて普通なことだと思う。

 では、「自分の力以外の力」などあり得るのだろうか。よくよく考えてみると、ある時突然何の脈絡もなく脳内にイメージが思い浮かぶことがよくある。つまり、日本語でよく使われる表現だが「心に感じる」、「頭に思い浮かぶ」などの表現を改めて吟味してみた。

 私なりに到達した結論だけを書き残したい。もし自分自身が、物欲や金銭欲に振り回され、常に脳内と心の中を占めるのはモノやお金に関することだけだとしたら、おそらくは何の脈絡もなく、脳内に汚れなき純粋無垢なイメージが思い浮かんだり、心に感じる要素は希薄になるのではないだろうか。

 つまり、精神状態をできるだけ純粋で空白な状態に保ち、瞑想したりあるいは妄想したり、という時間を確保するならば、おそらくは自分の力以外の、そして自分自身では思い浮かばないような、何かしら不思議なインスピレーションを感じるのではないだろうか。それが私なりの結論である。

 そこで、突然思い浮かんだ印象やひらめきは無視せず、よく吟味しようと考えている。とりあえずは、いつも 1日の仕事の終わりに、脳内のクールダウンを兼ねて取り組んでいるブログは、なるべく明るいうちに書き終えようと考えた。

 それともう一つは、失念することがないようにタスク管理ソフトに、できるだけ達成課題を記録するようにしているのだが、それとは別に、いつも視野に入れておかなければいけない人たちが存在する。特に何か約束したり、緊急事態が発生しているというわけではないが、電話で様子を聞いたりメールを送ったり、などというちょっとしたことが必要な人が周りに何人も存在する。そこで、1日のチェックリストのようなものを作成し、数秒間眺めるだけで行動に起こす必要のあることを見逃さないようにしようと考えている。工夫して簡便なチェックリストを作ろうと思う。

 要するに、今まで以上に時間を緻密にそして有効に、さらには効率よく使えるようにする、という方向性になるのではないだろうか。昨今の携帯電話や携帯機器には、デフォルトで様々な管理ツールが付属している。それらの機能をもう少し確認し、有効活用したいと思っている。

 ・ ・ ・我ながら、なんと健全な発想だろうかと思う。しかしその反面、加齢とともに衰退する体力、気力、筋力、視力、聴力にとっては、かなり負担のかかる方式だとも思う。しかしまぁ、自分自身の脳内に思い浮かんだことなので、お付き合いして何とかトライしてみようと思う。

 そんなわけで、今日は昼下がりのブログで失礼させていただく。

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by hirune-neko | 2020-09-06 13:59 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 編集のベテランプロの方から率直... 今日は少々放電気味である >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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