人気ブログランキング |

昼寝ネコの雑記帳

iMacアリスとの最後のブログになった

Adieu (Charles Aznavour, 1924年5月22日 - 2018年10月1日)

 完全復帰しないまま、とうとうiMacアリスの最後の日を迎えてしまった。外付けハードディスクに保存していた、過去約10年のデータが消失するというおまけまで付いた。その瞬間、ブライアン・フリーマントルのスパイ小説「過去を消されかけた男」というタイトルが思い浮かんだ。しかしそれは考えすぎだった。確認したら、正しくは単に「消されかけた男」だった。

 アリスは、激務が続いているこの数年間を、一緒に戦ってくれた文字通りの戦友だった。

 あまりにも直截的なタイトルだが、シャルル・アズナブールの「アデュー」を惜別の歌として選んだ。

 私自身は、まだまだ戦いの渦中である。息を引き取るまでは、ずっと戦いの渦中だろうと思っている。しかし、この1週間にわたり、身動きできない毎日が続くと、さすがに疲労感が濃くなってしまった。その上、歩けない日が多くなっているため、体調もジワジワと不調である。少々誇張して表現するなら、自分の能力の限界との戦いだろうと思う。

 しかし、この森を抜けたすぐ先は分水嶺であり、そこからは遥かに拡がる地平線を見渡せるのではないかと期待している。

 改めて自分の人生を振り返ってみると、結局はどこにも帰属せず、何にも依存せず、目に見えない何かに固執して生きてきたような気がする。目指すべき具体的な完成形は未だ見えないものの、方向性が明確であり、使命感を失わず、ただひたすら妥協しない生き方を全うできれば、それでいいのではないだろうか。

 さすがに脳内疲労が濃い。私にとってはまだまだ早い午後9時だが、入浴して身体の疲れを取り、そのまま休むことにしたい。


 さて、明日は新しいiMacが、アップルのオンラインストアから届く予定だ。設定が一発で完了し、この1週間の遅れを取り戻したいと思っている。

 そして、新しいiMacには再びアリスと名付け、輪廻転生のごとく、もうひと働きしてもらおうと思っている。

 久しぶりに聴くアズナブール。いつかまたパリを訪れ、セーヌ川に架かる橋、ポン・ヌフの上に立ってみたい。

 長い年月の間には、自信を喪失し、気落ちすることもあるだろう。まずは心身をゆっくり休めることにする。

アリスよ、長年ありがとう。また生まれ変わって、宜しくね。

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。
更新を通知する

by hirune-neko | 2020-07-16 21:23 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< アリスとの別離、そして再会 脳と心臓を摘出し、新たに移植手... >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
ちはやさん コ..
by hirune-neko at 04:21
昼寝ネコ様 いつも..
by ちはや at 16:28
ちはやさん まる二..
by hirune-neko at 11:58
昼寝ネコ様 こんに..
by ちはや at 15:41
ちはやさん」 コメ..
by hirune-neko at 09:53
記事ランキング
以前の記事
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ