午後8時45分には今日の課題を終え、自問自答中である 体調の維持を優先したいので、できるだけ早い時間帯に、一日の課題を終えたいと思っている。金曜日の夕方から現時点までに届いた、絵本の申し込みは、通常の約3割増しだった。しかし、なんとかデータ処理を終えることができた。 決して体調がすっきりしている訳ではなく、未処理案件もなかなか減らない状況だ。このような状況の時には、自然に自問自答してしまっている。 なぜ私は、仕事を徐々にみんなに任せて第一線を退き、世俗から離れた生活を目指そうとしないのだろうか。私ごときには、いくら情報の断片をかき集めて近未来を予測しようとしても、困難なことがわかりきっているのに、何のために国内外の動きを予測しようとしているのだろうか。 出版社なのだから、絵本を中心として書籍を出版し、売上が上がっていけばそれでいいではないか・・・というのは一般的な発想だと思う。それなのに、ファミリー・インテリジェンス研究所? 興味と関心があるのは理解できるが、なぜ学術的に研究して理論体系を目指すだけでなく、実社会で提言を行い啓蒙しようなどという、大それたことを考えているのだろうか。 柔らかな湘南の陽射しに包まれ、潮風を頬に感じながら、のんびりと妄想を小説化するという、理想的な晩年のライフスタイルを、どうして放棄しようとしているのだろうか。湘南で飽き足りないのであれば、リオの海岸近くのホテルに滞在し、自然に流れているであろうボサノバの心地いいメロディーとリズムに身を委ねながら、リラックスするのもいいでなはないか。 うん、想像しただけで、確かにそれは魅力的なひとときだと感じる。 しかし、リオでのんびりした毎日を送っているある日、驚愕のニュース速報を目にする情景が目に浮かぶ。 「日本の北海道議会と沖縄県議会が、日本からの独立を決議。同時に北海道と沖縄県は中国との国交樹立を宣言し、国際法によって独立国家と認定される。さらには、その混乱に乗じるかのように、日本国内に居住・潜伏する中国人が武装蜂起し、中国人民解放軍の日本への侵攻も始まった模様で、日本国内は治安維持が困難になっている。すでに、一般国民に多数の死傷者が発生していると伝えられている・・・。」 リオにいる私には、無関係なことだろうか。このような事態に至る可能性は、かなり以前から認識していたにも拘わらず、私は面倒なことに関わるのを避け、世俗に背を向けるように日本を離れてしまった。あの頃、周りの人たちに警鐘を鳴らし、注意を喚起していれば、もしかしたら少しは役に立ったかもしれない。 そのような後悔と自責の念に襲われる自分の心理状態は、容易に想像がつく。 笑われるかもしれないが、連日のように緊迫した国際情勢の断片情報を目にしていると、私ごときの素人にも、様々な非常事態がイメージ化されて目に浮かぶ。情報戦争の渦中にある世界。日本とて例外ではない。実態を知らせないようにマスメディアを支配し、政治家を籠絡し、機が熟したときには一気に日本を実効支配する・・・それはある意味で、国際政治の世界では十分に予測可能なことなのではないだろうか。 それで?お前ごときに何ができるのか? ・・・そのような声が聞こえてくる。政治的な主義主張を、論文として出版するような力量は持ち合わせていない。街宣車に乗って演説をする能力も持ち合わせていない。 私は自分に合った手法を模索し、善なる概念や理念、そして有益な情報を、少しでも多くの方々に提供できるようになりたい。それが目下の静かな動機である。 まだ午後10時30分。今日は早めに床に就けそうである。千里の道も一歩から、である。
by hirune-neko
| 2020-05-31 22:49
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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