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昼寝ネコの雑記帳

長い眠りから目覚め始めているのかもしれない

"DESPERTAR" - Astor Piazzolla
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 振り込みの際に、トークンに表示されている数字を判読できるかどうか、心配だったのだが、ルーペを装着したため支障なく作業を進めることができた。午後2時ごろには全て終わっただろうか。

 昨日仕上げた産婦人科向けの送付用封筒2種類と、提案書の2種類を最終校正した。これでいいだろうと思える結論に達したので、今日は新規開業予定の産婦人科クリニックと、提携の申し出をしている、ある企業のマネージャーの方に郵送した。

 これまでに何度も企画書や提案書を作成したが、今回仕上げた提案書は、ほぼ全てを言い尽くせたのではないかと思う。長年にわたり、絵本の内容をアピールする事にばかり目を奪われてきたが、お子さんを迎え入れ子育てをされるご家庭に対する、有益な情報提供という部分を、かなり重点的に描いたつもりだ。いわゆる、勝手に造語した「ファミリー・インテリジェンス」という手法である。

 今晩は、英語のSkypeレッスンだったので、先生に「神学的iインテリジェンス」という意味の直訳の、「Theological Intelligence」という言葉について質問してみた。以前、慶応大学で英語を教えているニュージーランド出身の先生に質問したことを説明した。つまり、この英語表現は文法的には誤ってはいないが、このような言葉は存在しないと言われた、と伝えた。すると先生は、言わんとするところはわかるが、そのような言葉は聞いたことがないと言われた。

 多分そうなのだろう。普通にインテリジェンスと表現するなら、それはすなわち国家安全保障に関わる情報収集と分析ということになる。神学的インテリジェンス?一体それは誰が何をどうするのだ?と質問されるかもしれない。しかし私は、取り立てて宗教的な色合いを出すつもりはないのだが、これだけ世界中が混乱し、圧制者による悪政がはびこり、罪のない人々が無残にも命を落とす、という状況を見ていると、ある意味で地球が臨界点に到達しているのではないかと感じる。

 そこで思い浮かぶのは、キリスト教でいうところの「主の再降臨」である。もし神が存在し、主イエス・キリストがこの地上を統治する日が来る、というのであれば、それはもう今の時代をおいて他には無いのではないだろうか。したがって、この地上における国際的な政治、外交、経済、軍事などの諸要素を、地上数万メートルから俯瞰し、地球の長い歴史の終末として、どのような最終展開になるのか、という視点を持っていても良いのではないかと思う。

 もちろん、公の場で「神学的インテリジェンス」とか「主の妻降臨に備える」などという表現ができるわけがない。もし私が、自分自身の責任において教会の運営を託されている立場であれば、日曜日の説教でそれらしきことを言うかもしれないし、それはまた許されるのではないかと思う。

 しかし、それぞれの家庭の政治あるいは宗教的背景は様々である。恣意的に偏った方向に誘導するのは避ける、という原則は守りたいと思っている。

 一方で、「啓蒙」という言葉がある。もちろん押し付けることはできないが、いろいろな考え方を紹介し、目先の事、現実的なこと、物質的なことなどだけに目を奪われず、絶えず自分自身の生き方や家庭のあり方、そして国を支配しようとする様々な陰謀を視野に入れ、賢明な判断をしていただけるよう、少しでもお役に立ちたいと言うのが私の本意である。

 振り返ってみれば、「ファミリー・インテリジェンス」の原型らしきものがイメージされてから、一体何年経つだろうか。普通の会社であれば、とにかく売り上げを伸ばすことをを最優先してきたであろう。しかし、私の場合は得心の行く方向性や機能をなんとか見出したいと考え、かなりの年数と労力を費やしてきた。

 何度かブログでもご紹介したが、60歳を過ぎて何年かして、わざわざ大学院の試験を受けてインテリジェンスを学んだ。それでもそう簡単に結論は出なかった。何年も何年も葛藤し、試行錯誤を続けてきたが、ようやく長い長い眠りから覚める時が来たのではないかと感じている。

 今日、私自身の手作りである封筒と提案書に「料金後納郵便」と印字し、集荷に来てくれた郵便局の方に持って行ってもらった。実に祈るような持ちである。

 この封筒を手にされる方が、そのままくずかごに捨てないように。封を切って提案書を手に取り、せめて最初の1ページは読んで下さるように。そしてさらに次々と書かれていることに興味を持ち、ついには最後まで目を通して下さるように。さらには、読み終わった後には、心に何かを感じていただけるように。そのような気持ちである。

 結果として、私たちの絵本を採用してくれる産婦人科や自治体が増えてくれれば、それはもちろん嬉しいことである。しかしそれ以上に、絵本を手にとられたご家庭が、ファミリー・インテリジェンス・サービス「みるとす」の趣旨に賛同し、会員として登録してくださるならば、私たちの正しいと考える情報を提供させていただける。そして、人間としての生き方、家庭のあり方、一般社会のあり方などに対する見識を深めていただけるならば、それは私たちにとって望外の喜びである。

 長い長い眠りから覚め、これからは私たちの構想を普及していくことに、時間と労力を割いて行きたいと考えている。

 今日選んだ曲は、ピアソラの作曲の「DESPERTAR」(デスペルタール)で、日本語に訳すと「目覚め」である。

 私など、もうすでにいつ他界してもおかしくない年齢である。しかし、私自身の掲げる理念が、本当に世の中の人たちにとって必要とされるものであれば、もう少し生きながらえて形になるところまで見届けたいと希望している。

 そのためにも、少しでも早く床につき、キャンディー、チョコレート、クッキー、せんべい、大福などを極力口にしないよう、自制心を高めなくてはならない。口では偉そうなことを言っているが、甘い誘惑を退けることがなかなかできない。困ったものである。

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by hirune-neko | 2019-11-30 00:38 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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