人気ブログランキング | 話題のタグを見る

昼寝ネコの雑記帳

10月21日は父の命日だと気付いた

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


Bill Evans Trio - What is there to say?

 母の命日は、確認しないと分からない。父の死に目には会えず、遺体安置室で対面することになった。父は、息を引き取る直前まで、私がまだ来ないのか、と言っていたそうだ。何か伝えたいことがあったのだろうと、今になって思う。私にとって、初めての家族との別れだった。18歳か19歳のときだった。

 その後、祖父が他界し、次いで数年後には祖母が他界した。母は、反応がなくなったという連絡を受けて、飛行機で駆けつけたのだが、言葉を交わすことなく、翌朝目が覚めると、荒い息づかいが止まっていた。父は45歳で亡くなり、母は倍以上生きて94歳だった。ん?92歳だったかもしれない。

 アルベール・カミュが、その作品「異邦人」の冒頭で「今朝、ママンが死んだ。昨日だったかもしれない」と表現し、フランス文学界に衝撃を与えた、と何かに書かれていたのを思い出した。

 家族とはいえ、人間の集合体だったので、いろいろなことがあった。子ども心に、いくつかのシーンを今でも憶えている。家族間で、いろいろな確執があったのは事実だ。もちろん死後の世界など覗いた事は無い。しかし、死後の世界があるとすれば、父母や祖父母が揃って私を見下ろし、心配そうに見守ってくれているような気がする。そこにはもう、確執などは存在していないだろうと思う。

 今日は、夜の早い時間から歩きに出た。幸いに、足裏の痛みは見事にピタッと止まった。しかし、さすがに病み上がりの足なので、歩き始めは両足の筋肉が固い感じがして、思うように足が伸びなかった。足の裏で地面を蹴るような感じも弱かった。しかし、折り返し地点から戻り始めた頃から、徐々に足の筋肉が柔らかくなるのを感じた。連続で5千歩を歩いてきた。

 今日は、歩きながらBill Evansの演奏を聴いた。聴きながら、自己分析をするように自分自身のことを、極力客観的に見てみようとした。確か、Bill Evansの作品の中に「自己との対話」と言うタイトルの曲があったと思った。しかし、探してみたところ、それは曲名ではなくアルバムのタイトルだった。続編もあるようだ。

 毎日、目先の仕事に追われてばかりだが、たまには自分を客観的に見て自己分析し、自分と対話してみることも必要だと感じている。そんな時間を過ごしていると、改めて自分自身がどこにも帰属せず、ある意味ではやはり無国籍人間だなと、再認識するに至った。

 帰りがけに、二か領用水路のおそばにあるセブンイレブンに入った。入り口にあるマガジンラックに立ち寄り、最後の1部だけ残っていた夕刊フジを手に取った。一面のトップ記事は、「文在寅政権の末期・内部の裏切りと逃亡」というような内容だったと記憶している。ある記事には、「文在寅大統領〜国際的な孤児」という表現もあった。一見すると他国の情勢ではあるが、いろいろな形で日本に対して影響を及ぼすだろうと、個人的には考えている。懸念材料の多い憂鬱な状況である。

 かなり以前、ブログでなかなか歩く時間が取れないと書いた。すると、ブログ読者の方から、ご親切に、歩けない時に股関節を鍛えるというテーマの、YouTube動画を3種類送っていただいていた。さすがに、歩く歩けないだけではなく、全身の筋肉や内臓、眼、歯と歯茎・・ ・ 結局は全身を鍛える時間を確保しなくてはいけないと思い始めている。そこで、今日にしてようやくそのYouTube動画を観てみた。なんとか真似てみようと思っている。・・・が、もう手遅れだろうか。

 今日も大粒の雨が降り始めている。台風がダブルで発生していると聞いているが、コースは把握していない。自然災害やテロ、そして戦争など、あらゆる可能性を孕んだ東アジア情勢なので、本当に先が読めない。仕事にしても、一体どんな業種が生き残れるのか、見極めが難しい時代になっていると思う。

 自分との対話を続けながら、心に感じる促しや閃きも大事にして、方向を誤らないようにしたいものだ。

 今日の音楽のタイトルは「What is there to say?」である。日本語ではどのように訳するのが良いだろうか。おそらく「なんと言えばいいのだろうか」が、まぁ適役訳なのではないだろうか。

 本当に、なんと言ったらいいかわからない昨今である。・・・では、今晩はこれにて失礼させていただく。

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。
更新を通知する

by hirune-neko | 2019-10-22 00:47 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 創作「ロンドンに雨が降る」〜 ... あらあら、もうすでに午前3時3... >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:17
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:10
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:24
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:54
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 22:52
記事ランキング
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ