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昼寝ネコの雑記帳

夜の歩行中に思い浮かんだメーリングリスト

Loreena McKennitt "Prologue" The book of secrets
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 ご存じない方のために補足説明させていただく。

 メーリングリストとは、同じ登録メンバー宛てに、同じ内容のメールを一斉に送信するためのリストだ。何人まで登録できるかは、サーバーの'能力にもよると思うので、一概には言えない。新たに、メーリングリストを作ることが思い浮かんだのは、夜のウォーキングの最中だった。

 雨が降りそうだったので、直線コースで第三京浜に向かってしまうと、途中で雨が降るとすぐには帰ってこられない。そこで、自宅を出て左回りに区画を1周すると、ほぼ600歩なので、そのコースに決めた。2周程度にしようと思って歩き始めたのだが、1週毎にフィットビットで歩数を確認すると、途中で挫折するのがいやで、最終的には8周し目標の5千歩を歩いた。息も切れず、心肺への負担もそんなに感じなかった。

 私たち夫婦には子どもが4人いる。それぞれ結婚して家庭を持っている。一緒に仕事をしている次男とは、毎日顔を合わせ会話しているので、様子もよく理解できている。しかし、他の子どもたちは、それぞれに忙しくしており、年に1回しか会えない子どももいる。

 私は割と子離れしている父親だと思う。お風呂に入れた記憶も、おむつを取り替えた記憶も無い。家内とは違い、誕生日と結婚記念日にメールを送る程度で、ベタベタした関係ではない。

 しかし、先ほど、文字通り歩きながら、ふと、子どもたち家族に何かを伝えようと思ったときの方法について考えてみた。そこで、メーリングリストが思い浮かんだ。子どもたちの伴侶や大きくなっている孫たちが、私の申し出に応じるかどうかは分からない。

 誰だって、親からは相続税がかかるような資産を残されれば、嬉しいのではないだろうか。しかし、私の場合、子どもや孫たちに最も残したいと考えているのは、相続税の対象にならないものである。単に言葉で伝えられるメッセージを、遺産として遺したいと思っている。

 誰の人生も、忙しく毎日を過ごしていると、視界が狭まり価値観も可視的なものに凝縮される傾向が強くなる。しかし、生涯で最も価値があるものは、不可視的な領域に存在する。あくまでもそれは、私自身の価値観である。しかし、私の血を引く子どもや孫たちには、私と同じ精神的あるいは感性のDNAが受け継がれていると思うので、個々の程度の差はあっても、ある程度の理解と共感は得られるのではないだろうかと考えている。

 それは、人間としての私の発想である。

 一方で、不可思議な妄想家としての昼寝ネコは、不特定多数の他人の皆さんに対し、自分なりの価値観に基づいて、やはり贈与税などの対象にならない遺産を遺そうと悪戦苦闘しているように思える。昼寝ネコを客観的に見ていると、そのよう存在にしか見えない。

 勿論、運営には人件費や諸経費がかかるので、一定量の商品の販売という基盤は不可欠である。しかし、明らかに今流行のウェブマーケティングのような手法を駆使し、目先の売上を上げることに熱中するものではない。

 漠然としたイメージが思い浮かび、現実化するための基本構造が具体的に見えるようになるまで、一体何年かかってきただろうか。マーケティングよりも、商品の改善・工夫に時間を費やし、さらには売上を上げ、利益を増大させることより、子育てから始まる人生にとって、何が必要かという抽象的な思考に時間をかけてきた。いや、今現在も時間と労力を費やしている。

 ようやく具体的に見えてきた概念を言葉で表現すると、ファミリー・インテリジェンスだった。もう6年ほど前になるだろうか。当時、Googleで検索したら、日本語でも英語でも、商品名以外に見つけることができなかった。つまり、ある種の独創的な発想なのだろうと思う。

 前例、先例が無いということは、参考資料も専門家も存在しない。自らが体系化しなくてはならない。いわば産みの苦しみである。いや、そうではない。私にとっては、産みの愉しみになっている。

 待ち望んでいた我が子が、ある日突然天使になってしまった。どのような慰めの言葉にも、励ましの言葉にも、地に落ちるような空しさしか感じられない。そのような極限状況の母親が涙を流し、その涙とともに悲しみと苦しさが心の外に流れ出て、徐々に心が軽くなり希望の光が射す・・・。

 たとえて言えば、そのような言葉を届けられるような資質が具わるよう、自分自身に期待を寄せている。

 今日もまた、Loreena McKennittの曲である。私の耳には、旧約時代からそのまま現代に送られてきたような音楽性を感じる。私にとっては、不思議な、そして共感できる曲想である。佳き作品との出会いは、至福のひとときである。

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by hirune-neko | 2019-06-16 01:17 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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