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昼寝ネコの雑記帳

ようやく映画「スノーデン」を見終えた

Gary's Theme - Bill Evans
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 今ひとつ集中力に欠け、脳内疲労を感じたので、無理せずに仕事を中断した。まずは将棋ソフトのぴよ将棋の初段と対戦した。何度か負けているが、今日はじっくり考えたので、なんとか勝つことができた。

 いつもなら、対戦後は頭の中がすっきりするのだが、今日はどうも不調から抜け出せなかった。そこで、Amazonのプライムビデオでいつでも観られるようにしている映画から、「スノーデン」を選び、観ることにした。

 スノーデンの名前を初めて知ったのは、もう4〜5年前だろか。

 ずっと独学で「インテリジェンス」を勉強していたが、独学に限界を感じていたある日、防衛研究所の主任研究員だった方に、それまで購入していた(読んだのではなく積ん読状態だった)、書籍のリストを送り、助言をお願いした。返信メールには、国家安全保障に偏りすぎている、という意見と一緒に、何冊かの書籍の推薦リストが掲載されていた。その中の1冊が、「暴露:スノーデンが私に託したファイル」だった。せっかくなので、購入したが読んでいなかった。

 当時、その主任研究員の方が、防衛大学と青山学院大学大学院(修士課程)の両方で、「インテリジェンス」を教えていると聞き、青学で学ばせてもらった。その授業で、改めてスノーデンの取った行動について詳しく学んだ。

 アメリカでは、NSA(国家安全保障局)が運用する、エシュロン(大規模通信傍受システム)が、世界中だけでなく、法律で禁じられていた自国民の盗聴も行っていた。それを知ったスノーデンが、正義感から政府の行っている内容を暴露・公開した・・・ざっと、そのような内容だった。

 スノーデンはその後、ロシア政府に保護され、3年間の居住を認められたそうだが、今現在の動向までは把握していない。
 
 その後しばらくして、Amazonのプライムビデオで、「スノーデン」という映画のタイトルを見つけた。最初の少しを観たが、エンターテイメント性に欠ける、と感じたのか、中断したままになっていた。

 ただ、NSAやかエシュロンの名前が頻繁に出て来るので、今日は改めてちゃんと観ようという気になった。映画の概要については、以下のように書かれている。

 「2004年、9.11後の対テロ戦争を進める祖国アメリカに貢献したいと考えて軍に志願入隊したスノーデンが、足に大怪我を負って除隊を余儀なくされる。失意のさなかCIAに採用された彼は、持ち前のずば抜けたコンピュータの知識を教官に認められ、2007年にスイス・ジュネーヴへ派遣された。そこで目の当たりにしたのは、アメリカ政府が対テロ諜報活動の名のもと、世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態だった。やがてNSAのスタッフとして東京の横田基地、ハワイのCIA工作センターへと赴任し、民主主義と個人の自由を揺るがす政府への不信をいっそう募らせたスノーデンは、恋人のリンゼイをハワイの自宅に残し、命がけの告発に踏みきるのだった…。」

 面白さだけを求めたら、ちょっと退屈かもしれないが、監督はオリバー・ストーンである。スノーデン役の男優は、名前すら知らなかったが、内面の葛藤をよく表現し、好演していたと思う。他の出演者も、さすがにプロの俳優で、政治家、軍人、ジャーナリストになりきっていたと思う。

 調べたら、スノーデン関連の書籍は6冊ほど刊行されているようだ。まだどれも読んでいないのでコメントは控えるが、ただ、テーマがテーマだけに共謀罪やスパイ防止法に反対の人たちは、それぞれの立場で都合良く、スノーデンの告発を、利用しているのではないだろうか。

 映画を見終えて感じたことがある。仕事も人生も目先の価値だけを視野に入れ、追い求める方が分かりやすい。しかし、私たちは複雑に異なるベクトルの歯車に囲まれている。昨今は、集客や売り上げ増大などをテーマにした、様々な手法が紹介されている。

 完全に言い訳になってしまうが、私自身は、目に見えにくくはあるものの、社会の変化や価値観の変動を感知し、その延長線上に、経年による劣化が起きにくい構造物を構築したいと願っている。そのため、要所要所ではなるべく深く考えて、判断しようとしている。将棋に求められる「読みの深さ」と、相通ずる部分だと思う。それが、何かと時間がかかっている唯一の理由である。

 以下はスノーデン関連の参考資料である。現在確認できた単行本6冊と、最後に日本語による映画の予告編をご紹介する。

【スノーデン関連書籍】
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  1. 暴露:スノーデンが私に託したファイル
  グレン・グリーンウォルド, 田口俊樹他 | 2014/5/14

  1. スノーデン 監視大国 日本を語る (集英社新書)
  エドワード・スノーデン , 国谷 裕子他 | 2018/8/17

  1. スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
  エドワード・スノーデン , 青木 理他 | 2017/4/14

  1. スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実
  ルーク・ハーディング Luke Harding、 三木俊哉 | 2014/5/16

  1. スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録
小笠原 みどり | 2016/12/2

  1. スノーデンが語る「共謀罪」後の日本――大量監視社会に抗するために (岩波ブックレット)

【映画・スノーデンの予告編】
スノーデン(字幕版)(予告編)

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by hirune-neko | 2019-05-21 00:09 | インテリジェンス | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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