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昼寝ネコの雑記帳

なんだ、そういうことか

Barbara - Dis, quand reviendras-tu ?
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 狭いスペースを有効活用するため、A4サイズの印刷物を暫定格納するための、トレイを買いに出かけた。夜7時近くだった。ドンキホーテ、イトーヨーカドーを回り、思ったものが見つからなかったので、ヨーカドーの3階にある100円ショップ・candoに向かった。

 エスカレーターで上っている最中に、心臓から力が抜け、軽い脳貧血を感じた。おまけに少し息苦しい。心臓に病気が発症しているのだろうかと、不安になった。

 結局はcandoで、1個100円の使い勝手が良さそうなトレイを見つけたので、8枚購入して家路についた。しかし、どうも頭も重く、もしかしたら癌でも発症しているのかもしれない、という不安が拡がるのを感じた。

 そのとき、ふと思い出した。そういえば今日は、遅い朝食を食べたきり、その後は何も食べていなかった。空腹を感じないというのもどうかしているが、何かに夢中になっていると、文字通り寝食を忘れる状態になってしまうようだ。なんとなく安心した。

 数ヶ月前に、重篤な状態の知人のお見舞いに、入院先の病院に行った。80歳を過ぎており、癌が転移して首の骨が溶けてしまっているという。常時、首をコルセットで固定しないと、生活できないと聞いた。そんな状態なので、介護をしてくれている、心臓病を持つ奥さんの負担が重くなっていると聞いていたが、その奥さんの訃報が今朝届いた。彼はこれから独りで、どのように生きていくのだろうか。

 年齢的に知人達も高齢化し、入院や手術そして訃報などを耳にする機会が多くなっている。そのせいか、自分自身の余命が無限ではないことを再認識している。

 改めて思う。逆風に曝された人間が、踏みとどまり、さらには前進しようとすると、逆風に耐える自分を支えているうちに筋力が付く。強い意思力も培われる。それだけでなく、時間や労力、資金力が枯渇したときには、どのように切り抜けるかを考え、あらゆる努力を傾注する。その結果、知恵と知識、技術が増し加えられる。また、人の痛みも理解できるようになる。

 冷静に考えると、逆境というのは、人間にとっては成長の大いなる機会なのだと、改めて思うようになっている。

 副産物として、揺るぎない確信、いい意味での闘争心、自立心、洞察力や知恵までも得られるような気がする。

 必然的に、様々な嗜好も変化するようだ。何十年も前は、シャンソンといえば、シャルル・アズナヴール一辺倒で、感覚的・感傷的な歌詞や雰囲気に耽溺していた。しかし最近は、当時は見向きもしなかった、レオ・フェレやバルバラの歌が耳に心地よくなってきている。

 人生を真摯に生き抜いた人は、いくつもの険しい峠道を越え、時には泥にまみれながらも沼地から這い上がった苦労が、額の皺に刻まれている。そして、人に対する思いやりと優しさを失っていない・・・そんな人間的な安心感がある。

 私も、最終的には人からそのように思われる人間になりたいと、ふと考えている。晩年に近いせいなのだろうか。死して携えて行くことのできないものに執着せず、心の中に収納しきれないほどの、たくさんの人達の歓びの笑顔、安堵の表情と感動の涙、平安の表情を満たして、できればそっと静かに、そして後顧の憂いなく、長い安息に入れるよう願っている。

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by hirune-neko | 2019-04-20 23:02 | Comments(2)
Commented by ファン at 2019-04-21 06:17 x
がんばろうぜ!ねこさん
Commented by hirune-neko at 2019-04-21 06:42
ファンさん

激励をありがとうございます。もうしばらく、重力に逆らうように、老化に逆らって生きてみます。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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