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昼寝ネコの雑記帳

2018年の奇行を振り返る

B Minor Waltz (For Ellaine)
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 2018年は、一定歩数を歩けた日の方がかなり多かったと思う。ほとんどが夜から深夜の時間帯だった。

 振り返ってみると、傍目には奇行と思われるような行動が増えたように思う。

 道ばたで、お父さんが小さな子どもを抱っこしていた。お母さんも一緒だった。思わず立ち止まり、声をかけてしまった。
 「お父さんに抱っこされるの?いいね」
 ただそれだけだったが、お父さんは苦笑か、あるいは照れ笑いを見せた。

 お母さんが同行の女性とおしゃべりしながら、小さな女の子の手を引いて歩いていた。女の子は、おしゃべりに夢中のお母さんに、少し引きずられるような感じだった。追い越しざまに、お母さんに声をかけてしまった。
 「もっとゆっくり歩いて、って言ってますよ」
 一瞬、表情が凍りつき、言葉が出ないお母さんだった。

 交差点で信号待ちをしていたら、自転車の後ろに座っていた小さな男の子が、突然お母さんの背中を、パシッと叩いた。もちろん深刻な様子ではない。お母さんが反応しないので、その男の子に言った。
 「お母さんをいじめちゃだめだよ」
 すると、突然見知らぬ変な人間に叱責されたと思ったのか、男の子は首をすくめて小さくなった。振り返ったお母さんは、小声で何か言ったが、子どもの表情が戻らないので、また声をかけた。
 「お母さんに、いい子いい子してあげなさい」
 子どもは強迫されたかのように、ぎこちなくお母さんの背中を撫でた。

 ベビーカーを押すお母さんの横を、ぎこちなく歩く小さな子が目に入った。小さいと性別が分からない。ベビーカーを覗くと空だった。どうやら歩く訓練をしているらしかったので、思わず声をかけてしまった。
 「ひとりで歩いてるの?えらいね。」
 お母さんは可笑しそうに、声をあげて笑った。

 夜遅い時間に、商店街にさしかかったとき、道路の端に倒れている人がいた。近寄ってみると、まだ若い男性で、仰向けだが少し上半身を起こしている。
 「大丈夫ですか?救急車を呼びましょうか?」
 と声をかけた。近くなので、大丈夫です、と答え、携帯電話を手にしたので、そのまま通り過ぎた。恋する女性から別れ話を持ち出され、力を失って立っていられなくなったのだろうかと、アホな想像しながら家に向かった。

 いつも同じコースを歩いている。用水路沿いだ。一カ所だけだが、狭い道幅なので、途中に、車が進入しないよう、鉄製のポールが道路の真ん中に埋め込まれている。直径10センチちょっと、長さは80センチ程度だろうか。暗い場所なので、うっかりぶつからないよう、それだけを注意して横を通り過ぎていた。ところが、数週間ほど前から、凍てつく夜道で孤独に耐えながら寡黙に、寝ずの任務を果たしているポール君に対し、感情移入するようになってしまった。ポール君の横を通り過ぎるたびに、金属光沢を発する頭を撫で、声をかけるようになってしまった。どういう訳か、英語である。
 「Hi, nice to see you again.」
 帰り際にはもまた、頭を撫でて声をかける。
 「See you romorrow, good-night.」
 いつか私が、凶器を持つ数人の暴漢に襲われたとき、ポール君は音速で飛んできて、暴漢をなぎ倒してくれるのではないだろうか。と、勝手に親近感と信頼感を持ってしまっている。

 そんなメルヘンチックな想像をしながら、いつも右手袋の中には、Smith & Wesson社製の、タクティカルペンを忍ばせている。幸いにこれまでのところは、一度も出番がない状態ではある。

 以下の動画を観たが、とてもこんな風に動けそうもない。脳内トレーニングがせいぜいである。

【護身術】タクティカルペンの使用方法(How to use a tactical pen)

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by hirune-neko | 2019-01-12 00:48 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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