迎春 歌詠み始め・・・なんちゃって 正月二日目。柄にもなく短歌を作ってみた。 助手席に座りし女性のうら若き 言葉かけしも黙して恥じぬ 【かなり想像力を働かせた美しい解釈】 正月早々、隣りに若い女性を乗せてドライブに出かけた。ほのかな香水の香りに包まれたその女性は、内気な恥ずかしがり屋で、話しかけても返事ができないほど無口だった。 【現実はこんな状況だった】 正月早々だったが、たまのデイサービスで外出するぐらいで、いつも部屋にこもりきりの義母。たまには外の景色を眺めた方がいいということになり、気分転換にドライブに連れて行くとにした。車椅子生活が長いため、後部座席より、リクライニングシートの方が楽だと判断し、助手席に座ってもらった。およそ75年ほど前には、まだうら若き女性だった義母も、来月96歳の誕生日を迎える。 やがて多摩川沿いの道路に出たので、「ここは多摩川だよ」と説明したのだが、かなり耳が遠くなっており、黙したまま返事が返ってこない。 義母はすっかり小食になり、風邪で食欲を無くした数ヶ月前には、体重が30キロを切ってしまった。よくぞ、ここまで生きながらえてきたものだと、感慨深い。 今の私には、三十一文字の短歌がせいぜいである。短編作品は、それなりの時間をかけて想像を巡らせないと、とても作れない。昨年はおそらく、ひとつも書けていないのではないだろうか。 優先度の高い案件が錯綜してるので、しばらくはお預けである。 今日、北海道の方から絵本製作の申し込みがあり、アルバムページ用の画像3点が届いた。開くと、そのうちの1枚は、ネコだけのアップの写真だった。受信報告の返信メールに、次のように書き添えた。 「ご出産おめでとうございます。一瞬、双子のご出産で、ネコちゃんも一緒に生まれてきたのかと勘違いしてしまいました。私は大のネコ好きですが、とても利発で性格の良さそうなネコちゃんですね。お子さんを優しく見守って、良き遊び相手にもなってくれそうですね。」 返信があった。 「ありがとうございます。お手数をお掛けして申し訳ありません。記念にネコも載せてもらえたらと思い1枚だけいれてしまいました。宜しくお願い致します。」 お馬鹿な私は、またそれに返信してしまった。 「早速のご返信を有難うございました。ごついでのときに、ネコちゃんの名前を教えていただいていいでしょうか。とても興味が湧いてしまいました。」 奇特な方で、ちゃんと返信してくれた。 「ありがとうございます。ネコの名前は『あお』です。男の子でもうすぐ2歳になります。我が家のアイドルです。」 そう言って、改めてわざわざ、そのあおちゃんの画像を送ってくれた。なるほど、可愛がるのもうなずける容貌だった。嬉しいネコ画像だったので、無断で紹介させていただく。 そして、以下のようにお礼のメールを送った。絵本の本文に、あおちゃんのことも書き添えてあげようと思っている。 「あおちゃんですね。絵本の文章の著者の名前は昼寝ネコです。あおちゃんに、よろしくお伝えください。」 仕事中に何をふざけた会話をしているのか、と私自身も思っている。しかし、事務的なやりとりを超えて、たまにはこんなコミュニケーションがあってもいいのではないだろうか。 さて、今日はいつもより数時間早く、ブログを書き上げられそうだ。今日は、うら若き女性を助手席に乗せてドライブしたせいか、少し緊張して体調が思わしくなかった。その後、二子玉川のライズと高島屋まで息抜きに行き、合計で1万歩以上を歩いた。 正月休みも明日までで、いよいよ新年度の業務開始である。冗談抜きで正念場であり、内外情勢からも目が離せない、課題の多い一年になりそうだ。
by hirune-neko
| 2019-01-02 23:35
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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