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昼寝ネコの雑記帳

チーズとビーフジャーキーのせいで、妄想力が高揚してしまったようだ

João Gilberto - Siga (Go on)
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 糖尿病の知人が断糖療法を始めて、現在では血糖値120をキープしているというから、大したものだ。私など、セブンイレブンに行こうものなら、チョコレート、ガム、クッキー、アイスなどの甘いものの誘惑に負けてしまう。

 ごく最近、意を決してチーズとビーフジャーキーを買い、甘いものは買わないようにした。ちょうど三日経っただろうか。スーパーで糖分90%カット、とかいう表示に負けてキャンデーを買ってしまった。本当の三日坊主である。

 夜、外を歩きながら、とりとめもなくいろいろなことを考えていた。どういう訳か突然、Amazonの経営最高責任者が、アポなしで事務所に訪ねてくるシーンが思い浮かんだ。何やら提携の申し出であり、私が構想を描いている会員制の、ファミリー・インテリジェンスサービスに興味を持ち、提携しないかという内容だった。

 現実には100%あり得ない話である。いや、もし仮に何かが起きて注目度が高まり、会員総数が数百万人規模になるようなことがあったら、そんな夢のような商談が実現するのかもしれない。

 そのAmazonのトップは、日本人女性を通訳として同行してきた。最初は遠慮して、通訳を介してやりとりしたのだが、どうもその女性は優しい性格のようで、私がAmazonの経営方針に対して、辛辣は批評を述べているのに、当たり障り無く英訳してしまう。しびれを切らした私は、ストレートに意見を言わせていただく、と前置きし、穎悟で私のAmazon論を述べた。(妄想世界では、私はどうやら私はバイリンガルになってしまうようだ。)

 事業規模は大変巨大だし、IT技術を駆使して顧客の嗜好を的確に把握し、完璧なマーケティング手法で敬服している、と持ち上げた。しかし、顧客を単に購買者という属性でしか捉えていないように見える。私自身、プライム会員として利用させてもらっているが、いかに多くを売るかに腐心しており、顧客の人間としての成長、健全な知識や知恵を得て、より健全・充実した人生を送ってほしい、などという理念はまったく感じられない。・・・とまあ、言いたい放題になってしまった。

 黙って聴いていた彼は、時々頷きながらも、一切の反論をしなかった。

 少し話が途切れたとき、彼は内ポケットから封筒を取り出し、テーブルの上に置いた。中を開けて見てほしいと言われたので、私はその薄い封筒を開いた。

 中には小切手が入っていた。額面は100万ドルだった。日本円にして1億円以上という金額である。訝しそうな私の表情を見透かすように、彼は続けた。

 「もしAmazonと全面提携すれば、毎年その数十倍の収入が発生しますよ。現在進めているファミリー・インテリジェンスサービスのノウハウを提供してくれれば、Amazonが一気に世界展開し、従来のインターネット・マーケティングでは達成し得なかった、新しいヒューマン・マーケティングの展開が可能になります。すでにシュミレーション済みです」

 背後にどのような意図があるかまでは知る由もない。しかし、どのような理念・哲学をもマーケティング化してしまう発想は受け入れられなかった。私は小切手を封筒に戻し、彼の前に戻した。彼は、まるで何か信じられないものを見たかのような表情だった。到底相互理解は得られないと思った私は告げた。

 「小切手の金額が、この数百倍あるいは数千倍になったとしても、私にとって同じことです。収入金額は私の人生の最終目的ではありません。例え自腹を切ることがあっても、周りの子どもたちや大人の人たちの、心からの輝く笑顔や感動の涙を見ることが、私の人生にとって最も価値のあることです」

 彼はあまりにも非現実的な発想をする私に対する説得は、到底無理だと諦めたようだった。彼は最後にひとつ質問したいというので、どうぞ、と先を促した。Amazonに対して、ひとつ助言をするとしたら、それは何か?と訊かれた。

 一瞬躊躇したが、ひと言だけ言わせていただいた。「中国から引き揚げることです」というと、気のせいか彼の目が鋭い光を放った。

 後に彼はAmazonを退社し、アメリカで福祉的な発想の事業を立ち上げることになった。彼との個人的な交流は、その後も続いている。・・・・ここまで妄想が膨らんだとき、セブンイレブンの看板が目に入ってきた。私は妄想を中断し、家人から頼まれていた、冷凍のたこ焼き2箱と、冷蔵庫に保管中の中村屋の肉まん4個を購入した。

 ちょうど、いつものインターネット散歩のお決まりコースである、ブログ・徒然なるままにで読んだ記事のひとつが脳内でくすぶっていた。日本政府が、AmazonはFacebook、YouTubeなどの巨大IT企業に対し、来年から制限を設ける方針だというような内容だった。そんな内容が、自分の中でも憶測を呼び、妄想世界の中にも忍び込んできたのだろうと思う。

 少々リアルではあったが、天下のグローバル企業であるAmazonの経営最高責任者が、私たちのような零細企業に対し、提携のオファーに来るなどという妄想に、自分自身も呆れてしまってている。

 しかし、これからの世界情勢は、急激に大きな変化が起き、超大企業であったとしても、巨人ゴリアテのように、年若い少年によって撃ち倒されるかもしれない。そんな、先が読めない時代になってきているのではないだろうか。

【参考資料:徒然なるままに】
巨大ITの規制に向け「基本原則」、来夏にも規制措置策定へ 政府(産経新聞) - Yahoo!ニュース http://mblg.tv/42411914/entry/8036/?cur=archive&val=all

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by hirune-neko | 2018-12-20 01:48 | 心の中のできごと | Comments(0)
<< 頭はボサボサ・・・ではなく、ボ... お休みというか、お早うというか... >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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