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昼寝ネコの雑記帳

秋深し、私は何をする人ぞ・・・?

The Singers Unlimited - Autumn In New York

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 長時間、自分に負荷をかけ続けていると、おそらくは限界点を超えるのだろうと思う。時間の流れに一人取り残され、行き場を失ってその場に埋没しているような感覚に囚われる。滅多にあることではないが、黄色信号が灯ったように感じるので、無理はしないようにしている。1〜2時間仮眠すると元に戻るので、深刻な病などではないと思っている。

 なかなか加速度がつかないが、少しずつ全体構想がイメージできつつある。短編作品を書くのと似ているなと思うのだが、イメージが鮮明にならないと、なかなか企画書が書けない。イメージが脳内で視覚的に見えるようになると、一気に筆が進む。もう少しだと思う。ようやく機が熟してきたように感じる。

 仕事を極限まで単純化すると、最終的には商品やサービスを販売し、対価を得ることなのだと思う。多くの場合、日本や国際情勢の変化などは別世界のことだと考え、マーケティング手法には、あまり取り入れていないように感じる。ずっと昔、カントリー・リスクという言葉が話題になった。それとて、あくまでもビジネス上のリスクを視野に入れての言葉だったように思う。

 ごく最近のインターネット記事を読むだけでも、中国や韓国からは外資が資本を引き上げるとか、進出企業が撤退準備を進めているというような記事が目立つ。まさか、今日のような危機的な状況が顕在化するとは夢にも思わず、経営者たちは中国や韓国への進出を決定したのだろうか。

 私は個人的に、ビジネス活動の将来をバラ色とは捉えていない。未来永劫、今の状態が平穏に継続するとは考えていない。国際的に見ると、混乱や不安が拡大し、テロ活動が拡大し、内乱やクーデターも絶対に起きないとは言えないだろう。最悪の場合には戦争もあるだろう。

 努力すれば、数年は繁栄するかもしれない。しかし、国際社会の大きな流れと無関係に活動を拡大することは難しくなるだろう。

 数十年、あるいは百年先を見据えて方向性を考えるとなると、なかなか先が見えないだろうと思う。しかし、人間の本質や人間が根源的に必要とするものは、何百年経っても不変だと思う。その領域から外れずに商品企画を行い、営業活動を行う・・・実に抽象的な表現だが、そのような感性が求められている時代なのではないだろうか。そんな気がしている。

 「百年先を視野に入れた経営戦略」、なんていうマニュアルがあったら、是非手に入れて参考にしたいものだ。

 今にして思えば、二十代後半から何度も渡米していなければ、自己主張する気質は育っていなかったかもしれない。しかし、様々なアメリカ人との接触を通じ、自分自身の考えを持ち、主張することが重要だと肌で感じるようになり、今日に至っている。

 自分の考えも大事にするということは、換言すると、相手の主張を良く理解するよう努めることにもつながる。さらには、いろいろな考えを見聞し、自分なりに消化する努力も必要だ。

 長いものに巻かれ、ある勢力に媚びて従属すれば、ある程度までは繁栄がもたらされるだろう。しかし、長い目で見れば、そのような繁栄は砂上の楼閣であり、環境や状況の変化とともに、一蓮托生になってしまうと危惧している。

 私のように、納得するまで自分で考え、先例のない未踏の荒れ地に平気で足を踏み入れるような人間は、無謀な存在なのかもしれない。しかし、選択肢がそれしかないのだから、このまま突き進むしかないと諦めている。

 そこそこまで行くか、途中で挫折して地中に埋もれるか、神のみぞ知る、である。

 めっきり秋も深まって来た。自分で自分のことを、一体何をしようとしている人間なのか、時々把握するのが難しくなる。

 いうなれば、秋深し、私は何をする人ぞ、の心境である。


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by hirune-neko | 2018-11-16 00:00 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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