昼寝ネコの雑記帳

またまた深夜の言い訳である

Joao Gilberto - "Que reste-t-il de nos amours?("I Wish You Love")"

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 名入りグリーティング絵本を採用してくれている産婦人科クリニック2カ所が、ほぼ同時に病棟の増築工事を行い、そのせいもあってアルバムページ用の画像が70冊分ほど停滞してしまったままだ。それらが一気に到着してしまうと、製作ラインがパンクしてしまう。たまたま今日、一カ所の方から23冊分の画像が到着した。同時に同量の製作依頼書も到着したため、両方を一緒にこなすのが困難な状況になってしまった。そこで私が、アルバムページの製作を引き受けることにした。

 引き受けると言っても、自分自身の作業が一段落してからなので、午後7時頃から取りかかっただろうか。終わったのは深夜1時半過ぎで、幸いに前回のような徹夜作業にはならなかった。Photoshopで画像を加工し、QuarkExpressで編集製作する作業だ。本流はすでにInDesignになってしまっているので、私は旧式の部類に属してしまっている。しかしQuarkExpressも進化し、Kindlebook仕様に保存できるようになっているようだ。まだ試してはいないが、もし事実だとすると私にとっては朗報である。

 そんな流れで、今日も床につく時間がすっかり遅くなってしまった。毎度毎度繰り返す言い訳だが、今しばらくは仕事の過渡期なので仕方がないと思っている。

 深夜過ぎの脳内クールダウンを兼ねて、少し理屈をこねたいと思う。

 昨日は、人生の最終目的について思い浮かぶままに書いた。私の人生は、今のところ仕事とかなりの部分で一体化しているように思う。そこで、今日は仕事の最終目的について考えてみたい。

 グリーティング絵本のオプションであるアルバムページを製作していると、必ず赤ちゃん単独の画像と家族揃った画像が目に入る。新しい小さな生命を迎え入れた両親の表情を目にすると、例外なく明るく、希望に満ちた幸せそうな表情だ。困惑した表情や、暗く悲観的な表情は見たことがない。無意識のうちに、子育てという神聖な使命と具体的な人生の目的をを引き受けた、充実感溢れる笑顔に接すると、私自身も嬉しくなってしまう。

 しかしその反面、人生とは決して順風満帆で平坦な道ではないという現実的な確信もある。若いお父さんとお母さんを見ると、ある意味で私は一世代ほど先輩であることを実感する。もうすぐにでも、二世代の先輩になりそうであるが。勿論、偉そうに意見したり、説教できるような身分ではない。しかし、振り返ってみると、苦難、葛藤、過ち、悔悟、自責、失望、さらには病や事故など、思い返すと実に様々な局面を乗り越えてきたと思う。いや、それらは決してすでに完結した過去ではなく、現在も将来も様々に形を変えて障害物として姿を現すだろうと思っている。

 誰であっても進んで災難や苦難を引き受けたいと思う人など、存在するわけがない。しかし、思いがけない事態が前途に立ち塞がり、大切な人や物を失い、事故や病に倒れることだってあるかもしれない。

 何度も申し上げたが、すでに私たちが製作している、グリーティング絵本は、全国の5万世帯以上の子育て中の家庭に届けられている。1冊ずつに大切なお子さんの名前が入り、ご両親からの(あるいはお母さんからの)お子さんに対する愛情に満ちたメッセージの言葉が読み聞かせられている。

 そんな情景を時々思い浮かべると、絵本の文藻を書いた者として、お子さんに愛情を注いでいる家庭に忍び寄る、様々な影が視野に入ってくる。災難や苦難は、ある程度予測することによって避けられる可能性が高まる。そして、もし不幸にして災厄に巻き込まれたとしても、心の持ちようによっては、時間をかけて乗り越える力を発揮することができる。

 小さなお子さんを育てている家庭が、家族で力を合わせて苦難を乗り越え、家族の絆を強める機会としていただくには、何が必要だろうか・・・決して売り上げが増大するとか、莫大な利益が見込めるというような話ではない。あくまでも、絵本を手にされたご家庭、そしてそのような発想に興味を持つ皆さんに対し、ささやかであってもお手伝いがしたい、その原点を仕事の中でも大切に考えたいという思いが、いつの間にか私自身の心に根を下ろしている。

 これがファミリー・インテリジェンスに至る基本理念であり、会員制みるとすの根底にある理念でもある。

 当時は、ファミリー・インテリジェンスなんてGoogle検索しても、世界中どこを探しても見当たらなかった言葉だ。国家インテリジェンスという言葉なら、至る所で目にすることができる。しかし、家庭や個人のためのインテリジェンスなんて当初は私自身、思い入れだけで具体的な手法はなかなか思い浮かばなかった。インテリジェンスという言葉だけが一人歩きしている状態だった。

 しかし不思議なもので、私にとって思いがけない展開が訪れた。

 当時、防衛研究所の主任研究員でいらっしゃった小谷賢先生に相談してみた。一面識も無く、メールのやりとりだけだったのだが、さすがに独学に行き詰まってしまい、インテリジェンスの勉強の仕方への助言をお願いした。すると、青学の大学院でインテリジェンスの講座があるという。早速調べたら、講師は小谷先生その人だった。青学と防衛大学で開講されていたが、すでに学期が始まっており、入学は締め切られていた。

 そこで、大学院の事務室に電話して相談してみたら、先生が許可すれば受講を黙認するということになった。結局先生の許可が得られたので、学期の途中から晴れてインテリジェンスに関するアカデミックな授業を学ぶことができた。

 翌年度は、正式に大学院(修士課程)の試験を受け、なんとか合格して正式に、改めて受講することになった。やはり、戦史専門の先生から、世界主要国の情報機関の機能や実態など、視野の広いアカデミックな知識を教われたのは、私にとって大きな財産となっている。

 なかなかお理解されにくいことを、仕事の一部に組み込もうとしているのだが、常に熱心に、積極的に求めていれば、道は拓けるはずだと頑迷に思い込んでる。

 売り上げ至上主義の経営コンサルトの方からは、私の発想など嘲笑の対象でしかないと思っている。しかし、それでいいと思っている。

 独自の考えから独自の手法を生み出す。そこから独自の仕事上の目的を具体的に構築して行く・・・困難さは目に見えているが、しかし自分に最も合った生き方だと思っている。

 あらあら、いつの間にか深夜3時20分になってしまった。今日もまた夜更かしになってしまった。まずいまずい。どうも書き出すと止まらない悪い癖は、なかなか修正できないようだ。


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by hirune-neko | 2018-10-10 03:39 | 心の中のできごと | Comments(2)
Commented by 千波矢 at 2018-10-10 18:42 x
昼寝ネコ様

大学院(修士課程)合格おめでとうございます。
来年は晴れて一年生ですね。
興味深い講義を受講されるようで、ブログで講義の内容や雰囲気、感想などを投稿していただけると嬉しいです。

さて、これで何足の草鞋を履くことになるのでしょうか?
どうぞ、お体も大切になさってください。

多方面のご活躍、応援しております。 千波矢

 
Commented by hirune-neko at 2018-10-10 23:40
千波矢さん

コメントを有難うございます。

大学院に合格したのは3年ほど前のことです。
所定の単位を取得すれば、修士になれるのでしょうけれど、インテリジェンスの単科履修で留めています。
でも、いい経験でした。

時間は有限ですので、一度に多くのことはできませんが、少しずつ進めていきたいと思っています。

昼寝ネコ
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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