September Rain・・・確かに今月は雨が多い 「9月の雨」と言えば、圧倒的に「September in The Rain」という曲が良く知られている。いろいろな著名アーティストが演奏しているが、どうも私にはポピュラー過ぎてしっくりこない。そう感じて次々と視聴していたら、1曲だけこの「Sweet September Rain」という曲が混じっているのを見つけた。曲名もシンガーも初めてだが、なかなかいいなと思う。 なんの自慢にもならないが、最近は徐々に寝る時間が遅くなっており、生活のリズムがすっかり狂ってしまっている。疲労が抜けず、仕事中に思考力が著しく低下してしまう。精神的にも余裕がなくなり、すっかり不機嫌な感性になってしまう。困ったものだ。 改めて、生きる上での原動力が何なのか、考えさせられている。 私のように・・・もしかして偏屈で異端児なのかと思ってしまうのだが・・・巨万の富などに興味が無く、政治的権力には関心が無く、地位や名声には違和感を持ち、人と群れることが窮屈に感じてしまう。これはもう、自分の本質になってしまっているので、今さらどうすることもできない。 これだけどっぷりと現実社会に組み込まれているというのに、常にある種の厭世観を感じ、現実との間に距離を感じている。この醒めた感覚は、最近になって生まれたのではないようだ。子どもの頃から徐々に無邪気さを失い、青年期にはすでに、そのような気質が出来上がっていたように思う。そんな感覚的土壌があったので、学生時代にカミュやサルトルに傾倒したのではないだろうかと、懐かしく思い起こしている。 哲学や思想を論理的に系統だった知識として理解したのではなく、感覚的・直感的に捉えていたように思う。もしそうではなく、知識そのものに関心が高かったのなら、哲学科を受験しただろうと思う。しかし、魂の伴わない単なる言葉の羅列には興味を持てなかった。 どうやら仕事にも、そのような気質が影響を与えているようで、ただひたすら数を追うような発想になれない。勿論、仕事である以上は最低限以上の売り上げは必要なので、悪戦苦闘はしているものの、常に「ずっと必要とされる商品」、「生き残る商品」でなければならない、という意識が働いている。言い換えれば、人間が生きる上で、人生の最後まで、時代の変化にも淘汰されない本質的な価値を有する商品であるべきだ、という思いが断ちきれない。 当然のことながら、世の中のマーケティング手法からは取り残され、試行錯誤の繰り返しである。しかし、産婦人科に限って言えば、廃業以外の理由で、わが社の名入れ絵本の利用を中止された例は無い。 溜息の毎日ではあるが、来る日も来る日も、公式の無い高次方程式を解いているような感じだ。気がついたら、独創的な手法が生まれて広く浸透するような気もしている。 そんな微かな希望と期待を頼りに、なんとか気力を維持しようと考えているが、9月の夜の、冷たい雨の中を歩く気力を失ってしまい、今日は歩行数683歩のまま、明日に引き延ばそうと決めてしまった。 この悪循環を、なんとか断ち切らなくては・・・。
by hirune-neko
| 2018-09-26 01:20
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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