人気ブログランキング |

昼寝ネコの雑記帳

大富豪のビジネスマンから、巨額の資産を託されてしまった

Ksenija Sidorova: Arte Lounge 2015 IV Revelation (720p, HD)

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 タイトルだけお読みになり、私がとんでもない資産家になったなどと早合点しないでいただきたい。いつもの妄想なので、笑いながら呆れてスルーしていただきたい。

 月曜日から今日まで、夕方5時過ぎまでは事務所にいて、電話に出られるよう待機した。案の定、午前中にある産婦人科から電話があり、今日は一カ月健診日だが絵本が届かないという。送り状を確認したら11日に発送しており、着日を13日に指定していた。なんのことはない。配達営業所の担当者が、お盆休みだろうと勝手に解釈し、保留していたことが分かった。当方の責任ではないが、間に合わなかった患者さんには産婦人科が直送することになるため、送料を教えてもらい次回の請求から控除する旨を申し出た。院長に相談します、と言われたので、実際に請求が来るかどうかは分からない。

 どんな企業も団体も、人員を増やせば増やすほど、確実な対応を維持するのには、相当の管理システムとトレーニングを実施しなければ、なかなか難しいだろうと思う。

 今朝、血糖値を測ったらとんでもないことが起きてしまった。最初は数値の表示板に「Hi」という文字が表示された。えっ?測定できないほどの高血糖値なのだろうかと、不安になった。再度測り直したら、これまでに見たこともないような数字だった。20や30程度上昇するのはよくあることだが、なんと368と表示された。通常の2倍以上である。前日の夕食の内容を考えても、あり得ない。朝食後、再度測定してみたら、上がってもおかしくないのに、ほぼ同じ数値だった。

 この測定庫は、おそらく20年程度は使い続けている。寿命で誤作動しているかもしれないと考え、地元の灰吹き屋ドラッグという薬局に電話して相談した。夕方、マルイの地下にあるその薬局を訪れた。メーカーのサイトでいろいろ調べてくれたのだが手間取り、かなり時間がかかってしまった。

 ベンチに座って待っていたとき、ある情景が脳内に思い浮かんだ。私はニューヨークに滞在しており、大成功を収めた大資産家のビジネスマンの事務所にいた。彼は、私の方針をなんとか曲げさせようと、いろいろなオファーをした。彼の要求を受け入れれば、つまり私がファミリー・インテリジェンスなどという、ある意味で社会に保守的な影響を及ぼすであろう行動を止めれば、100万ドル(約1億円)を贈呈する、というのだ。私は笑顔で何も言わず、黙殺した。すると彼は間をおかずに言った。

 私の短編作品集を英語で出版し、全米最大の書店チェーンであるなバーンズ&ノーブルに全面的な販売協力させるし、ニューヨークタイムズ始め主要な新聞が好意的な書評を掲載させることもできる。さらにはCNNに、古代イスラエル生まれと自称する東洋人作家が世界デビューした、という番組を制作させよう、と申し出た。私はまた笑顔になり、そのような方法で数十万人の新たな読者を確保するより、今現在の数百人の読者を大事にしたいと述べ、彼の申し出を辞退した。

 さすがに百戦錬磨の老獪なビジネスマンである。今度はなんと、来年のノーベル文学賞に私をノミネートさせそのまま受賞させる力が、彼にはあると言ったのである。さすがに驚いたが、私はまた笑顔になって言った。「ノーベル文学賞がそのような裏工作で受賞できるものなら、私はそのような賞をいただいても、決して名誉だと思えません。貴重なお時間をいただき、お礼申し上げます。」

 私は立ち上がって握手を求め、別れを告げた。彼は鋭い視線を私に向け、本当に辞退する気なのか、オファーしたすべてを贈呈するが、それでもまだ足りないのか?と念を押してきた。私はSee you somedayと言い、そのままオフィスの出口に向かった。

 5番街に面したビルの1階に下り、出口に向かったのだが、警備員らしい屈強な男性が私の前に立ち塞がり、進むのを制止された。なんでも、もう一度オフィスに戻ってほしいという。断るわけにもいかないので、私は再度、最上階のオフィスに向かった。

 ・・・ん〜、何か段々リアルになってきて、すっかり小説っぽくなってしまった感じがするのは気のせいだろうか・・・。

 彼は、私に椅子を勧め、彼自身もデスクの反対側の椅子に身体を沈めた。デスクには、割と大きめのジュラルミン製の書類カバンが置かれてた。

 少しの間、沈黙が流れた。その後のことを克明に書き残そうとすると、とんでもなく時間がかかってしまうので、要点だけを述べたいと思う。

 彼はそのジュラルミン製の書類カバンを示し、何も言わずに受け取ってほしいと言う。決して戻しに来ないと約束してほしいとも言った。私としても、自分の考えをはっきり伝えた後なので、その上でのことならば素直に受け取ろうと思った。

 ビルの出口で待機していた彼の専用車に乗せられ、初老の男性秘書が同乗して行った先は銀行だった。入口で出迎えていたのは支配人であり、私たちは特別のエレベーターで地下3階の大金庫室まで案内された。厳重なロックを解除し、思い扉がゆっくりと開けられた。その途中で私は我が目を疑った。そこにはとんでもない量の金塊が保管されていたのだ。総量は3トンだと説明を受けた。一体、どのような意味があって私に見せているのか、訝しく思った。

 その後、最上階のマネージャーのオフィスに案内され、例のジュラルミン製の書類カバンを開けて、中を確認するよう促された。

 ・・・あらら、どうしても小説タッチになってしまう。困ったものだ。

 告げられたのは、かの大富豪のビジネスマンは、世界平和のための莫大な資産を託されているという内容だった。金塊だけでなく、預金、国債、株券などがあり、時価総額数百億ドル(数兆円)だという。さらに驚いたのは、アメリカ政府を中心に、西側の主要政府が毎年基金を拠出しており、その額は年間30億ドル(約3千億円)だという。私はすっかり驚いてしまった。

 それ以上に驚いたのは、大富豪のビジネスマンは自分の引退時期の到来を悟り、取り決めに従って自ら後継者を選定することにしたらしい。そこで私は笑い転げてしまった。私を彼の後継者として決めたというのだ。

 確かに、日本の繁栄と平和は世界に対しても好影響を及ぼすだろうと思う。しかし、ファミリー・インテリジェンスだけなら、乏しい予算でもなんとか機能させられると考えているのに、いきなり巨額な予算を与えられても、一体何をどうすれば日本や世界の平和に資することができるといのだろうか。私の能力の範囲を遙かに超えているではないか。と、おそらくは呆れ顔になって辞退しようと考える私の心中を見抜いたのか、初老の男性秘書は言った。会長との約束を忘れたのか、引き受けると約束したではないか、と言われてしまった。

 ストーリーはますます飛躍してしまう。敵側の工作や攻撃を防ぐため、専任のSPが常に同行する、一般旅客機は危険なので、今後は会長専用の自家用ジェット機を使っていただく、ホワイトハウスで大統領や国務長官と会ってもらう、CIAに行き今後のセキュリティのために必要な種々の生体認識登録をしてもらう、などなどである。

 「大変お待たせしました。最新の血糖値測定器セットと、チップ、針一箱ずつで、このお値段になります、明日の昼には入荷します。」

 灰吹き屋ドラッグの男性店員の声に、私は我に返り妄想世界から現実世界に引き戻された。やれやれの世界からの生還である。しかし、年間3千億円の予算をもらえたら、どのようなカウンターインテリジェンス機能を構築できるだろうかと、妄想世界の中で興味深く思い巡らしていたので、ある意味では未練タラタラでの、現実世界への生還である。

 ひょっとして最後までお読みになった方は、お疲れ様である。アホな妄想話にお付き合いくださり、お礼を申し上げる。私に暇な時間を与えたら、妄想は際限なく、果てしなく、どこまでも拡がってしまう。なので、ほどほどに忙しいのが身のためだと思って折る。


いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


by hirune-neko | 2018-08-16 00:51 | 創作への道 | Comments(0)
<< 食が進まず、考えが進まず、筆が... 過去の創作作品を読み返してみた >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 10:02
昼寝ネコ様、お早うござい..
by ちはや at 08:42
> ちはやさん コ..
by hirune-neko at 08:47
昼寝ネコ様へ 貴重..
by ちはや at 07:41
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 02:55
記事ランキング
以前の記事
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ