昼寝ネコの雑記帳

再びStand Aloneについて

Bill Evans Trio - Blue in Green (Take 3)

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 一昨日の記事「私のブログにも、何やら異変が及んでいるようだ」に対し、読者の暇工作さんが興味深いコメントを残してくださった。以下にご紹介する。

【暇工作さんのコメント】
(コピー開始)
 以前昼寝ネコ氏が言及していた Stand Alone について。私は「Stand alone」と聞けば、攻殻機動隊の 「Stand Alone Complex」を想定してしまいます。
 この「Stand Alone Complex」とは、「独立した個人が、結果的に集団的総意に基づく行動を見せる社会現象を言う。 孤立した個人(スタンドアローン)でありながらも全体として集団的な行動(コンプレックス)をとることからこう呼ばれる。」という注釈の通りであります。
 現在進行形の懲戒請求は、まさにS.A.C.的な動きなのだと思います。こんな事を書けば、仮想と現実が認識出来ていないのだと非難されるでしょうが...。
 少し思った事を。
(コピー終了)

 このコメントを読み、暇工作さんが軍事関係の方か、あるいは社会学の研究者の方だと思ってしまった。調べると、攻殻機動隊というのは著名な漫画・アニメのようだ。

 同じコメント欄での、読者・千波矢さんとのやりとりで、暇工作さんは以下のコメントを追記されている。

【暇工作さんの追記コメント】
(コピー開始)
 「集団的総意に基づく行動を見せる社会現象」は、所謂『価値観の共有』が必須であると思っています。道徳観が中庸で比較的に高い位置にある日本人の性質は、『価値観の共有』が早くて、他国から見れば「Stand Alone Complex」と写るでしょうね。
(コピー終了)

 暇工作さんのコメントは、日本人の気質を的確に表現していると思う。以前も触れたが、アメリカの公的機関の調査によれば日本語が世界で一番難解な言語だそうだ。その難解な言語を自在に操る日本人を、非日本的かもしれない無国籍人間の私が客観的に見て、思うところがある。

 アメリカ人が個の個性を尊重するのに対し、日本人は同調するのを好む傾向が強いと感じる。集団的和の世界だ。アメリカ人が独創的でユニークなシステムや商品を創出するのに対し、日本人は改良工夫を加え、職人気質によって精度を高めるのに長けているように思う。もちろん一概には断定できないだろうが、そんなに大きく外れていないのではないだろうか。

 私には、多国籍の人たちと親しくなれるという特技がある。アメリカ、カナダ、英国、アイスランド、フランス、ドイツ、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国、ヴェトナム、フィリピン・・・いずれも同じようなスタンスで接している。

 諸外国の中で、少々特殊だと感じるのは韓国ではないだろうか。個人的な人間関係では、お互いの人の人格、人間性、信頼性が関係維持の尺度になる。しかし、外見が日本人と変わらず、自在に日本名を名乗り、日本人社会のあらゆる分野で職を得ている人たちが、すべてではないものの、集団で日本人社会・国家の安全を毀損しかねない動きに出ているのが、ここ数年は明確に開示されてきていると認識している。

 その実態が、熱心な研究家達の手によって調査・把握され、さらにはインターネットの力によって顕在化され、今日に至っているといえるのではないだろうか。既得権化している様々な特権とその取得手法が、問題視されて久しい。一般国民の危機認識が高まるはるか以前に、おそらくは現政権はかなり正確な実態を把握し、それが国家安全保障に及ぼす危険性を認識・危惧するに至ったのではないだろうか。

 日本の国家安全を脅かしてきた勢力は、気がつけば現政権と一般市民の行動によって、かなり外堀を埋められてしまったことを認識し、危機感を抱いて攻勢に出ようとしているのが、現段階なのではないだろうか。自分たちの行動を非難し忌避する人たちをレイシスト呼ばわりし、ヘイトスピーチを禁止する条例を制定して拡大解釈させ、自分たちに不都合な動きを封じようとしているように感じる。

 そのような実態を認識する日本人は着実に増えているようだ。かかる反国家勢力を必死に擁護するメディアの凋落傾向も顕在化しているようだ。政治意識の高まった日本人に、忌避されつつある結果だと見られている。

 今後、日本人はどのような行動に出るだろうか。

 街宣行動に出ている人、ブログで積極的に情報発信している人は、全体から見るとごく一部だろうと思う。大多数の日本人は、表だった行動に出ず、言葉に出さず、上記の「Stand Alone Complex」気質によって暗黙の裡に、国益を実現する候補者を支持し、国益に反する候補者、メディア、団体、企業への忌避が拡大するだろうと予測している。
 
 特定のメディアや商品の不買・忌避運動も、誰かに扇動されるのではなく、自らの判断と意思で粛々と行う分には営業妨害にはならないだろう。選挙での特定の候補者への不投票呼びかけも、公に扇動するのではなく、同様に自らの判断と意思で粛々と行う分には、公職選挙法違反にはならないだろう。

 一定の危機意識を持つ日本人は、暗黙の裡に共通の危機感を共有し、なおかつ暗黙の裡に共通の防衛策を選択して、あたかも集団行動のように連携・結束した行動をとるだろと予測している。それが日本人特有の、独特な同調結束力であり、客観的には「Stand Alone Complex」と見られるのではないだろうか。

 大震災の直後であっても、暴動は起こらず整然としている姿こそが、日本人特有の国民性なのではないだろうか。日本人全体を敵に回してしまうと、かなり手強いことになるだろうと見ているが、さてどうだろうか。


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by hirune-neko | 2018-05-19 23:07 | インテリジェンス | Comments(6)
Commented by 匿名で失礼します at 2018-05-20 02:30 x
昼寝ネコさん、またまた匿名で失礼します。

「Stand Alone Complex」から連想したことがあります。
「世論(せろん)が人気の流行に沿うのにたいし、輿論(よろん)は「社会の土台にいる庶民たちの根本感情に根差す常識」である。」です。
これは、過日、お亡くなりなった西部邁氏の言葉ですが、氏の著書のタイトルでもある「「世論」の逆がおおむね正しい」という言葉も上手い捉え方だなぁ、と感心してしまいます。

昨夏、悪魔某氏の負けないロジックに対抗できないか、と行き着いたのが「西部邁ゼミナール」という番組で、過去のものをYouTubeで見つけ、むさぼるように見ておりました。
番組中に「小さな声で言いますが・・・」で始まる西部氏のお茶目な独白が楽しみでした。
Commented by 千波矢 at 2018-05-20 04:00 x
昼寝ネコ様

興味深いお話をありがとうございます。
ブログ転載させていただきます。

『アメリカ人が個の個性を尊重するのに対し、日本人は同調するのを好む傾向が強いと感じる。集団的和の世界だ』

    ↑
ある自衛隊ウオッチャーの方のお話から。

ペルシャ湾沖で海賊退治に多国籍軍が展開していますが、軍同士の諍いが少なくないそうです。
そこに我が自衛隊が加わると、不思議と諍いが収まるそうです。
それは他のPKOの場でも同じだそうです。

また、多国籍のディスカッション実験などでも、日本人のいるグループは比較的スムーズに話し合いが進み、時間までに某かの結論を出すそうです。
日本人のいないグループは、俺が俺がとなって諍いが始まったり、結論を出せずに終わったりすることが多々あるそうです。
そういうグループに、日本人を加わえると、不思議なことに諍いが収まり、話し合いもスムーズに行われるようになるそうです。

国連の場では、意外にも日本が投票する方に投票するという話があるそうです。
日本はどんな些細な案件でも、日本に直接関係のないことでもきちんと調べ、私利私欲のない公平な意見を述べ判断をするということで、日本の投票する方に投票すれば間違いないという暗黙の了解があるそうです。

お人好しで疑うことや悪意を知らない日本人は、喰うか喰われるかが当たり前の世界では、バカを見ることも多いのでしょう。
それでも、争わず円満に、適度に真面目で正直で、公正公平な日本人であり続けるのだろうなと思います。
              千波矢
 
Commented by 千波矢 at 2018-05-20 04:33 x
昼寝ネコ様 ②

『集団的和の世界』

   ↑
これが、却って問題となる場合があるそうです。
一種の『同調圧力』と言えばいいのでしょうか。

例えば、突発的な事件が起こった場合、逃げなければ危険だと思っても、無意識に周りの様子を伺ってしまい、『逃げろ』の声が上げられなかったり、避難行動を取ることを躊躇ったりして、事態を悪化させたり巻き込まれたりすることがあるそうです。

東日本大震災の時に、学校が津波に襲われたにも関わらず、生徒も先生も全員が助かった学校がありました。
地震の避難訓練で、『逃げろ』の声を上げるよう指導されていたそうで、生徒がその教えに従って『津波が来るぞ、逃げろ』と声を上げ避難行動を取ったたことで、全員が一斉に高台に向かって逃げ出し、他の人々もそれに巻き込まれて逃げ出し、間一髪で全員が助かったそうです。

『和』は、無意識の同調圧力とも言え、時と場合に因っては、芳しくない事態をもたらすものと言えるのではないかと思います。

その最たるものが、先の大戦の『終戦の詔』ではないでしょうか。

              千波矢
 
Commented by hirune-neko at 2018-05-20 17:43
匿名で失礼しますさん

コメントを有難うございます。

西部邁氏は、先日多摩川で自害された方ですね?
ご紹介いただいた「西部邁ゼミナール」を
YouTubeで検索してみましたが、膨大な数ですね。
でも、せっかくの機会ですので視聴してみますね。

どうも有難うございました。
Commented by hirune-neko at 2018-05-20 18:03
千波矢さん

拙稿の転載をしてくださり有難うございました。

「ある自衛隊ウオッチャーの方のお話から」を
興味深く読ませていただきました。
相手が自分と異なる意見を言ったり、あるいは
自分に反論してきたときに、どのように対応するか。
そこには国民性も大きく影響するように思います。

大多数の日本人の応対は・・・私は比較的
いろいろな国の方と接触していますが、・・・
日本人は抑制が効いていて、面罵せず感情的にならず
自制的な対応をしていると思います。
それは美点であり、世界に通用する徳性だとも
思っています。それはそれでいいと思いますが、
リーダーシップという点になりますと、
他民族に対して日本的な手法だけで、阿吽の呼吸で
統括できるかどうか、自信がありません。
Commented by hirune-neko at 2018-05-20 18:14
千波矢さん

お下数ですが、いつでも結構ですので

「その最たるものが、先の大戦の『終戦の詔』ではないでしょうか。」

これについて、解説していただけませんか?
これまで関心を持たずにきましたので
どのような評価をされているのか興味があります。

宜しくお願いします。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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