昼寝ネコの雑記帳

「追いつめられた男」チャーリー・マフィンシリーズ


Chiara Pancaldi - I Walk A Little Faster

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 英国のスパイ小説作家である、ブライアン・フリーマントル。その代表的作品(だと私が勝手に評価している)は、MI6所属で冴えない風采の老スパイ・チャーリー・マフィンを主人公とするシリーズである。そのシリーズの第5作目の作品のタイトルが「追いつめられた男」である。

 今日の私はすっかり追いつめられた心境で、この時間(深夜1時12分)になって、ようやく最後の印刷物が終わるのを待っている。かれこれ5時間以上、2台のインクジェットプリンタを同時使用していたのだが、ようやくブログを開くことができた。

 締め切りを少々過ぎた案件と、今日が締め切りの案件をいくつも抱え込んでしまい、今日の自分が「追いつめられた男」だという強迫観念で仕事をこなしていた。たった今、プリンタの音が止まったのでやっと終了かと思ったのだが、そうではなく、シアンインクが切れたためだった。新しいカートリッジと交換し、またブログに戻ってきた。

 仕事に追われる毎日は、ある意味では充実しているし、いい意味での緊張感があり、かつ未来への希望を紡いでいるという楽しさもある。

 今日の歩行数は5千歩ちょっとで、なかなか8千歩に到達することができない。でも、追いつめられているという緊張感の中でも安堵できるのは、それなりに心身を鍛え、心が折れない状態を維持することだと思っている。

 友人のブログで、30年間ずっと自宅に引きこもり続けた画家を主人公とする、新作映画が紹介されていた。瞬時に広い庭に囲まれ、コーギー犬と過ごしている絵本作家の女性のことが思い浮かんたが、どうしても名前を思い出せない。友人のブログにそのことを書いたら、すぐにターシャ・テューダーだと教えてくれた。

 ここで最後の印刷が終わった。やれやれ、ほっとしている。

 改めてターシャ・テューダーの動画を観てみた。自然に囲まれ、時間の流れとともにゆったりと生きている姿を見て、ああいいなあ、と思う反面、私には無理な生き方だと思った。

 まず第一に、私には画を描く才能がない。独りであんなに広い庭を造るような気力も体力もない。コーギー犬は嫌いではないが、やはりネコに添い寝をしてもらいながら、きままに昼寝を愉しむ方が性に合っている。
 ブエノス・アイレスに行き、タンゴ・クラブを覗いてみたい。シベリア鉄道に乗って、モスクワやキエフを訪れてみたい。ノルウェイやフィンランド、スウェーデンなど、北欧諸国に身を置いてみたい。ポーランドなど東欧の国にも行ってみたい。イスラエルに行って、聖書の世界を実際に観てみたい。

 まるで徘徊老人のようではあるが、いろいろな国を訪れてみたいという好奇心が募っており、これでは毎日庭の手入れをするという単調な生活を送るのは無理だろう。自分の年齢を考えると、今からパスポートを取得し、何時間も飛行機に乗って南米や北欧、東欧に行く機会など、おそらく訪れないだろうと思う。しかし、心身ともに壮健であれば、実行に移す危険人物だとも思う。

 それにはどうやら理由があるようだ。これまで観た欧米の映画や、アメリカのテレビドラマで多少の疑似体験しかしていないのだが、登場人物が多国籍にわたるというイメージが強く、実際の街並み、言葉、行き交う人たちの容貌や表情に関心が高まっている。どうやら、私が仕事に熱心に取り組んでいるそもそもの動機は、仕事を人に任せられる環境を作り上げ、いつか取材旅行で世界の国々を訪れて、作品を書くための素材を収集をしたいからのではないだろうか。そう思うことが多い。

 人生の晩年、終末期には、人間関係やお金の煩いがなく、取材旅行に必要な資金が潤沢に蓄えられており、かつ毎月それなりの金額の印税収入が銀行口座に振り込まれてくる・・・想像しただけで、至福な人生のゴールに思える。贅沢な望みであることは承知している。しかし、こんなに予断を許さない世界情勢なのだから、真摯に生き続けることができたなら、最後には、せめてそのようなご褒美をいただけないものだろうか。

 私には地位や名声、財産に対する執着は全くない。長い人生の多岐にわたる経験で、それらは削ぎ落とされてしまっている。私が書く作品と感性が合い、感動、癒やし、希望、励ましなどを感じてくれる固定読者が、一定数存在してくれれば、それが何よりの人生の達成感である。愚かな人間が自身の愚かな過去に埋葬されず、自分とともに人生の新境地を切り拓く主人公を、作品の中に創造する・・・純粋な創作意欲の原動力である。

【ターシャ・テューダーの世界】

✾世界中のガーデナーが憧れたターシャ・テューダー✾ TashaTudor


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by hirune-neko | 2018-04-10 02:36 | 創作への道 | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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