昼寝ネコの雑記帳

Apple Musicのおかげで懐かしい思い出に浸っている


What's New - Bill Evans With Jeremy Steig

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 これまではiTunes Storeで音楽アルバムをダウンロード購入していたが、最近ちょっとしたはずみで、Apple Musicに無料お試し登録した。月額980円でダウンロードし放題だということが分かり、ここ2週間ほどですでに30枚以上のアルバムをダウンロードしてしまった。
 
 その1枚が高校生の時、学校を抜け出して日参したジャズ喫茶で聴いていた、 Bill Evans Trioとフルート奏者のJeremy Steigが協演した「What's New」というタイトルのアルバムだ。冒頭の演奏は、アルバムタイトルになっている「What's New」という曲である。

 あの頃からすでに半世紀が経っている。高校生なのに、さらに言えば大学受験を控え同級生は皆、必死に受験勉強をしていた時期なのに、私は出席点呼を終えると窓から抜け出してジャズ喫茶に行った。それが日課になっていた。学校の授業は英語以外、とてもつまらなく思えたのに較べ、ジャズファンの大人に混じって、いろいろな演奏を聴くことが新鮮な刺激だった。北海道の港町だったせいか、ときどきアメリカ人船員を店内で見かけた。ためらわず、片言の英語で話しかけたのが生きた英語の勉強の始まりだった。

 今振り返ると、随分直感的な人間だったように思う。しかも、自分の直感に従って行動していたようだ。その頃に培われた「感性のDNA」が今でもそのまま受け継がれているような気がする。努めて理論的に考えようとする一方で、最終的な判断はやはり、直感に従っているようだ。

 どんな高校生だったかなど、とても公開することはできない。1年間留年し、5年間かかって卒業した大学生生活が、どんな様子だったかもとても公開できない。別に秘密主義ではないし、反社会的勢力とつながりがあったわけでもないし、犯罪に手を染めていたわけでもない。しかし、何も自慢し誇れるような要素はない。無意識のうちに孤高の領域を作り、そこに安住していたように思う。

 エリートコースからは最初から外れていたし、というよりはむしろ、落ちこぼれのはみ出し人間のまま今日に至っているのは間違いない。相手がどんな著名人であっても、畏敬の念で見られる地位や肩書きの人間であっても、私にとってはほとんど意味が無く、敬意を表するものの迎合はしない。自分の信念や理念を売り渡さない。とにかく扱いにくい人間だろうと思っている。

 しかし、そんな私でも振り返ってみたら、徐々に軌道修正し改心もしてきたようだ。他者の痛みや苦しみを共有したいと思うようになり、慈愛の心が育っているように思う。

 大学4年生の頃、私は学生寮の一人部屋に住んでいた。ある日の早朝、熟睡していたはずなのに突然、男性の太い声に驚き目が覚めた。その時の言葉を今でも鮮明に憶えている。「お前は教会に入るな。もっと共産主義を勉強しなさい。」辺りを見回したが、誰もいるわけがない。あれほどはきりした声を聞いた経験は、後にも先にも一度だけである。当時の私はサルトルの実存主義に傾倒し、キリスト教は間違っているという考え方に凝り固まっていた。どこかの教会に行き、牧師さんか神父さんと議論して打ち負かそうと考えていた。そして実際に教会に乗り込んで、神聖な役職の方々に議論を挑んでいる最中だった。

 早朝のその男性の言葉が天界からの「お告げ」なのだと、その日は考えた。それほど鮮明で不思議な体験だった。しかしとうとう、今日に至るまで共産主義について本格的に勉強することがないままになっている。多少は神学的な勉強をしている私は、あのときの声は決して神聖な「お告げ」なのではなく、ルシフェル、いわゆるサタンからの声だったと、今ではそのように解釈している。

 国家インテリジェンスに興味を持ち、次いでファミリー・インテリジェンスという手法を研究し、今では神学的インテリジェンスなどという、一見すると訳の分からない分野を研究しようとしている。半世紀経った今でもなお、相も変わらずエリートコースとは無縁で、はみ出し人間のコースを歩んでいる。余命があと何年なのかはまったく分からないが、余命が尽きるまで心に促されるままに進んでいこうと考えている。

 それが最も自分らしい、おちこぼれ人間の生き方だと思っている。みじんも迷いはない。


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by hirune-neko | 2017-12-01 00:30 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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