昼寝ネコの雑記帳

Avec le temps〜Léo Ferré・・・


Léo Ferré - Avec le temps (enregistrement TRS)

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 最近、Apple Musicの「3ヶ月無料お試し」に登録した。長年、アルバムはiTunes storeでダウンロード購入していたが、Apple Musicのなんたるかも良く知らず、登録したまま時間が経過した。

 過日、ブログ読者のcausalさんから教えていただいた、Stacey KentのアルバムをApple Musicで探したら見つかったので、ダウンロードしてみた。さらに、以前Silvius Leopold Weissの" Fantasie”の演奏を聴いた、Asya Selyutinaという女流ギタリストをまた聴きたいと思い、探したらアルバムが見つかったので、ダウンロードした。

 デスクワークをしながらStacey Kentの曲を聴いていたら、耳馴れた曲が聞こえてきた。”Avec le temps”(アヴェク・ル・タン)という曲だった。激しく感情移入した女性ボーカルの歌声が記憶に残っていたので、YouTubeで探してみた。ダリダだったかもしれないが自信がなかった。閲覧しているうちに、”Avec le temps”を作詞・作曲をしたLéo Ferré(レオ・フェレ)が目に留まった。残念ながら、フランス語の歌は聴いてもまったく意味が理解できない。しかし、すっかり惹きつけられてしまい、聴きながら深い感動を覚えた。涙が流れるほどだった。

 Apple Musicで”Avec le temps”を収録しているLéo Ferréのアルバムを探してみた。何枚かあったが、3枚組で全50曲のアルバムをダウンロードした。しかし、一向に課金される様子がない。

 そこでアップルのサポートに電話して確認してみた。驚いたことに、Apple Musicは、月額980円でダウンロードし放題だというではないか。すっかり嬉しくなってしまった。聴きたい音楽を、豊富に保有できるようになるなんて、ここまで生きてきて良かったと、単純に喜んでしまった次第である。

 YouTubeは動画なので、Léo Ferréの表情がよく分かる。”Avec le temps”は、「時の流れに」と訳されている。歌詞の意味は理解できなかったものの、晩年になって人生を回顧し、忘れ去りたい悔悟の出来事、失ったものの大きさ、やり直せないことへの苦渋などに思いを馳せているのが感じられた。同時に、最後の最後まで自分らしく生きようとする神々しさを感じた。

 ふと、Shirley Hornが歌う”Here’s to life”と重なって見えた。

 ネット上では、何人ものシャンソン歌手の皆さんが、歌詞の和訳や作品が作られたときの時代背景まで説明してくれていた。なるほどだったが、私の場合は感覚的に理解しようと思う。

 以下に、この曲が和訳されている歌詞と掲載画像を紹介掲載させていただく。引用先は、「朝倉ノニーの<歌物語>」http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-727.html

 ん?フランス語を勉強されている方のようだが、もしかして朝倉季雄先生のご子孫の方なのではないだろうか。唐突にそんな気がした。余談だが、大学のフランス語は朝倉季雄先生に習った。教室内を移動しながら、生徒一人一人にフランス文を読ませる先生だった。私の前で立ち止まり、短い文章を読まされた。すると「キミはフランスに留学していましたか?」と質問された、勿論「そんなバナナ」の世界ではあるが、単純に嬉しかったのを憶えている。あれ以来、フランス語は半世紀近く停滞状態である。

Avec le temps  時の流れに(アヴェック・ル・タン)
Léo Ferré  レオ・フェレ
(文字数制限に引っかかったため、残念ながら訳詞t画像だけを転載させていただく)

  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  面影を忘れ また声を忘れる
  心臓、それがもう打たなくなったとき、それ以上努力したってもう無駄、
  なるがままにしておくべし、それがたいへんいいことだ

  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  大好きだった相手も
  雨のなかを捜し歩いた相手も
  言葉の間、行間、そして見せかけの誓いの裏側を
  ちらと覗いて本心の知れた相手も
  その誓いは自ら眠りへと向かい
  時とともにすべては消え去る


  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  とてもすてきな思い出にさえ 君はうんと浮かない顔をしている。
  陳列室で 私は喪失の陳列棚を探してまわる
  優しさがおのずと消えゆく土曜の夜に

  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  風邪や、たいしたもんじゃないことのように思っていたあの人
  無価値なものやあるいは高価な宝石をあげた相手。
  その人のためならと わずかな金で魂を売ってしまった相手
  その金欲しさに ひとは犬を引きずるように、わが身を引きずったが
  時とともに、すべてはうまく行く


  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  熱い気持ちを忘れ、また声を忘れる
  哀れっぽい言葉をあなたたちに低くつぶやいていた声を
  あまり遅く帰らないで、とくに風邪をひかないでね という

  時とともに…
  時が去りゆくとともに、すべては去りゆく
  そして 疲れ果てた馬のように自分が老いていると感じ
  そして 行きずりのベッドの中で凍えていると感じ
  そして、ひとりぼっちだろうが気楽なんだと感じる
  そして、失った年月に騙されたと感じ
  それで本当に… 時とともに…もう愛さなくなるのだ


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by hirune-neko | 2017-11-19 00:02 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(2)
Commented at 2017-11-20 18:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hirune-neko at 2017-11-22 11:53
Nonnieさん

わざわざご確認くださり、有難うございました。
訳詞と画像を転記させていただいた旨を
修正させていただきました。

数十年前ですが、「カエルたち」には良くお邪魔していました。「マ・ヴィー」でパリ祭のとき、お客さんが歌ってもいい日があり、フランス語の歌詞カードを見ながら、確か「ラ・ボエーム」をピアノ伴奏で歌いました。歌い終わるとすかさず、日高さんから「中国語に聞こえた」と言われてしまい、あれ以来、フランス語に対する学習意欲が低迷してしまいました・・・と、人のせいにしています。本当はちゃんと学び直したいと思っています。

ご訪問くださり、有難うございました。私も一応はネコですので、可愛がってください。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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