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昼寝ネコの雑記帳

自分がかなり深刻な愚か者だと、改めて認識した


Bill Evans - My Foolish Heart (1961)

いつもクリックを有難うございます。励みになっています。


 明日は月末。振り込みの準備作業が控えている。明後日は、ある企業を紹介されており、プレゼン用の資料を作成しなければならない。遅延案件がいくつもしびれを切らして待ってる。

 ああそれなのにそれなのに、昨日の続きでTWENTY FOUR・シーズン7のエピソード19、20、21・・・と、どうしてもストップがかからず、とうとう最後のエピソード24まで観てしまった。しかし前後のことさえ考えなければ、観てよかったと思っている。

 これまで全シーズンを観たCovert AffairsもNIKITAも、情報機関のフィールドでの活動にウェートを置いていたように思う。それなりに国際組織犯罪をリアルに描いており、興味深かった。TWENTY FOURは、国際テロを中心に展開していたが、最初の頃は主に、CTUの捜査活動やオフィス内の模様を扱っていた。
 *CTU: テロ対策ユニット(Counter Terrorist Unit、略称:CTU)は、アメリカ合衆国の連続テレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』に登場する、架空の政府機関。(Wikipedia)

 国際テロ組織のリアルな動向、捜査員の行動、分析官の活動を軸に、同僚との絆や家族愛を巧みに織り交ぜており、なかなか興味深い展開である。特筆すべきは、Covert AffairsやNIKITAではほとんど登場しなかったFBIやホワイトハウス、しかもアメリカ大統領が重要な役割を担って登場する。

 シーズン5からは、大統領の椅子を争う確執や政権内部の腐敗などにスポットを当てており、さらに興味深く観ることができた。映画の概要説明で、最後に誰も予測がつかないどんでん返しがある、という表現がよく使われる。TWENTY FOUR・シーズン7は、最後にどんでん返しがあるのではなく、ほぼ3分ごとに全く予測できない意外な展開が連続する。

 プロの映画シナリオライターが、ホワイトハウスやFBIやCIA、さらにはNSA(国家安全保保障局)などの出身者に時間をかけて、綿密に取材した力作だと思う。日本のテレビドラマも映画も観る機会がないので、厳密な比較はできないものの、失礼な言い方になるのを承知でいうと、日本のテレビ会社には逆立ちしても到底制作できないクォリティだと思う。

 1シーズンが合計24エピソードだ。1エピソードは約40分なので合計960分。16時間にもなってしまう。それを7シーズンまで観たのだから、100時間以上を費やしてしまった。ツケが回ってくるのは当然だ。しかし、創作活動を志す人間として、全体構成・プロットの構造に関しては、大変勉強になっている。

 自分自身に対する影響を客観評価するなら、人間関係の領域ではますます用心深く慎重になり、その半面、家族や信頼できる友人の大切さを再認識するようになった。ドラマの中には残念ながらネコは登場しないものの、今まで以上に自分になついてくれるネコは・・・もういないけれど、かわゆく感じている。

 いよいよ最後のシーズン8,番外の続編2作を残すのみとなった。見終えるのは寂しい気もするが、早く卒業して仕事に重心を移さなくてはと焦ってもいる。本当に、「愚かなりし我が心」である。


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by hirune-neko | 2017-10-31 01:08 | 創作への道 | Comments(2)
Commented by causal at 2017-10-31 08:18 x
レス違い失礼します。
10月30日(月)放映の東京MXテレビ「ニュース女子」にて。
https://dhctv.jp/season/23/
(まだこの日の番組はyou-tubeで公開されてはいませんが、後に公開されて見られると思います。)

ノーベル賞作家 カズオ・イシグロ氏他のインタヴュー本「知の最先端 PHP新書」を上梓した、国際ジャーナリストの大野和基氏が出演。番組の中で、大野氏が語られた事を書き起こししました。

ハルキストの皆様には衝撃が強すぎる内容で、お気の毒なのですが。

イシグロ氏の言葉として…。
・私はてっきり今回のノーベル文学賞はカナダのマーガレット・アトウッドが受賞すると思っていた。
・村上春樹氏はノーベル文学賞の候補すら挙がっていない。
・村上春樹の作品は「大衆小説」(で中身が無い。)
(石黒氏の意見かスェーデン・アカデミーの意見か不明だが。)
・村上春樹氏とは親しいのは確かだ。
(受賞後のメディア取材でも互いにファンである事を公言していたが、大野和基氏によるとリップ・サービスと。
世間では、右と左で意見の違う人でも、気の合う友人である事はしばしば有る。)

※不肖causalはカズオ・イシグロ氏の小説を読んだ事は無いが、メディアの報道で「原風景は日本」と語っておられた様に、彼の小説には「日本が有る」のでしょう。「日本が無い」村上本とは月とスッポン。

大野和基氏の「知の最先端 PHP新書」ともども、読むつもりです。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-81520-6
Commented by hirune-neko at 2017-11-01 00:28
causalさん

コメントを有難うございます。

>※不肖causalはカズオ・イシグロ氏の小説を
>読んだ事は無いが、メディアの報道で
>「原風景は日本」と語っておられた様に、
>彼の小説には「日本が有る」のでしょう。
>「日本が無い」村上本とは月とスッポン。

私は映画でしか「日の名残」を観ていませんが、
心の陰影や葛藤、メンタリティなどが
丹念に描かれていたように思います。
数十年も前のことですが、仕事で割と頻繁に
ロンドンを訪れ、商談でいろいろな会社に
行く機会がありました。
そこで感じたのは、同じ島国のせいかどうか
分かりませんが、日本人と英国人の関係は、
日本人と米国人との関係と比較すると、
融和しやすいように感じたのを憶えています。

残念ながら仕事は継続せず、中断したままに
なってしまっています。
パリは魅力的な街だと思いますが、
私は英国・ロンドンの方が感覚的に
合っているように思います。
表面から見えるより、深さがあり、やはり
人間としての葛藤や陰影を持つ人が多いように
感じました。
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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