梅雨明けの雨に降られ、一日を駆け抜けた 比較の例が良くないかもしれないが、人間の生涯と日本のこれからを並べて考えてみた。 苦難を経験しない人は、ほとんど存在しないと思う。しかし、誰だって進んで苦労を背負いたいとは思わないだろう。経済的な困窮、重篤な病、家族関係の崩壊、事故やけが、考えてみなくても、これらを避けたいと思う 逆に、これまでの人生で苦難を経験した人、重荷を負った人、挫折から立ち直った人たちは、おそらくそこから多くのことを学んだのではないだろうか。いくら考えても解決策・打開策が見出せず、来る日も来る日も重圧に押し潰されそうになる。そんな時期を思い返すことができるようになったとき、放棄せず堪えて良かったと思うに違いない。今では、周りの人たちの苦労が視野に入りやすくなり、適切な言葉をかけたり何が必要かを理解しやすくなっていると思う。 つまり、人間の人生には苦難や試練が必要なのだろうと考えている。どん底だと感じる経験を通して、人は成長するようにできているのではないだろうか。私自身、バブル経済の崩壊時期に、とんでもない目に遭った。その後、長期間にわたって再構築をしてきているが、文字通り無我夢中だった。それまでは、予算を確保してデザイナーに会社のロゴをデザインしてもらうのが当たり前だった。再構築過程では、外注予算などゼロになってしまったので、DTPソフトも、Excelも、サイト制作も、データベースソフトも、全てをゼロから学び、ある程度まで自分で出来るように努めた。つまり、苦しい時期を通して多くの技術を学んだ。知恵も知識も得ることができた。 以前書いたように、高校時代は完全に落ちこぼれ、はみだしの人間だった。英語以外は地理も歴史も、まったく視野の外だった。英語だって、学校をさぼって日参したジャズ喫茶に、時々やって来るアメリカ人の船員と会話するのが刺激になったので、興味を持って勉強したようなものだ。しかし今になってみると、高校での日本史、世界史の成績が優秀だったとしても、一体どこまで歴史の実態を把握できていただろうか。いわゆる誰かの手によって歪められ、捏造された歴史観を脳内に刷り込まれていたかもしれない。 多くの人たちはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌が繰り返し伝える歴史、政局、学校での授業内容・・・何も疑わず、明らかに印象操作と世論誘導をそのまま受け止めていただろうと思う。目に触れないところで行われてきた種々の工作活動が奏功し、日本という躯体の至る所に病巣が侵食してしまっていると思わざるを得ない。どうやら中枢部分にまで及んでいるようだ。 つい最近までは、日本が深刻な病巣を抱えているなどと指摘する人間は、誇大妄想家・陰謀論者扱いされていたのではないだろうか。日本の浸食、実効支配、政権転覆、属国化工作が進み、必要と思われる軍事的対応手段も法律で封じられてしまっている。いわゆる外交と軍事的抑止力が働かない。 しかし、日本が崖っぷちまで追いやられていたという実感は、今では多くの国民が共有するようになっているようだ。つまり、人間が苦難を経験することによって多くを学ぶのと同様に、確かに存在した日本の国難を振り返るようになり、実に多くの国民が政治意識を新たにし、実態を知覚するに至っているのではないだろうか。 私の個人的なスタンスは、不偏不党である。あくまでも国益を軸に行動したいと考えている。つまり、一人でも多くの国民の皆さんが実態を把握し、自分自身の考えで候補者を選び、選挙には棄権せず、日本の目指すべき方向に確信を持つ・・・そのような輪が拡がるお手伝いをすることが、国の安定に寄与し、さらには日本国家に巣くっている病巣を自然消滅させる、最も効果的で強力な治療法になると考えている。
by hirune-neko
| 2017-07-30 00:15
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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