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昼寝ネコの雑記帳

自分の欠点・弱点が浮き彫りになってきた


"DESPERTAR" - Astor Piazzolla


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 次々と処理案件に追われていると、いつの間にか自分自身が見えなくなってしまう。そんなことすら気がつかなくなってしまっていた。

 この半年以上ずっと、遅延案件を抱え込み、気力を振り絞ってひとつひとつ片付けてきている。夜寝る前は、ああ今日もできなかったと自己嫌悪になり、朝起きたときは、今日こそ着手しようと決心するのだが、パソコンを開いてみると即対応の案件があり、しかも断続的に続いてしまう。あっという間に夕方が過ぎ、その頃には気力も半減以下になってしまっている。

 次第次第に、まるで自閉症か世捨て人のように、第三者との対話が億劫になってしまう。自分で自分自身を支えるのがやっと、という感じになってしまう。脳内の空き領域もどんどん縮小し、楽しみや気晴らしなどはとても贅沢な行為だと思ってしまう。

 今日の夕方過ぎに、強制的に作業を中断した。久しく開いていなかった無料映画のGyaoで、何か気晴らしになる映画はないだろうかと物色してみた。ろくに説明を読まなかったが、ドイツかウィーンが舞台のようで、平穏な家庭のシーンから始まるが、徐々に家庭崩壊の芽が見えてくる。しかし、いかにも不自然な展開で、観客の受けを狙ったシーンが続く。およそ判断力のある大人が安易にとるはずのない行動に移る。なんの悔悟も自責の念もない。極めて説得力のないストーリーだったので、途中で止めてしまった。

 その少し後で不意の来客があった。運送会社も郵便局も集荷は終わったし、注文していたアスクルの配達も来ているので、一体誰なのかと訝しく思った。どなたですか、と問いかけると何やら男性の声がする。ドアを開けると、二人の男性が立っており、キリスト教会の宣教師でメッセージを伝えに来たという。なんのメッセージかと思ったら、iPad Miniを取り出し、復活祭に関する動画を見せてくれた。一瞬何かの押し売りかと思ったのだが、「神聖なメッセージ」を携えてきてくれた。玄関先での短い応対だったが、丁寧にお礼を言い、お帰りいただいた。

 その後しばらく、「神聖さ」について思い巡らせた。そうか、私には神聖な視点から自分の人生を俯瞰するという努力が足りなかったようだ。我流の考えだが、神聖な視点とは多分に宗教的な要素が伴う。つい最近もアッラーの神の偉大さを讃えながらの自爆テロがあった。

 比較文学という学問はあるが、比較神学あるいは比較宗教学という分野は存在するのだろうか。深く学問的に勉強していないが、宗教に関してはある種の持論がある。もし無神論という立場に立てば、宗教と哲学、倫理学はほぼ同じ場所を占めると思う。そうなると、どの宗派が正しいか、あるいは間違っているかなどの論争が生じる。

 しかし、有神論という視点に立てば、これほど分かりやすい話はない。神が存在するのであれば、何も声高に論争する必要はない。神に、どの宗派が神の受け入れる宗派なのか教えてください、と問えばいいではないかと思う。本当に真面目な質問かどうかを確認するために、即座に答えは与えられないかもしれない。しかし、適切な時期にそれらしい答えを得られるのではないだろうか。

 ・・・そのようなことを、しばらく考えていた。・・・心身ともにくたびれ果てた生活を送っているが、ささやかな発見もある。

 駅前のマルイに輸入食品を扱っているKALDIという店がある。いつ行ってもレジには行列が作られている。数十種類のコーヒーを量り売りしているが、最近私がすっかり気に入って常食しているのは、クエイカーというブランドのオートミールである。学生の頃、アメリカ人がお湯をかけて柔らかくし美味しそうに食べていたのを思いだした。2種類試食してみたが、レーズン&スパイスの方が気に入っている。地下の食料品売り場で成分無調整の、甘くない豆乳を購入し、豆乳をかけて数分待って食べている。

 先日、知人に何かを送るついでに、「ネコのエサ在中・・・人間も食べられます」と、封筒の表に大きく書いて送った。配達に来た郵便屋さんが、にやにやしながら渡してくれたと言っていた。中を見て、オートミールだと分かったらしく、偶然、成分無調整の豆乳をがあったそうで、試食したそうだ。

 どんなささいなことでも、何か嬉しいことがあれば気持ちも和む。ちなみに、このオートミールはひと箱に小袋が10個入っている。小袋1個の値段は、60数円だ。60数円・・・なんと安い幸福だろうか。私はそれで十分幸せである。

(最近常食しているオート・ミール)
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by hirune-neko | 2017-06-24 00:52 | 心の中のできごと | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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