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昼寝ネコの雑記帳

人生の途中で立ち止まれない人に薦める映画作品


Complete Unknown Trailer #1 Music | Mechanitis (Feat. Tanya Batt) - Mechanitis

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人生の途中で立ち止まり、自分の生き方を客観的に
吟味しようとする人は、どれぐらい存在するだろうか。
来る日も来る日も、
処理案件と時間に追われる毎日なのではないだろうか。
肉体機能が低下してしまい、強制的に人生の終盤で
立ち止まらざるを得なくなるのが、
圧倒的に多いケースではないだろうかと思う。

昨晩、いや正確には早朝だったかもしれない。
久しぶりにかなりリアルな夢を見た。
これまでにも、時々リアルな夢を見ることはあったが、
いずれも無言で周囲の情景を眺めるぐらいだった。

夢の中で、私はどこかの大衆食堂に席を取り、
重いカバンを置いたまま店の外に出た。
カバンを置いて何の用事で外出したのかは、全く記憶にない。
しばらくしてテーブルに戻ると、カバンはそのまま
床の上に置いてあったが、目の前に見知らぬ男性が座っていた。
年齢は30歳前後だろうか。
幾分長めの髪の人物で、私にこやかな挨拶を送ってきた。
あまりにも親しげでにこやかな表情だったので、警戒心を解き
何やら話し始めた。

食堂の少し奥まった場所のテーブルだったのだが、
気がつくと店の入り口の、すぐそばの窓際に移っていた。
不思議なことがあるものだ。
少し内外の政治情勢について話したような気がする。

彼はいつの間にか連絡を取ったらしく、60歳前後の男性が
店内に入ってきて、私の前に座った。
会話のやり取りで、その男性が医者であることがわかった。
黙って話を聞くと、かなりの読書量の人らしく、
なかなか説得力のある話し方だった。

政治的に一体どのような立ち位置なのか、
なかなか判断できないほど話題が多岐にわたった。
そこで私は、これからの日本はどの様な方向に進むべきか、
と質問してみた。
すると彼は、世界中の多くの国々が深刻な病巣を抱えており、
日本も大手術が必要だといった。
それは、左右どちらの位置の人間にも共通して
発言できる内容なので、次にどのような質問をして
彼の思想的背景を探ろうかと考えた。

気づいたら、そこはどうやら新大久保の焼肉料理店だったようだ。
通りは渋滞しており、都営バスが走っていた。

そこで目が覚めたらしく、夢の続きは何も記憶に残っていない。

久しぶりの休日なので、ゆっくりとした時間を過ごすことにした。
しかし、何もしない時間を過ごすことには慣れていないのか、
何かしなくてはと思い始めた。

特に目的があったわけではないが、アマゾンのプライムビデオで
字幕映画のタイトルを次々と眺めてみた。
初めて目にする「Complete Unknown〜私の知らない彼女」
というタイトルが気になった。

概要説明には、以下の文章が掲載されていた。

「衝撃的な過去を持つミステリアスな女性が、かつての恋人の前に再び現れ、彼が築き上げた妻との安定した生活をかき乱す。高い評価を受けている映画監督ジョシュア・マーストン(『そして、ひと粒のひかり』、『The Forgiveness of Blood(※原題)』)が贈るアイデンティティの探求を描くサスペンス。」

一向にストーリーが展開する気配もなく、ただいたずらに
過去の記憶が交錯するシーンが連続する。
少々退屈になり何度も止めては、また再生した。

最後まで観たが、一言で言えば
「人間の深層心理の再現映像」だろうか。
主人公の女性の詳細な過去は、最後まで閉ざされたままだった。
しかし、病的なまでに過去の自分を抹消し、新たな架空の自分を作る。
さらにはまたその自分を抹消し、再び新たな名前の自分を作り上げる。
常識的には、確かに病的な行動だと思う。
しかし多感な現代人が抱える葛藤や焦燥、自己嫌悪、自己逃避などを、
比喩的に表現した作品なのではないだろうか。

結局、ドラマチックなストーリーは無いに等しい。
しかし人間として生きる私たちの深層心理を、
プロフェッショナルな手法で表現しているのではないだろうか。

この映画の予告編は、何本もYouTubeに存在した。
しかしその予告編を観ても、おそらくはこの作品のエッセンスが
一部たりとも伝わってこないだろうと思う。
目に見えない深層心理がメインストリームだからだ。

この映画の監督は、高い評価を受けているそうだ。
そんな監督だから、音楽にもかなりこだわって
いるのではないだろうか。
たまたま音楽だけのYouTube動画を見つけたので
冒頭に掲示しておいた。
個人的には、音楽性の点で存在感があるとは思えない。
しかし雰囲気だけでも味わっていただけるのではないだろうか。

終わり近くのシーンで、犬を連れて散歩する老女が登場した。
転んで歩けなくなり、主人公の女性と15年ぶりに再会した恋人男性、
・・・本当の自分の過去を知る、最後の男性の二人に
アパートまで連れて行って、介抱してもらう。
自然な表情で、演技力のある女優だなと思った。
肉付きの良い女性だったが、タイトルロールを見たら
彼女はキャシー・ベイツだった。懐かしい女優だ。

さらに調べると、この主人公の女性はジェイソン・ボーンシリーズの
一番新しい作品に出演していることが分かった。
マット・デイモンのこのシリーズは、全て観ていると思っていたが、
この作品は見逃していた。
早速ダウンロードした。

特異な感覚の女性の深層心理を描いた作品なので、
作品中で飛び交う何気ない会話を、集中して聴かないと
作品の意図は理解しにくいと思う。
それでも以下に予告編を1つだけ掲示する。
この数分の予告編を観ても、残念ながらこの映画作品の
雰囲気はほとんど伝わってこないだろう。


Complete Unknown Official Trailer 1 (2016) - Rachel Weisz Movie


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by hirune-neko | 2017-01-09 22:24 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(4)
Commented by 日本晴れ at 2017-01-09 23:58 x
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

ジェイソン・ボーン 最新作⁉︎ 先日、機内で観たのですが、シリーズ第1作『ボーン・アイデンティティー』(2002年)からもう16年近く経っていたんですね。
主役のマット・デイモンの変わり様についつい自分を重ねてしまいました。 あくまで個人的な感想ですが、初期は新鮮に感じられたのですが、規定路線化してくると、この手のものは... 逆に トム・クルーズの 『ジャック・リーチャー』&『ミッション・インポッシブル』シリーズ最新作の方がエンターテイメントとして素直に楽しめました。
映画館では『スターウォーズ』シリーズや『バイオハザード』新作が封切られていて早く観たいのですが、仕事がバタバタしているので、後からDVDのパターンになりそうです (笑)

『Complete Unknown〜私の知らない彼女』、面白ろそうですね。近いうちに観てみようと思います。

芸術的なものからエンターテイメント性の高いものまで色々ありますが、映画って非日常的な世界を片時でも体験出来るという意味では、やっぱりいいものですね。
Commented by hirune-neko at 2017-01-10 14:38
日本晴れさん

お読みくださりありがとうございます。
またコメントをありがとうございました。

さすがに、マルホランド・ドライブをご覧になる方ですので、着眼点が違いますね。
この映画は、観る人によっては退屈この上ない作品だと思います。
でも、会話のテンポや広がりなど、かなりよく練られた脚本だと思います。

>映画って非日常的な世界を片時でも体験出来るという意味では、やっぱりいいものですね

全く同感です。私にとって、映画は大切な疑似体験の場だと思っています。
ジェイソン・ボーンシリーズの最近作は、CIAやMI6などの諜報活動を
垣間見ていると思えるほど良い経験になっています。

私の場合は、依然として映画に対しても偏食傾向が強いですが、
いくら観ても、まだまだ観ていない作品がたくさんあるというのは嬉しいものです。

いつもメントを、有難うございます。
Commented by causal at 2017-01-11 16:40 x
映画音楽の出だし。音叉を鳴らし、楽器の調律をしている状況のように思えました。現在の楽器の音の歪みを正す事は出来ても、正しく調律されないで演奏されたもの、過去の音の歪みは消えませんね。この主人公は過去の人生の歪みを修復したい?
Commented by hirune-neko at 2017-01-11 17:22
causalさん

コメントを有難うございました。

音叉とは、まったく思い浮かびませんでした。さすがですね。

それと、過去の人生の歪みを修正しようとする葛藤・・・
なかなかの名解釈だと思います。
そうすると、冒頭の奇妙に聞こえるサウンドとの整合性が見えます。

眼からうろこでした。
有難うございました。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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