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昼寝ネコの雑記帳

ネコの世間話・中国の不確定要素〜宗教の影響力


Eliane Elias Minha(All MIne)

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。

かなりくたびれていたが、約束があったので都心に行った。
たまには公園に行って樹木に囲まれ、神経を休めようと思い、
広尾で途中下車して有栖川公園に行ってみた。

公園の目立たない場所に、ネコの溜まり場がある。
何匹かのネコたちが、寒さに耐えるようにじっとして
・・・はいなかった。
何やらおしゃべりに花が咲いているようだった。
近寄っても警戒される様子がないので、黙って聞いていた。

飼い主の中国人夫婦が日本でクリスチャンになったところ、
中国から教会の所在場所を知らせる手紙が来たという。
興味深いテーマだったので、つい声をかけてしまった。

「ちょっと失礼します。手紙って中国政府からなんですか?」
振り向いたネコは、以前からの顔見知りだったので、
気軽に返事をしてくれた。
「まさか。政府なんかに知れたら大変ですよ」
このネコは、一時期中国に滞在していたはずだ。
私はさらに質問した。

「ということは、中国では宗教活動を公然とすることが
禁止されているんですか?」
「そうですよ。目立たないように隠れて集会を開いています。
ですから、外国でキリスト教に改宗した人には、
中国の教会関係者から、集会所の住所を知らせてくるんです」

知人の一人が、中国のキリスト教関係者や研究者と
交流があり、中国のキリスト教事情の本を出していたのを
思い出した。
例のごとく、購入したまま積ん読状態だった。

・・・いつも私の気紛れ文章を読んでくださる皆さんに、
お礼の意味で、私の秘密の能力を内緒でお教えする。
約3,000年も生きてきたおかげで、普通のネコにはありえない
特殊な能力を身につけてしまった。

厳選して2種類の特殊能力をお教えする。
本を手に取り、表紙を額にあてたまま集中していると、
ちょうどデータが同期するように、本の概要が短時間で
脳内に伝わってくるのだ。
したがってこれまでに、膨大な冊数の書籍類を
特殊能力で読解している。
しからばかなりの博学だろうと思いきや、そんなことはない。
短時間で得た情報なので、一晩寝たらケロッと忘れ去っている。
でなければ、今までにノーベル賞を何度も受賞しているだろう。

もうひとつの特殊能力は、およそ10年ほど前に習得した。
音楽CDのデータが埋め込まれている面を、じっと見つめていると
あら不思議、脳内にその演奏が聞こえてきてしまう。
目下は、映画DVDも同様に、じっと見つめていると
映像と音声が脳内で再現されるよう訓練してているが、
さすがに難儀している。

悪い癖で話がそれてしまった。
有栖川公園では、人間もどきの昼寝ネコが来ているというので
周辺のセレブや外国人に飼われているネコたちが集まってきた。
人間になったりネコになったりの、珍しい仲間だというので
好奇心で来てくれたようだ。
中国人に飼われているネコが数匹いたので、あれこれ訊いてみた。
ネコ人間が珍しいのか、警戒せずにいろいろ教えてくれた。

中国共産党政府は、軍事力、経済力、膨大な人口を活用した
さまざまな諜報活動、広大な国土などで拡張政策をとってきた。
その反面、人命や人権を軽視し、とくに反政府勢力と認定されると
逮捕、監禁、拷問さらには臓器を取り出されて、売却資金を
得ている関係者が依然として存在しているという。

興味深かったのは、聖書を信じるクリスチャンが多く存在し、
非公開で勉強会を開いているという話だった。
西側諸国と違い、公に信教の自由を訴え、公然と宗教活動は
できないものの、篤い信仰心を有するクリスチャンが多いそうだ。

問題は、宗教団体を反政府勢力と見なし、様々な弾圧を加える
中国共産党政府に対して、面従腹背のように、心の中では
かなりの不信感や不満感を持つクリスチャンが増えているらしい
という事実だ。

国際金融力だけでなく、国内経済も破綻に近づいているという
予測がそのまま実現すると、一般大衆の不満が臨界点を超え、
民主化勢力、反政府勢力などと一体化して、思わぬ規模の
暴動に発展するのではないか、という懸念を感じた。

中国のクリスチャンは聖書を勉強し、当然のごとく
主の再臨を待ち望んでいるという。
中国全土のみならず、ウィグル地区、チベット、モンゴルなど
世界の隅々まで福音が行き渡るときには、中国共産党政府は
消滅するという考えを持っているそうだ。

つまり、革命とか政府転覆とか、あるいはクーデターのような
手法で政府を消滅させるのではなく、一人の人間を、たとえ
どんなに小さな存在であっても大切にする、という思想が
やがては地を覆うだろうという希望を抱いている。

ともすれば、政府や人民解放軍の目立った動きのみが
報道されがちだが、水面下で、あるいは地下深く、脈々と流れる
希望に満ちた人間らしい息吹が、決して報道されないまま
静かに脈打ってるのだと認識することができた。
寒い日だったが、久しぶりに有栖川公園に行って良かったと思った。

長いブログ読者の方なら十分にご理解いただいていると思うが、
私は現実と妄想を混濁してしまう体質なので、初めて読まれた方は
くれぐれも真に受けて、本気にされないようお願いしたい。


いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。
by hirune-neko | 2016-12-22 01:15 | インテリジェンス | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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