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昼寝ネコの雑記帳

安住できる時間と空間があるのは、何よりも嬉しい


María de Buenos Aires - (06) Poema Valseado


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夕方からの打ち合わせを終えて帰ると、
関西の方から電話があったと告げられた。

夕方からの打ち合わせは、ある生命保険会社の営業の方とで、
がん保険の申し込み手続きをしてきた。
がんと診断されても、抗がん剤や放射線治療などは受けたくない。
食事療法、運動療法、あらゆる民間療法を駆使し、
それでも徐々に悪化するなら、それはそれで諦めがつく。
なので、がんと診断された場合、一時金をできるだけ
いただくのが保険加入の目的だ。
もちろん、がんにならなければ、それにこしたことはない。

ある一定の仕事環境を構築することを目指しているが、
そろそろ並行して、現在は私にしかできない仕事内奥を
徐々に分業・分散する準備を始めるべきだと思い始めている。
特段、健康に不安が出てきている訳ではないのだが、
今、とりかかっている構想が実際に動き出すと、
途中で私が脱落する事態になって、後は知りません、とはいえない。
ある意味での危機管理を具体化したい。

関西からの電話の主は、過日、横浜国際音楽コンクールの予選と
本選で上京された、
「池田クレモナ・モダンタンゴ五重奏団」のバンマスである
ぴかりんさんだった。
かなり以前、五重奏団の編曲担当をされている方が、
「ピアソラ音の出る図書館」を閲覧され、
会社に電話してこられたのが、そもそもの発端だった。

はて、池田市は兵庫県なのか大阪府なのか。
地元の皆さんには大変申し訳ないが、そんなことも知らなかった。
インターネットで調べたら大阪府だった。

電話の用件は、編曲する予定の曲のサブタイトルに関して、
意見を聞きたいということだった。
タイトルを聞くと、それはピアソラが作曲した
ソラナス監督の映画「ガルデルの亡命」の中の一曲で、
「ピアソラ音の出る図書館」でもお聴きになっているそうだ。

一度電話を切らせていただき、私なりの考えをまとめて
お伝えすることにした。

最初に編曲者の方が電話されてきたときは、El Viajeという
ピアソラが作曲した作品についての話題で、
これもやはりソラナス監督の映画作品
「ラテンアメリカ〜光と影の詩」(原題はEl Viaje)
の中で使用されたものだった。

「池田クレモナ・モダンタンゴ五重奏団」のバンマスである
ぴかりんさんの質問に答えるために、改めて
ネット上の「ピアソラ音の出る図書館」を開いてみた。
映画「ガルデルの亡命」に関し、福岡貞夫さん、高場将美先生、
そして私の三人がFacebookでやりとりしたコメントを
そのまま掲載した記録があった。

福岡貞夫さんは、熱烈なカルロス・ガルデルのファンであり、
南米音楽の専門家でいらっしゃる高場将美先生も、
かなりガルデルに思い入れがある方だ。

ときどき旧いブログ記事を読み返すと、福岡さんのコメントを
目にすることがある。
残念ながらすでに他界されているので、遺品のようなものだ。
その度に、生前の交流を懐かしく思い出している。

私自身は、ガルデルの良さが理解できず、なんの知識もない。
一方、高場先生は、スペイン語、ポルトガル語がご専門で、
ピアソラやガルデルの通訳もされていた方なので、
実に詳細な知識をお持ちで驚かされる。

改めて、好きな音楽を軸に、いろいろな方々との交流があり、
その音楽によって寛ぎや癒やし、励ましを与えられるひとときに
安住できるのは、実に嬉しいものだと実感している。

(以下は、映画「ガルデルの亡命」の冒頭で流れる曲)

Astor Piazzolla - Duo de Amor (et son quintette de tango contem).wmv


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by hirune-neko | 2016-09-30 00:51 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)
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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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