往路は無事だったので、まずはご休心をChangeling Soundtrack - End Title いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。 ご心配くださった皆様、無事に札幌で過ごしているので、 ご休心いただきたい。 「この先、気流の関係で少々揺れる可能性がありますので、 お手洗いは早めにお済ませください」 という機長のアナウンスが流れた。 で、トイレに入って済ませたのだが、水を流すレバーが見つからない。 仕方がないので、ドアを半開きにしてスチュワーデスに声をかけた。 なんと、単なる張り紙だと思っていたのに、そこを長押しするんだそうだ。 いやあ、恥ずかしかった。 最近、立て続けに同じ曲を3回も紹介している。Changelingだ。 夜、母とかなり長い話をしたときに、最近観た映画の曲だと説明し、 iPadでBGM代わりに流して、あれこれ話し合った。 母親と二人暮らしだった、小さな男の子が誘拐され、 とうとう戻らないまま、今でも母親はその子を探し続けているんだ、 という私の説明を、まるで我がことのように真剣に聞いて、 涙ぐんでいた。。 人生の晩年から終盤、そして今は息を引き取る瞬間の心境を 具体的に話し合い、本人の希望を聞くことができた。 苦難一色の不幸な人生だったが、最期は親切な皆さんに囲まれて、 いい人生だったと思っている、と嗚咽しながら話した。 姑との確執が深刻だったため、一緒の墓に入るのはいやだと 思い続けてきたが、もうそれもいいという心境になった。 私はまるで、死刑台の前で死刑囚に最期の説教をする、 牧師のような心境だった。 「人に対する憎しみを心に残したまま、人生を終える人は すべての憎しみを洗い流して心を解放する人に比べると、 不幸な人生の終わり方です。 もし、永年抱いていた憎悪の気持ちを洗い流すことができたのなら、 魂が平安に満たされて、この世から離れることができます。」 たとえ道半ばで人生を閉じ、完遂しなくても 最期まで目的と希望を持ち続けるのは、崇高な生き方だと続けた。 もう一度、短歌集をまとめるよう勧めて、そういった。 私のような学のない人間の作品なんて、価値がないと、母はいった。 作品の善し悪しは、最終的に人の心に届くかどうか決まるのであって 大学の文学部の教授すべてが、秀作をかけるわけではないと諭した。 丁度今日、私の記事を過去にさかのぼってずっと読んでくれている 日本晴れさんが、母の短歌数作を紹介した記事を読み、 母の作品を評価するコメントを残してくれていた。 それをそのまま、母に読んで聞かせた。 納得したようで、昼寝ネコが序文を書き、短歌集のタイトルは 「幾山河越え去り行けば」で合意した。 日本晴れさん、タイムリーにコメントを残してくださり お礼を申し上げる。 そのような次第で、予定通り数日を母と過ごして帰りたいと思う。 いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。
by hirune-neko
| 2016-04-05 00:58
| 心の中のできごと
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Comments(6)
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日本晴れ
at 2016-04-05 01:48
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無事、札幌到着、お疲れ様でした。
お母様の短歌集製作の話も決まり、嬉しい悲鳴ですね! せっかくだから、フォトや画と組み合わせた、洒落た装丁のものなど、期待しております。 発売日、楽しみにしております。 さて、お母様との「お引越し」についてのお話はこれからでしょうか? 多くのお孫さん、ひ孫さんに囲まれるとなると、また気力が湧いてきそうな気がします。 水入らずで、ゆっくり親子の時間を楽しんで下さいね。
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hirune-neko at 2016-04-05 12:48
日本晴れさん
いつもコメントを有難うございます。 自宅で最期を迎えたいというのが、母の希望です。 でも、いろいろな意見や立場がありますので、 最善の選択肢を考えたいと思っています。 日本晴れさんのコメントは、母にとって 説得材料になりました。 有難うございました。
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鞠子
at 2016-04-05 15:09
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昼寝ネコさん こんにちは。
お母様のもとでお過ごしになる中、短歌集「幾山河越え去り行けば」の制作がお決まりになった由 おめでとうございます。 ご本を作り上げるまでのお時間がお母様にとってもご家族の皆様にとってもかけがえのないものになりますね。 どの歌を選ばれ、どのような装丁のご本になさるだろうか と私も陰ながら楽しみに待たせて頂きたく存じます。 甘味もほどほどになさりお体どうかお大切に!
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きいろ香
at 2016-04-05 18:45
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こんばんは。
先日は、イスラエルに関する詳しい解説ありがとうございました。 宗教について色々調べてみると、その時々の歴史情勢が理解出来ることがあって面白いですよね。 色々とためになりそうなサイトは興味があります。 そういった類の全てを網羅しているようなサイトがあると、勉強になりそうですね。 読者の方々も、それぞれ得意分野がおありでしょうから、書き込んでくださる方は多いのではないでしょうか。 気が向いた時にチョロッと来てチョロッと書き込んでる私なんぞが、お役に立てるとは到底思えませんが・・・(汗) ここは日本晴れ様に期待ですかねw 以前コメントした、百田尚樹著「カエルの楽園」をどうしても我慢できずに買って読んでいます。 読むのが元々遅い上に、読む時間が本当になくて(まだ絶賛年度末決算業務真っ最中です)、半分ほどしか進んでいません。 ですが、百田氏は本当にすごい作家だと、読めば読むほどつくづく思います。 カエル達のネーミングの秀逸さにシビレます。 そして新しい名前が登場する毎に笑えます。 笑っている場合じゃないストーリーなのに。 「デイブレイク」、「フラワー」、「ハンドレッド」、「スチームボート」 そして国の名前が「ナパージュ」 つづりは「NAPAJ」でしょう、おそらく。 「アシュケナージ」や「ハンニバル三兄弟」なんていうのも登場して、おお!という感じです。 カルタゴの歴史について、日本人は知っておいた方が良いのではと、常々思っている私はちょっと感激でした。 それはそうと、お母様とゆっくりお話が出来たようでなによりです。 まだまだ歌を詠んで欲しいと思います。
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hirune-neko at 2016-04-06 04:53
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hirune-neko at 2016-04-06 05:02
きいろ香さん
コメントを有難うございました。 百田尚樹の作品は読んだことがありませんので、 興味深く読ませていただきました。 宗教・哲学もどきのサイトが出来上がりましたら、 是非ご参加ください。宜しくお願い致します。
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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