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昼寝ネコの雑記帳

インテリジェンス最後の授業が終わった


Astor Piazzolla, Las 4 estaciones portenas (arr. L. Desyatnikov), Invierno Porteno (Winter)

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昨年の後期から始まった「インテリジェンス」の授業は、
今日が最後だった。

エレベータを待っていたのは私と、髪の長い女性だけだった。
先に乗り込み、「何階ですか?」と訊くと、
「なながいです」(7階)
「ん?」もしかしてあの中国女性かな?と思った。視力が落ちている。
「インテリジェンスの、ですか?」と訊いたら、やはりそうだった。
「今日で最後ですね」
・・・交わした会話はそれだけだった。

最後の授業が終わった。
「有難うございました」と、先生にお礼の声をかけ、
真っ直ぐにエレベーターホールに向かった。
少し遅れて来て、一緒にエレベーターを待ったのは、
私と同年代の男性だった。
彼は授業中、共同通信の者だと名乗ったことを記憶していた。
修士課程に入学している人で、かなりの日数を大学に通っている。

エレベーターを一緒に降りながら、どちらともなく声をかけた。
「いやあ、とうとう終わりましたね」

正門まで歩きながら、言葉を交わした。
正門前でもまだ話の終わりの感じがしなかったせいか、
地下鉄・表参道駅の改札口まで一緒に行くことになった。

途中で、彼は名刺を出して差し出した。
いつだって商売っ気のない私は、名刺を持ち歩いていないことを
詫びて、彼の名刺を財布に入れた。

私の仕事内容よりは、私が個人と家族のための
インテリジェンス手法を、独学で研究していることに
興味を持ってくれたようだ。

電車に乗って名刺の記載内容を確認したら、記者だった。
帰宅してから、挨拶のメールを送った。

論文レポートはすでに書き上げており、後は推敲を残すだけだ。
インテリジェンスの現役の先生から、大局的な視点からの講義を受け、
とてもいい経験だった。

どう考えても、継続してもう1科目の単科履修は無謀だろうと思う。
いつの間にか齢を重ねてしまい、この3月には四捨五入すると
70歳という年齢になってしまう。
実年齢を意識すると、正直いって気持ちが萎えてしまう。

半面、アンドリュー・マーシャルが90歳過ぎまで現役だったとか、
聖路加病院の日野原先生が104歳だとか、数年前のノーベル文学賞は、
カナダの80歳の女流短編小説家に授与されたとか、そんなことが
頭をよぎってしまう。

で、それがどうしたというのだろうか。どうもしない。

一歩前進して、そこに越えるべきハードルがあれば、
越える努力をする・・・その連続だろうと思っている。

自分のライフワークの基盤を構築し、実際に動き出すまでに
あとどれぐらいの時間を要するかは、まだ見えない。

全てを独りでできるわけはないので、全体をいくつもの
小さなパーツに分解し、少しずつ協力者を募る方針だ。
そのためには、どうしても自分自身でシナリオを仕上げる必要がある。

30歳代の頃から短命の予感で生きてきている。
医者不信なのでまったく検査はしていない。
なので余命宣告をされてはいないが、だからといって
余命が果てしなく残っているわけでもない。

自分が古代イスラエル時代から3,000年を生きている、
不死のネコだと自己暗示をかけて、なんとか毎日を生きている。

ニューヨーク・サン新聞の記者様は、サンタクロースが本当にいるのか、
という子どもの質問に、どう答えたのだろうか。

共同通信の記者様は、たった数分の会話にもかかわらず、
直感力で、私がネコ離れした人間、もしくは人間離れしたネコだと
見抜いたのかもしれない。

論文レポートの評価は、おそらくだけれど、インテリジェンスの
専門家から見たら、あまりにも個人と家族という、国家の最小構成単位に
こだわりすぎている、と思われるかもしれない。

あるいは逆に、インテリジェンスの専門家が見落としていた盲点だ
と評価してくれるかもしれない。
そして日本のNSCに推薦してくれるようになり、年間数十億円規模の経費を
来年度予算に計上するので、自由な発想で個人と家族のための
インテリジェンス手法を周知するように、なんていう依頼が来たりして。

かくのごとく、我ながら実におめでたい妄想症候群だと自覚はしている。
しかし、何もないゼロからの出発なのだから、妄想と使命感が、
唯一の原動力になっているのは事実だ。


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by hirune-neko | 2016-01-21 23:33 | インテリジェンス | Comments(2)
Commented by 薔薇姫s at 2016-01-22 10:50 x
おめでとうございます。最後の講義まで大変だったことと思います。

使命と言う言葉も最近は死語化してますね。
命を使う…この命とは神に授けられた命(生命)を何に使うか・・・多くの人人の為公の為に…と言う意味だと思ってます。
使命感のある政治家や官僚が多くなりますようにと祈りたいです。
Commented by hirune-neko at 2016-01-22 13:41
薔薇姫sさん

有難うございます。なんとか通うことができました。

使命とはそういう解釈ができるんですね。学ばせていただきました。
なかなか意味の深い解釈ですね。

今日も冷えていて、明日は雪だそうです。
暑いのも寒いのも苦手なので、困ったものです。
薔薇姫sさんも、お元気で冬を乗り切ってください。

いつも、お声をかけてくださり、有難うございます。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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