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昼寝ネコの雑記帳

自分自身の強制終了と再起動の一日だった


Charles Aznavour chante Mon émouvant amour - 2004

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午前中の数時間、パソコンに向かって、作業に集中した後、
立ち上がろうとしたら、腰に痛みが走り動けない。
症状はぎっくり腰なのだが、何もしていない。
ただ立ち上がろうとしただけだ。

なんとかそっと立ち上がってみたが、何かにつかまらないと
前に進めないという、悲惨な状況だった。

床の上に背中をつけたかったのだが、寒いので
風邪を引く可能性がある。

なので手すりに掴まり、半歩ずつ、やっとの思いで2階に上がった。
仰向けになったが、寝返りも打てない。

仕方がないので胸の上にiPadを立てかけ、
amazonプライムビデオで無料映画を観ることにした。
作品はウォッチリストに入れておいた「Ronin」だ。
へんてこなタイトルだなと思っていたのだが、
Roninは日本語の「浪人」であることが次第に分かった。
後半では、赤穂の四十七士に言及し、ハラキリが
武士の崇高な生き様だという台詞があり、驚いた。
舞台設定がパリやニースなのでフランス映画だと思った。

最初から、ロバート・デ・ニーロとジャン・レノが
出ずっぱりで活躍する。

何よりも驚いたのは、フランス映画はいつからカーチェイスを
多用し、何台もの車を壊すド派手なアクション映画を
制作するようになったのか、そのひと言に尽きる。
かなり以前、リュック・ベンソンの「タクシー」というシリーズを
数本観たように記憶しているが、とてもとてもあんなものではない。

そう思って改めて調べてみたら、Wikipediaに以下の説明があった。

 『RONIN』(ろーにん 原題:Ronin)は1998年に製作されたアメリカ映画。題名は日本語の「浪人」から取られており、冷戦終結により自らの存在価値を失った東西のスパイや特殊工作員らの姿になぞらえている。(Wikipedia)

ははは、やはりアメリカ映画だったんだ。
でも、描かれた背景の「喪失感」は理解できるような気がする。
アメリカ映画にしては珍しい設定だと思う。

さらに以下の記述を読んで、納得した。

 劇中では激しいカーチェイスが数度に渡って展開されるが、フランケンハイマー監督が元アマチュア・レーシングドライバーだったこともあり、カーチェイスシーンの撮影も監督が担当し、時には監督自ら車に乗り込むこともあった。特撮による不自然な動きを嫌い、全てのカーチェイスシーンは実写によるもので、高速走行シーンの多くも実際に俳優らが乗車していた。クラッシュシーンなどはスタントマンによる運転だったが、ラリー役のスキップ・サダスに至っては、ほとんどが彼自身の運転によるもの。さらに信憑性を上げるために各車の実際の走行音を別に録音して、それぞれの車の映像と合わせている。(Wikipedia)

単なるカーアクションの映画ではなく、背景には
経歴不明のアメリカ、フランス、ロシアなどの情報部員が
チームを組んで、中身が不明のスーツケースを奪い合う
という複雑な伏線があるため、相当の想像力を必要とする
目の離せない作品だった。

途中から、見たことのある男性俳優が出てきた。
もしやと思って後で調べてみたら、やはりジョナサン・プライスだった。

数十年前、ブロード・ウェイで「ミス・サイゴン」の舞台を観た。
主役のキム役はフィリピン人のリー・サロンガ。
そしてエンジニア役がジョナサン・プライスだった。
英国では有名な俳優だと、隣席の日本人女性が教えてくれた。
年数の経過を感じさせる容貌だったが、渋い演技はさすがだった。

お互いに素性を明かさない、元どこかの情報部員同士である
ロバート・デ・ニーロとジャン・レノ。ミッション終了後、
この二人が、カフェで最後の別れの挨拶をするシーンがある。
本名も国籍も何も分からないが、命がけのミッションで
二人と被弾し、お互いに助け合った仲だ。

次にまたどこかで、一緒のミッションで組むことがあったら
最初から信頼し、友情を持ち合える関係であることを
お互いに確信しながら、短い言葉を交わし、握手して別れる。

このシーンを観て、あれっ、見覚えがあるぞと思った。
たしかにラストシーンは、ぼんやりとだが確かに憶えている。

おそらく実際に観たことがあるのだろうと思う。
まあそれはもうどうでもいいことだ。

久しぶりにパリの風景を目にしたものだから、
アズナヴールの歌が聴きたくなった。
国際聾唖者年のために、彼自身が作詞・作曲した作品だと記憶している。
・・・最近の私は、自分の記憶に自信がなくなってきている。

原題は Mon émouvant amour、日本語では「声のない恋」だ。
聾唖者の女性を恋人に持つ男性の、切ない想いを歌った作品、
のはずだ。それは間違いないと思う。
ちなみに、協演している女性ヴォーカリストは
アズナヴールのお嬢さんだそうだ。
本人に聞いた訳ではないが、YouTubeの解説で
数年前に読んだ記憶がある。
あまり当てにならない記憶ではあるけれど。

自分自身を強制終了させられた一日だったが、久しぶりに
いい映画を観ることができた・・・多分2回目なのだろう。
あっ、最近は「誰よりも狙われた男」も観ているが・・・。
映画のストーリーを離れても、自分自身について
あれこれ自省する機会となったので、いい一日だったかな
と思っている。


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by hirune-neko | 2015-10-24 22:45 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(0)
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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