人気ブログランキング | 話題のタグを見る

昼寝ネコの雑記帳

深夜3時までの仕事が1週間も続いてしまった


Tanguedia Quintet & Sinfonietta Lentua: Tristezas de un Doble A (Piazzolla/Sandås)

いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。


絶対的な締切がある製作物2種類を請け負ったため
連日の作業が終夜になってしまった。
とうとう約1週間、連続してしまったため、
ブログどころではなくなってしまった。
せっかくお越しいただいたのに、まったく更新せず
大変失礼してしまった。

今日、刷り出しの卓上カレンダーの確認のため、
車で東五軒町の印刷会社に行った。
すぐ先のトーハンへ日常的に通っていたのは
もう20数年前のことだろうか。
実に久しぶりの懐かしい界隈だった。

今日でデータ作成が終了し、ほっとしている。

依頼主は都内の産婦人科クリニックの院長で女性医師だ。
10年以上前に、絵本と卓上カレンダーの製作を
請け負ったが、ずっと中断していた。
父親である先代院長の後を継ぎ、この8月で
就任25周年になる。
その記念式典で、絵本と卓上カレンダーを
お土産にしたいということになった。
なので、絶対的な納期が立ちはだかっていた。

産婦人科クリニックの院長というのは、激務だ。
いつ睡眠をとっているのか分からないほど
しょっちゅう電話で呼び出されるらしい。

そういえば、私が文章を担当している
赤ちゃんの名入り絵本を、一番最初に
採用してくれたのが、この院長だった。

手抜き営業で有名な私なので、今回お会いしたのは
何年ぶりだろうか。
相談役である、ある都銀の元支店長からは
すっかり呆れられている。
でも、もう累計で分娩数は8,000を超えたようだ。

院長として、いろいろな苦難と経験を経たと思うが、
もともと文化系の出身なだけあって、とても
感性が瑞々しい方だ。

そもそもは、三男が院長のお嬢さんの家庭教師をしていた。
ボランティアで地方に行くことになり、私が後任の
家庭教師になった。
同じ英語でも、アメリカと英国ではこんな風に
発音が違うんだよ、という実例でミュージカル
マイ・フェア・レイディーの曲の1節を紹介した。

The rain in Spain mainly stays in a plain.

ちょうどそのとき、院長が横を通りかかり、
イライザが歌うそのフレーズを、笑いながら歌っていった。

10数年前の旧い出来事だが、懐かしい思い出だ。

その三男は、ある地方の国立医大の5年生で、
今日と明日の二日間、東大精神科のセミナーに出席するため、
今夜はわが家に泊まることになった。
将来、何科に進むかを迷っており、思案中のようだ。
大学で心理学を学び、少年院の法務教官だったが
医学の道を断念できず、妻子ある身でありながら
学士入学で医学部に在籍している。

久しぶりに会ったので、お互いにあれこれ話題が尽きない。
当たり前のことだが、あんなに小さかった無邪気な子どもが
今は成長して、真剣に将来を模索している。

どの道を選択しても、決して平坦な道はないだろう。
私には医学的な知識はまったくないのだが、
どのような医師が必要とされているかについて
「患者の立場」で考えを伝えた。

今年、産婦人科クリニックを開業した先生は、
東工大、筑波大を卒業し、会社勤務を経た後、
新潟大学の医学部を出た。
社会人経験の豊富な先生で、とても気遣いをされ思慮深い。
アホな私は、7月末締めの請求書を送るべきところ、
前月・6月のをそのまま送ってしまったらしい。
院長はちゃんと7月の納品冊数を計算し、
1週間後の今日、振り込んでくれた。
開業直後なので、3か月後に振り込みをお願いしているが
すぐに振り込んでくれて大変恐縮している。

こうして久しぶりに、
時間に追われない一日の終わりを味わっている。
ようやく神経が弛緩し、本来の感覚が戻ってきたようだ。
本来の感覚、つまりきままでずぼらな、自由な感覚だ。


いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。

by hirune-neko | 2015-08-08 00:20 | 現実的なお話し | Comments(0)
<< まるで誘導ミサイルのような「余... 鮮明な夢を見ることが多い >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

by hirune-neko
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:17
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:10
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 00:24
昼寝ネコ様 お早う..
by ちはや at 08:54
ちはやさん コメン..
by hirune-neko at 22:52
記事ランキング
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ