まだそんなに記憶力は衰えていなかったAstor Piazzolla & Amelita Baltar - VIOLETAS POPULARES いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。 慢性化した、怠惰で非戦闘的な日常性の悪循環を なんとか断ち切りたいと思っていた。 なので、自分の武器であるIT機器や事務用品を 常時携帯して士気を高めるよう、リュックサックを 買おうと思い立った。 なぜリュックサックなのか? 両手が空くので、少々ふらついてもバランスが取れるからだ。 ただそれだけの理由だ。 マルイのアウトドアショップで、30%オフのバーゲンを していると聞いたので、行ってみることにした。 郵便局に集荷の依頼をしていたのに、すっかり忘れたまま。 目指すショップは、ユニクロのすぐ隣だった。 バーゲン品には目指すようなリュックがなかったので いくつかの商品を手に取っていると、男性店員が 説明に来てくれた。 良さそうだったが、一応そのフロアをひとまわりした。 結局はまた戻り、購入することにした。 会計をしながら、少し雑談をした。 「もう30年も前ですけど、アウトドア関係や サバイバルの本を出版してたんですよ。ナイフの本も」 「ナイフですか?」 「そう、カスタムナイフの作り方とか」 「ラブレスですか?」 「そう、ラブレスとか日本の相田さんとかね」 「うちもナイフを売ってますよ。本店は新宿なんです」 「えっ?そういえば昔、新宿にA&Fっていう店があったね」 (いやあ、30年以上も前の店名を良く思い出せたものだ) 「うち、A&Fなんですよ」 「えっ!?」 「私、A&Fの人間です。ここの店長です」 「へえ、そうなの?当時ね、ナイフ・メーカーズギルドの 展覧会があって、ブースを出して本を売ってたんだけど、 隣にA&Fの赤津さんが一緒に座って、新宿の店にも 行ったことがありますよ。 (赤津さんの名前を瞬時に思い出せたぞ、へえすごい) 赤津さん、まだ健在ですか?」 「はい、社長はまだ頑張ってます」 (ああ、社長だったんだ) 店長の彼は自分の名刺を取りだし、分厚いA&F COUNTRYという タイトルのカタログも、袋に一緒に入れてくれた。 ・・・で、帰ってからインターネットで調べたら、 いやあ驚いた。店舗を全国展開している。 カタログをパラパラめくってみたら、ナイフだけでなく キャンプやトレッキング用品、野外調理器具などなど、 緊急時に備えるのに手頃な商品がゴロゴロ掲載されていた。 そのうち、ファミリー・インテリジェンス・サービスを 提供する会員募集を始めるようになったら、「赤津社長」に 面会を申し込み、商品を扱わせていただこうかと思っている。 インターネットで、ジャパン・ナイフメーカーズ・ギルドを 調べてみた。当時、カスタムナイフの若手メーカーだった 相田義人さんの近影が掲載されていた。 髪の毛がほとんど白かった。 そりゃそうだろう。最期にお会いしてから、30数年だもの。 久しぶりにフォールディングナイフやシースナイフの カラー写真を見ることができた。 当時はベルトにケースを通し、バック・ナイフと呼ばれた メーカーのナイフを常時携帯していた。 最近、少し野生の血が騒いでいたが、まさかこんな偶然で 過去と現在が接点を持つことになろうとは、夢にも思わなかった。 やはりどうやら、昼寝ばかりしているネコ状態から、 少しずつ寝起きの悪いトラに変身せよという 天の配剤なのではないかと、単純な私は思ってしまった。 いや、私はすでに廃材の部類に属しているのだろうけれど。 でもおかげで、夢に満ちていた懐かしい記憶を 呼び覚ましてくれるきっかけを与えられ、 怠惰で非戦闘的な気分をリセットすることができた。 久しぶりに嬉しい思いだ。 赤津さん、そのうちまたお会いしましょうね。 ■A&F COUNTRY http://www.aandf.co.jp/ いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。
by hirune-neko
| 2015-07-04 21:47
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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