また遅延仕事が溜まり始めているPiazzolla : Celos いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。 忘れたいことの多い人生で、もう大半は 濃い霧の彼方に消え去ったと思っていた。 確かに仕事量が増えている。 なので、遅延案件が溜まっても仕方がないと思う。 気が焦ってしまい、目の前の作業に集中しようとしても 脳内にはとっくに忘れていたはずのシーンが 次々と連続して甦ってくる。 これはまるで、自分の人生から嫌がらせを受けて いるようなものだ。 過去なんて後悔したってやり直せる訳ではない。 しかし、誰かが「どこでも消しゴム」を開発し 過去の消し去りたい出来事を、脳内の記憶から きれいに消すことができればいいのにと思う。 でも、実際にはそれは間違った考えだとも思う。 失敗のない人間は存在しない。 人間は失敗を岐路として、次のステップの 方向性を決定し、歩み始める。 失敗に埋もれて自信喪失し、自閉症になり、 あるいは鬱症状を来す場合もあるだろう。 しかし、失敗にも利点はあるものだ。 失敗して葛藤や苦難を経験した人間は、 周りの人間の心の痛みを感得することが できるようになる。 さらにいうと、自分と近似した苦しみに うちひしがれている人間を見ると、いたわりの 気持ちが湧いてくる。 慈愛の心で接することができるようになる。 なので本来は、失敗を極端に恐れる必要はない。 しかし、それもある程度若い未熟な年代での 話なのかも知れない。 分別ができるようになり、十分に失敗を経験し、 様々な痛みや苦しみを経験した、熟年の世代では 赦されないことはないかもしれないが、 自分自身のあまりの愚かさに 恥じ入ってしまうだろうと思う。 たまたま思い出したブログ記事があり、 探して読んでみた。 掲載日は約5年前になっていた。 あれから5年も経ってしまったのだ。 断片的なシーンと、自分自身の屈折した 心情を久しぶりに思い出した。 今の自分は年齢相応に、視点が変化してきている。 そう思う。 当事者としての視点と、第三者としての視点が なんとなく折り合いをつけているようだ。 感情に流されないよう、濁流の砂の中に すっかり錆びた錨を下ろしているという実感がある。 体力や気力の衰えで、濁流に流されない自信が 失せてしまっているだけのかもしれない。 いつもクリックしてくださり有難うございます。とても励みになっています。
by hirune-neko
| 2015-03-16 01:18
| 心の中のできごと
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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