人気ブログランキング |

昼寝ネコの雑記帳

ピアソラ症候群による発熱


Romántico - A. Piazzolla - Carlos Groisman, Guitarra


↑ふ〜ん、と思われた方はクリックを 

ピアソラ症候群による発熱


ピアソラが作曲したものの、自身では演奏せずに
他界してしまった・・・そんな曲が、数多くあるという。
ピアソラの文献を頼りに、1曲ずつ丹念に探索している人が
コロンビアの首都ボゴダにに住んでいる。
「とらちゃん」というネコと一緒にだ。
彼からのメールに以下の表現があった。

「音楽の限界と究極な表現を求めた音楽家
アストル・ピアソラが作曲した数はいったいどの位あるのか、
ピアソラフアンにとって興味深々である。
発売されたレコードの数から作品数を割り出す事は
不可能であるはずだ。逸れは未発表とされる隠れた作品があるからだ。
そこで、カルロス・クーリ著『ピアソラ/限界の音楽』と
『ピアソラ/タンゴの名盤を聴く』両書のデータを参考に
アストル・ピアソラの『隠れた作品類』を掘り出す作業をしてみた。」

彼の体内には永年にわたり「ピアソラ菌」が潜伏していたようで
何かのきっかけで、一気にピアソラ症候群による発熱を
引き起こしてしまったようだ。
その感染責任は全面的に私にあることは、ほぼ間違いないだろう。

『ピアソラ音の出る図書館』を、会員制の非公開を止めて、
誰でもピアソラに親しめるよう、入館自由の公開図書館に
しようと思い始めてるんですよ。なので福岡さんは
『ピアソラ音の出る図書館』の学芸員として、
ピアソラ情報の蓄積に協力していただけませんか?」

おそらく、ぐ〜たらな館長から学芸員への委嘱を受けた
福岡貞夫さんの体内で、長い間眠っていた『ピアソラ菌』が
一気に覚醒し、暴れ出したのではないかと想像している。

いやあ、実にお気の毒なことになってしまった。
「薄給の学芸員」ならまだしも「無給の学芸員」なのに、
こんなに懸命に探求作業をしていただいて、申し訳なく思う。
おそらく「とらちゃん」は、あるはずもない眉をひそめ、
奥方さまからは粗大生ゴミ扱いされされ、お嬢様からは疎まれ、
さぞかし肩身の狭い思いをされているのではないだろうか、
と、心から心配になっている。

歌人の寒川猫持先生の表現を剽窃すれば・・・
駄菓子菓子(だがしかし)、たとえ一人でもピアソラに出会い、
ピアソラの作品によって慰めを得、あるいは心の重荷を
軽くしていただければ、地下に眠るピアソラも満足するだろうし、
いずれは福岡貞夫さんはご家族からもきっと、
「あなたは人類に貢献されていたのですね」と
深い尊敬の眼差しで、見つめられるのではないだろうか・・・

そのように、極めて希望的観測で楽観視しているのも事実だ。
いや、これは私自身の生来の体質であって、いわゆる
「絶対的悲観論と究極的な楽観論が一体化した自己矛盾症」
という病名があるかどうか知らないが、とにかく
考えてみても未来は予測できないし、人生なんて
なるようにしかならい。ならば、目に見えるものを追い求める
空しい人生とは訣別し、目に見えない世界に存在する
価値あるものを追い求めようではないか・・・
これは別に、サン・テグジュペリの作品に出てくる
キツネの受け売りなのではなく、れっきとした私自身の哲学だ。

ピアソラ作品を何人ものギター演奏で聴いているが、
福岡貞夫さんが送ってくれた第1回目のA〜Eのリストに
集録されているこのギタリストは初めて聴いている。
音色に生命があり、作品に命が吹き込まれていてなかなかいい演奏だ。
こうして、新たな出会いがあるごとに、人生に価値が増す。

福岡貞夫さんには、たまにはとらちゃんと遊んでほしい。
奥方様のお話相手にもなってあげてほしい。
お嬢さんにも「最近ずいぶんきれいになったなあ」と
お世辞のひとつもいって上げてほしい。
・・・家族円満に生きていただきたいのと、
無給学芸員としての活動継続のためにも・・・。

収益の上がる見込みのない図書館なので、
キャットフードすらお送りすることができず、
大変申し訳なく思っている。


↑ふ〜ん、と思われた方はクリックを 
by hirune-neko | 2013-10-31 21:39 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(2)
Commented by El Bohemio at 2013-10-31 22:03 x
昼寝ネコ館長様

お褒めの言葉恐縮です。
たしかにピアソラ菌に毒された人生
人様にこんな事で役に立てられれば
これほど幸せです。これもYOUTUBE
様、ピアソラを愛する音楽家諸氏に
感謝と尊敬を忘れません。そして、
少しでもピアソラ菌が繁殖し多くの
人に感染します様に、、、
Commented by hirune-neko at 2013-10-31 23:06
El Bohemioさん

おかげさまで、図書館の資料性が高まると思います。
でも、だからといって、一気に仕上げようとは考えないでください。
私自身も、サイトの公開に向けてゆっくり準備していますので。
<< 遠く地平線を眺望する人、地の果... 孤立を怖れない弱者 >>



妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在
検索
ライフログ
最新の記事
最新のコメント
名無しの猫飼いさん ..
by hirune-neko at 19:59
いつも楽しく読ませて頂い..
by 名無しの猫飼い at 16:37
山本瑞教さん コメ..
by hirune-neko at 12:41
昼寝ネコさん、2日連続F..
by 山本瑞教 at 07:10
山本瑞教さん 何度..
by hirune-neko at 12:40
記事ランキング
以前の記事
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
お気に入りブログ
ファン
ブログパーツ