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昼寝ネコの雑記帳

改めて、ミシェル・ルグランンは異才だと思う


Summer of 42 - Music by Michel Legrand


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改めて、ミシェル・ルグランンは異才だと思う


依頼されていたポスターの修正を仕上げて
明日までに送ってほしいとう電話が朝あり、
なんとか仕上げて送信した。

祝日のせいで、仕事関係の電話もメールも
途絶した時間の中で過ごせている。
なんとなく、脳がルグランの音楽を欲しているようで、
何か聴こうと思った。

ルグランは映画の作曲も広く手がけているし、
ルグラン・ジャズと呼ばれるように、
かなりジャズにも傾倒した人だ。
映画では「シェルブールの雨傘」が圧倒的に
知られているし代表作なのだろう。
でも、アメリカ映画のこの「Summer of 42」が
やはり一番思い出深い。

たった今、
カレンダーの自動表示が、明日は富山に住んでいる
三男夫婦の結婚記念日だと告げたので、
お祝いのメッセージと一緒に、ルグラン作曲の
「シェルブールの雨傘」の1シーンをメールで贈った。
主役のドヌーヴと恋人の男性の二重唱だ。
「お父さんとお母さんが結婚する前の記録だよ」
といって、5歳の孫娘に見せ、どんな反応を示すか
教えてほしいとつけ加えた。

人間、老境に入ると昔を懐かしむといわれるが、
確かに、高校生から大学生にかけての7年、
正確にいうと、留年した1年を含めた8年間に
甘酸っぱくほろ苦い思いが凝縮している。

またあの頃に戻りたいという気持ちはないが、
でも、不意の旅行者のように、数日をあの頃に戻って
過ごしてみたいという感傷は確かに存在する。

自らの手で創出できる何かが未だあるという
近未来の予兆が薄れるので、
昔を懐古するのかもしれない。
数十年の経過で朽ち果てた旧友たちの容貌。
そしてノスタルジックな街並みは影をひそめ、
現代的な建築物が原色とともに建ち並ぶ。
何がしかの痕跡を求めようとしても
おそらくは徒労に終わるに違いない。

その近未来には、すでに自分自身が
存在していないかもしれないし、
ただ単に生き長らえたとしても、
そのことだけに意味は見出せない。
逆に、自分が永遠の旅人だと考えれば、
この地上に何かを残すことに
意義を見出せるような気がする。

自分は旅立ってしまうが、後にここを通る
旅人たちのために種を植え、
穀物や果実を残せるのではないか。
思い上がりかもしれないが、そんな気がしている。
数世紀を経ても、人に必要とされる創作作品が
確かに存在するように、年月を経ても朽ちない
何かがあるような気がしてならない。

同時に、私は生活のために働かなくてはならない、
一労働者でもある。
幸いに、どんな商品を作って、どのように営業するかを
決定できる立場にあるので、時間はかかるかもしれないが
永遠の旅人らしい仕事を継続したいと希望している。


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by hirune-neko | 2013-09-23 15:04 | 音楽・映画・本の世界 | Comments(2)
Commented by El Bohemio at 2013-09-24 22:58 x
昼寝ネコさん

父性愛がにじんでいてほのぼのしく感じます。
ルグランのシェるブールの雨傘の映画見ました
あれのお陰で少しフランス語を習いにいつたの
ですが物になりませんでした。でも今でもフランス語
に魅力を感じますね、、、
Commented by hirune-neko at 2013-09-25 00:59
El Bohemioさん

いえいえ、妻帯の苦学生なので、
つい心配しているだけのことです。
私もフランス語挫折組です。
でも、チャレンジしたいと密かに思っています。
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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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